大学・短期大学・専門学校に通う学生における朝食摂取状況の調査を実施し、朝食摂取頻度および朝食内容について、学校間、性差、居住形態、就寝・起床時刻との関連を検討した。滋賀県内の大学6校、短期大学2校および専門学校2校に在籍する学生1,802人を対象に、2019年10~11月の平日に自記式の質問紙調査を行い、1,509人を解析対象者とした(有効回答率:83.7%)。朝食の摂取頻度について学校間で有意な差が認められたが、男性および1人暮らしの割合の差に起因する可能性が考えられた。そこで、1人暮らしではない女性を抽出して検討したところ、摂取頻度が週に3~4回以下の者の割合は短期大学22.3%、大学(管理栄養士養成課程以外の学部・学科)22.0%、専門学校14.2%および大学(管理栄養士養成課程)7.7%で有意な差が認められ、学校および専攻間で朝食摂取頻度に差があった。また、朝食摂取頻度が低い人は朝食内容も不十分である傾向が示され、摂取頻度とともに朝食内容も改善できるような食育介入が必要と考えられた。