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小柳 義夫
原稿種別: 本文
p.
69-70
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
情報化社会にあって情報処理の技術が新しい方向に向かっている現在、学校教育段階における情報教育においても、それに向かう新しい基本概念を教育する必要性を述べる。最初に覚えた母国語が一生その人の言語生活を支配するように、最初の情報教育がその後の情報化社会での受容性に影響する。学校教育においても、20年前の技術思想ではなく、最新の動向を反映させるべきである。
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一松 信
原稿種別: 本文
p.
71-72
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
昨年「証明は死んだか]?というショッキングな論文が出た。その後反論も出ている。どうやら死んだのは「形骸化したBourbaki」「肥大しすぎた形式主義」であるらしい。 これはむしろ「数学の正常化」のために喜ぶべき現象であろう。コンピュータという強力な道具は、教育・研究のために活用すべき良き助手であり、敵視する侵入者ではない。
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清水 克彦, 垣花 京子
原稿種別: 本文
p.
73-74
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
コンピュータソフトを用いた図形の指導は、生徒による図形の性質の発見や一般化に効果をあるが、その一方で生徒がその「証明」の根拠に測定値を用いることが授業実践から明らかになった。コンピュータの利用とこのような生徒の傾向は数学教育における「証明」の概念の再考を要請している。
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国宗 進
原稿種別: 本文
p.
75-76
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
中学校数学科において論証の指導が行われることは、大きな教育的価値がある。図形の論証の指導では、根拠を明らかにして考えを述べる、探求的な学習態度を養う、数学のもつ美しさを感得することなどが期待される。その実態からすると、指導体系の中に、生徒の「論証の意義」の理解についての発達を促進させるための指導を明確に位置付ける必要がある。また、文字式による論証に関する理解についての実態も合わせて検討すると、命題を一般的に考察する意義をとらえさせることが重要である。
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清水 静海
原稿種別: 本文
p.
77-78
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
証明の機能やそのよさについては、古くから指摘されている。しかし、図形の証明に関する生徒の学習状況は、必ずしも満足できる状況にあるとは言えないようである。本稿では、証明に関わる重要な史実等を辿り、証明の指導の意義及びその方法の改善に関わる基本的な視点を考察し、提案する。
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鈴木 善次, 原田 智代, 福政 宏樹
原稿種別: 本文
p.
79-80
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
STS教育の重要性が指摘される今日、その教材開発が求められている。今回、大学生レベルでの教材開発を目指し、バイオテクノロジーを題材とした試案を用いて授業を行い、学生たちのSTSに関する意識や関心の変容を分析した。バイオテクノロジーはすぐれてSTS題材であり今回の実践で多くの学生たちはバイオテクノロジーの社会的意義などSTS的視点を新たに持つようになったが、市民の一員としての自覚の不足が感じられる考えが見られた。
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塩川 哲雄, 鈴木 善次, 平井 俊男
原稿種別: 本文
p.
81-82
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
昨年報告した内容に引き続き、社会的な背景を特に意識したSTS教育の題材として水俣病を取り上げ、内容を改訂しつつ授業実践をした。今回の報告では、水俣病におけるSTS問題をとらえる視点の違いの整理をまず試みる。そしてそのうえで、STS問題を授業で取り上げる場合の、教師が個人として持つ価値観が授業に与える影響の問題を考察する。
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平井 俊男, 鈴木 善次, 塩川 哲雄
原稿種別: 本文
p.
83-84
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
水俣病に関連するSTS教材を改良し、高校で実践した。その中で生徒が当事者(会社の技術研究者、同じく労働者、同じく附属病院の医者、水俣病の患者など)であったなら、どのような行動をとるか(ロールプレイでの意思決定:以下「意識」という)について、質問紙を用いて調べた。その結果、生徒の理系・文系等の進路希望により、その意識に差異のあることが判明した。
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長洲 南海男, 相馬 朋子
原稿種別: 本文
p.
85-86
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
1993年にSTSの中等学校段階テキストとして"SciencePlus"が米国で出版された。この元はカナダで出版されているので,前者を米国版,後者をカナダ版と称して,両者を比較した。両者共,科学的,技術的リテラシーを有する市民の育成ための目標設定,対象が全ての生徒,構成主義学習論に基づく学習方法や評価(ポートフォリオ),コーオペレイティブ学習形態は共通,しかし違いも見られる。
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今村 哲史, 長洲 南海男
原稿種別: 本文
p.
