日本栄養士会雑誌
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61 巻, 11 号
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  • 森 久栄, 四條 以智子, 大洞 典子, 武市 夕子, 南川 富子, 峰川 貴美子
    2018 年 61 巻 11 号 p. 613-622
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/10/26
    ジャーナル フリー

    地域活動栄養士が継続して取り組んでいる食育プログラムの効果を評価することを目的にした。小学校3年生193人を対象に、食育活動のテーマに沿ってアンケート調査を行った。食育を実施した幼稚園・保育園の出身児童75人を「食育あり」とし、それ以外の出身児童118人を「食育なし」として比較した。「食育あり」の児童のうち、幼児期に同じアンケートを実施していた児童44人の変化についても検討した。

    排便頻度については、食育なしに便秘の児童は10%いたが、食育ありではいなかったことから(p=0.004)食育の効果である可能性が示された。朝食内容については、幼児期に食育プログラムを受けた児童の朝食内容は幼児期の時に比べて欠食はなくなり3色食品群で3つの色がそろっている児童は30%から50%に増えていた(p=0.028)。しかし、食育のありとなしで有意な差は見られなかったことから食育の効果であると言うことはできなかった。

    園職員へのアンケートからは、地域活動栄養士が継続した食育活動を行ったことが、園全体への食意識の向上と実践のきっかけとなった可能性が考えられた。

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