映像情報メディア学会誌
Online ISSN : 1881-6908
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68 巻, 5 号
選択された号の論文の24件中1~24を表示しています
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  • 光山 和彦, 居相 直彦
    2014 年 68 巻 5 号 p. J178-J183
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/04/25
    ジャーナル フリー
    マラソンや駅伝などの移動中継を,SHF帯の電波を用いた場合でも高い回線信頼性で実現するマクロダイバーシティ受信システムを提案している.提案システムでは,広い伝送エリアを確保するため,各受信アンテナを地理的に離れた複数の基地局に分散して設置する,もしくは同じ基地局で利得の高い複数の指向性アンテナをそれぞれ異なる方向に向けて設置する運用形態が想定される.この場合,送信局から各受信アンテナまでの伝搬環境が本質的に異なるため,受信品質の良好なブランチと,受信電力や受信CNRは大きいが,シンボル間干渉の原因となるガードインターバル長を超える遅延波を受信するブランチが混在する伝搬路条件が存在し,従来システムでは信号合成後の受信特性が劣化する課題があった.本論文では,OFDM-FPUの送信信号に挿入されているDBPSK変調されたTMCCキャリアを用いて各ブランチの変調誤差比を測定し,その平方根を重み付け係数として各ブランチの受信信号とチャネル推定値に乗算することで,従来方式で課題であった伝搬路条件でも信号合成後に良好な受信特性を得られる補正方式を提案する.提案方式を既存のマクロダイバーシティ受信装置に実装し,フェージングシミュレータを用いた評価実験や,実際のロードレース中継コースで取得した受信信号データを用いた評価実験を実施した結果,従来方式で受信特性が劣化する伝搬路条件でも,提案方式では大きく改善できることを確認した.
  • 中川 孝之, 池田 哲臣
    2014 年 68 巻 5 号 p. J184-J191
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/04/25
    ジャーナル フリー
    筆者らは,MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)伝送方式を用いた高効率・高信頼FPU(Field Pick-up Unit)の研究開発を行っている.MIMO伝送方式には,有相関MIMO伝搬路で耐性があると考えられる時空間符号を検討している.筆者らは,2つのQPSK時空間トレリス符号化器からなる64状態の16QAM時空間トレリス符号化器を設計して,有相関2×2MIMO伝搬路を通した計算機シミュレーションを行い,従来報告されている符号との比較を行った.その結果,提案した符号は,Σo-rank基準とトレース基準により設計した符号と同程度の良好なビット誤り率特性を示した.また,この結果は,今回提案した設計手法が有効であることを示すと考えられ,同様に,多値変調の時空間トレリス符号化器をそれよりも変調多値数の少ない時空間トレリス符号化器の組合せにより実現することが有効であると考えられる.
  • 倉掛 卓也, 日下部 武志, 小山田 公之, 山尾 泰
    2014 年 68 巻 5 号 p. J192-J201
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/04/25
    ジャーナル フリー
    We propose an in-house coaxial cable transmission system that can coexist with the ISDB-T signals in the UHF band in order to use the baseband transmission system for digital broadcasts over FTTH in the nonoptical networks that our customers use. We specify the requirements of the transmission system, show that a Filter Bank Multi-Carrier (FBMC) method can satisfy these requirements and that this method has higher frequency usage efficiency than the OFDM methods. We also present a simple DC offset removal method in direct conversion receivers that is a combination of an RC high-pass filter and low-complexity signal processing in order to provide inexpensive receivers. This method reduces the BER degradation by equalization errors caused by the RC high-pass filter. A computer simulation revealed that a CNR improvement of more than 3 dB can be achieved using the proposed method.
  • 田口 誠, 水口 敏博, 阿部 健彦, 濱住 啓之
    2014 年 68 巻 5 号 p. J202-J209
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/04/25
    ジャーナル フリー
    現在,770~806MHzで利用されている特定ラジオマイクに対し,周波数の移行が求められている.移行先の周波数帯は,470~714MHz,1240~1260MHz(1252~1253MHzは除く)とする一部答申が情報通信審議会から行われた.このような状況下で,筆者らは移行先の新たな周波数帯(1.2GHz帯)において,マイクの音声信号を低遅延,高品質,かつ安定した伝送が可能なディジタル伝送方式を検討してきた.耐干渉性に優れたOFDM伝送方式をラジオマイクに初めて適用し,音声非圧縮のリニアPCM信号のディジタル伝送方式を実現するとともに,伝送帯域幅600kHz以下で,伝送遅延時間が1msを下回るディジタル伝送を実現した.
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