87-88
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
意思決定は,科学に関連した課題の解決のために重要であり,近年の科学教育,特にSTS教育の目標の1つでもある.意思決定の定義とその過程を明らかにし,意思決定スキル育成のための指導方策として,米国の中等学校科学教育で利用されている意思決定支援活動やツールについて,それ自体の特徴や意思決定過程の各ステージとの関係から,意思決定スキルに共通するスキルを明らかにして,育成への手がかりとした.
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遠藤 千佳子, 長州 南海男, 熊野 善介, 中野 佳昭
原稿種別: 本文
p.
89-90
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
1994年4月7日〜9日に行われた春のアイオワチャタクワプログラムに、幸運にも参加する機会を得ることができた。そのプログラムに参加した際の“高校教師のスモールグループセッション”の様子、感想を述べるとともに、今回、同プログラム中の理科教育の領域に“世界観領域”が加わった要因を考える。また、同プログラムを参考に日本の現職理科教育(理科)についての提言を行う。
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熊野 善介, 岩崎 啓
原稿種別: 本文
p.
91-92
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
構成主義者的立場で行われた学期間の実践研究として、日本ではモジュール"筑波山"に次ぐ第2番目のもので、1992年の冬に茗渓学園の中学2年生を対象に実施された。モジュール「地球の温暖化」と名付けられた構成主義者的立場からの理科教育の実践研究は、モジュール"筑波山"(Kumano,1993)の評価方法と基本的に同じ手法によって行われた。本発表では、6つの領域(Tamir, et. al., 1991)の結果の報告を行うとともに、構成主義者的立場に立った実践研究の必要性について主張する。
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野上 智行
原稿種別: 本文
p.
93-94
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
人間の知は状況や文化に依存したものであることが認知研究から指摘されている。この点を重視し、自然認識にあたって、学習者と教師が対象となる自然の中に位置づけられ、教師と学習者の知が交感的に吟味されることによって形成される自然認識の可能性とそれに必要な条件を検討した。
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小倉 康
原稿種別: 本文
p.
95-96
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
情報処理過程の合理性を維持するためには、処理過程の条件部から行動を導く際の論拠に関する批判的態度が必要となる。このメタ認知的な思考態度の育成に関して現在の科学教育の問題点を同定し、合理的思考に関する科学教育の研究と実践を促進することをねらいとして、推論の形式性という概念を用い、人間の推理判断を分析するための理論的枠組みを提示した。
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久保田 英慈, 小倉 康
原稿種別: 本文
p.
97-98
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は、「見る」ことが思考過程へ及ぼす影響について明らかにするために、並列電気回路に関する面接調査を行った。その結果、回路における視覚的な特徴に基づき、学習者は様々な異なったスキーマを駆動させ、そのスキーマが思考過程に影響を及ぼしていることが得られた。
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中山 迅
原稿種別: 本文
p.
99-100
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
1個の乾電池と1個の豆電球からなる直流回路を例にとって、学習者の電気概念の背後にあるメタファーを明らかにしようとした。対象は中1から中3の生徒とし、メタファー生成法による質問紙法で調査を実施した。その結果、[容器-中味]のメタファーなどが、確認された。
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下野 洋, 梅埜 国夫, 恩藤 知典, 小椋 郁夫, 河原 富夫, 小林 道正, 五島 政一, 榊原 篤彦, 下畑 五夫, 高木 豊, 浜中 ...
原稿種別: 本文
p.
101-102
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
学校周辺の野外観察において、興味・関心をもつ観察対象の内容や、自然環境のうちで変化するものとして選定した観察対象と観察の観点との関わりなどを2年間にわたり同一児童について調査したものの報告である。
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林 慶一, 松川 正樹
原稿種別: 本文
p.
103-104
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
自然科学の中で、地学としてまとめられている諸科学に共通に見られ、物理学や化学・生物学は見られない研究対象や研究方法の特徴を検討した。そして、それに基づいて、地学教育の新しい基本念として、現在の自然界全体の総合的・複合的な「構成」と自然界全体の歴史的な「変化」を提唱した。さらに、この基本概念からみた小・中・高における地学教育の性格の違いを考察した。
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山崎 貞登
原稿種別: 本文
p.
