日本栄養士会雑誌
Online ISSN : 2185-6877
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63 巻, 4 号
野菜・果物摂取量に関する心理社会的要因の性・年齢階級別の特徴
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  • 森 直子, 小柏 道子, 山下 式部, 藤井 わか子, 上田 伸男, 本間 裕人, 鈴木 久雄, 益岡 典芳, 汪 達紘
    2020 年 63 巻 4 号 p. 191-200
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/04/01
    ジャーナル フリー
    野菜・果物摂取に関する心理社会的要因について性・年齢階級別の特徴をまとめた。 2011年10月-2013年6月の間、中国地方と近畿・九州地方の一部および関東地方に在住する18歳以上の男女3,179人を対象に自記式調査にて横断研究を行った。 高齢世代ほど野菜・果物の自己申告摂取量が多く、野菜の自己申告摂取量が多い者は、全年代とも「自己効力感」および「態度」の得点が高く、「障害」の得点は低いことが分かった。一方、果物摂取に及ぼす同要因として、全年代で「自己効力感」および「態度」、18-20歳代では「社会的支援」が重要要因であると推定された。同要因オッズ比を見ると「責任」、「自己効力感」、「態度」、「障害」、「態度」および「知識」は女性で世代差がある一方で、男性では「態度」および「知識」以外には差がなかったことから、性・年齢階級別に差があることを考慮し野菜・果物摂取量増加に向けた取り組みをする必要がある。
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