105-106
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
運動技能と認知的技能に共通する内的過程としてのコグニティヴ・スキルに焦点をあてて、中学校技術科と理科との相互作用として働く学力の構造や、幼児・児童期に発達した構成行為力、メタ認知力、大学進路選択力との関連を、因子分析と共分散構造分析で探究した。
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但馬 文昭, 宮嶋 隆司
原稿種別: 本文
p.
107-108
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
技術教育における電気・情報領域の教材として水温制御モデル教材を開発し,その教育内容について検討した.開発した教材は,操作量を算出するパソコン部と水温の計測を行うセンサおよび水温加熱ヒータと接続されているマイコン制御部により構成され,両者はRS-232Cを介して通信が行われる.制御方式はP,PI,PD,PID,ファジー制御を選択してその特徴を比較実習できる.本装置は制御対象を通信により遠隔制御するプロセスモデル教材であることから,通信の仕組みと各種の制御方式が体験的に学習できる.
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山口 光夫
原稿種別: 本文
p.
109-110
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
平成5年度から学習指導要領が変わり、昨年1年間、技術・家庭の電気の領域を指導してきて感じたことは、旧教育課程の電気IIで扱われていた「トランジスタ」の内容が簡単になったことである。これは生徒にとって理解しやすいこととなったが、実際に授業をしてみるとなかなか理解されずに終わってしまう。これはなぜなのかと考えてみると、回路事態が複雑になることはもちろんであるが、電子というミクロのことであり、視覚的には見えないことで理解しずらいのではないかと考える。そこで、電子回路を視覚的に示し、トランジスタ増幅回路の説明を問答形式(人工知能)で診断することにより、学習内容の理解が図れるのではないかと考えた。今回、知的CAIによるソフトウェアを開発し、実際に使用して学習効果をみてみた。
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村瀬 康一郎, 加藤 直樹, 後藤 忠彦, 若山 皖一郎, 上田 四郎
原稿種別: 本文
p.
111-112
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
学校教育におけるマルチメディア教材の作成とその利用について,現職教員がどのように考えているかの調査を,マルチメディアに関する講習会に参加した教員を対象にして行った。その結果,マルチメディアでこれまでと違った指導や学習活動をさせられそうだが,映像素材の入手が難しそうで,そのために地域教育センターや国の組織などで収集して,流通提供では教科や単元でまとまっているものが望まれることが分かった。
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安藤 雅夫, 竹中 洵治, 稲葉 一, 石原 敏秀
原稿種別: 本文
p.
113-114
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
高等学校の物理での、生徒の興味・関心を高める方法のひとつとして、授業に科学史教材を取り入れ、生徒の教材に関する関心度などを調査した。
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川久保 良治
原稿種別: 本文
p.
115-116
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
高校の化学、物理の授業の中で短時間に比較的簡単にシャルルの法則を確認できる方法がいくつか報告されているが、図解のみであまり実施されていないのが現状である。筆者は一端を封じた20〜30cmのガラス管(内径3mm)に比較的よく乾燥した空気を封入する方法を工夫し、室温から氷で冷却するのみで、シャルルの法則を1%前後の相対誤差で検証できる方法を考案した。
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荻原 彰
原稿種別: 本文
p.
117-118
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
理科クラブでこれまで行ってきた酸性雨に関する研究を利用し、地域のデータに基づいた酸性雨教材の開発を行った。内容は須坂での酸性雨や酸性雪の実態、須坂・中野地域での酸性つららの分布と酸性つららの成因、須坂でのNO_2濃度の分布、関東から長野県への汚染物質輸送と酸性雨防止対策である。
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武村 重和
原稿種別: 本文
p.
119-120
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
世界の教師教育は,各国の歴史,社会を背景に,それぞれ独自の特色をもっているが,国際化の進展で,類似性,普遍性が増加している。
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西之園 晴夫
原稿種別: 本文
p.
121-122
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
教育技術の研究は科学的研究とは異なり、個人の主観的判断を対象としなければならない。授業者が対象としているのは、学習者、教材、学習環境、制約などの客体であるが、教育理念は主観的なものであり、経験もまた主観的なものとして個人に蓄積されている。このような主観を客観的知識として記述することが教育技術の研究の基本である。
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吉田 俊久, 下沢 隆
原稿種別: 本文
p.
123-124
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
学習指導要領の改訂、さらに免許法の改正が行われ、教員養成学部ではカリキュラムの改編が慌ただしい。理科(化学)教育の面でも教育内容の見直しが必要と考え、この点(特に、小学校課程)を検討することにして、標題を報告する。講義の中に化学実験(安全教育、簡便実験)をできるだけ取り入れ教育を実施しているが、多人数教育では限界もある。そこで理科教員を専任にできれば丁寧な教育も可能というのが結論である。
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片平 克弘, 川島 淳一, 奥井 智久
原稿種別: 本文
p.
125-126
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
放送教育開発センターで開発・制作した生活科の教師教育用ビデオ教材を大学の生活科の授業の中で使用した結果について述べる。調査は本ビデオ教材の内容・構成,映像・音響,有用性等について,教員志望の学生がどのように反応し,評価するかを理解するために行った。ビデオを視聴した学生は教材の内容及び映像に関して全体として高く評価していることが明らかになった。
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福地 昭輝, 下條 隆嗣, 平田 昭雄, 北野 日出男
原稿種別: 本文
p.
127-128
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
大学における理科指導に関する教師養成カリキュラムについて、現職小学校教員に対してアンケートを実施した。理科を指導する上で必要な「基礎的な知識・技能」についての備えは、4大理系、4大文系、短大等卒に共通して物理、地学が生物、化学に比べて、比較的不十分と考えられている。
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平田 昭雄, 福地 昭輝, 下條 隆嗣, 北野 日出男
原稿種別: 本文
p.
129-130
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
現職小学校教師を対象にアンケート調査を実施し,理科の学習指導上必要な知識や技能の修得に関する実態を検討した.この結果,4大理系卒の教師はそれらを既に学生時代からある程度修得し始めるのに対し,4大文系卒および短大等卒の教師は教職についてからの比較的短期間のうちに修得する傾向にあることが明らかになった.また,修得の程度や内容的な片寄り具合についても,4大理系卒の教師とそれ以外の教師とでは,少なからず違いのあることが判明した.
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下條 隆嗣, 平田 昭雄, 福地 昭輝, 北野 日出男
原稿種別: 本文
p.
131-132
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
小学校教師に対して実施したアンケート調査の結果から、現職教師が大学に期待する理科の教師養成カリキュラム内容が、理系4年制大学卒、文系4年制大学卒、短大等卒などの群に分けて明らかにされている。いずれの群も、「自然科学の基礎としての観察・実験の技能」と「理科教材の研究・開発」を強く希望している。また、ピーク制の是非等について検討されている。
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島貫 陸
原稿種別: 本文
p.
133-134
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
コンピュータの実習を含まず,多人数に対しても可能な,急激な変化に惑わされない,長持ちのする情報教育教材の開発を試みた。今回報告するものは大学の文系学部に対するものであるが,より広範囲に適用可能であると考える。24回分の授業内容の概略を示す。
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堀田 龍也, 西田 友幸
原稿種別: 本文
p.
135-136
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
友だちとの情報交換を前提とする協同学習は、情報教育の方法として有効であると考えられる。本研究では、情報教育の教育方法という観点で協同学習をとらえ、教師の役割および学習支援システムに必要な機能要件について実践を通して考察する。
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斎藤 道子
原稿種別: 本文
p.
137-138
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
全国の学校では、教育上の諸課題を解決するために実践的研究が積み重ねられている。これらの実践研究に関する情報をデータベース化することにより、教育実践情報の流通を図り、また、実践情報の傾向を把握し、教育の今日的な課題を明らかにすることは教育改革の観点から極めて重要である。学習指導要領でも、それぞれの学校を支える地域や児童生徒の生活実態を十分に踏まえた教育活動の開発を期待している。本稿では学校におけるカリキュラムに関する実践的研究を中心に、その主題の傾向について考察を行う。
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近藤 勲, 長畑 秀和, 今田 純江
原稿種別: 本文
p.
139-140
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
福祉情報学科の女子学生18人を対象に情報処理技術者2種受験準備に必要な程度の水準と内容について、従来の講義形式とCAI教材を用いた学習方法という2つ学習形態による学習効果を比較した。この結果、2つの学習形態いずれにも適応して成果が認められるものとかそうでないものなど、4つの学習群に大別することができた。これをもとに適性処遇交互作用でいう視点から、学習者と学習形態・教材との関連性について検討し、2、3の指針を得た。
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坂場 潔
原稿種別: 本文
p.
141-142
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
情報処理活動や情報処理学習における課題達成のための資質としての基礎能力を測定する検査問題を作成、実施結果に基づき検査問題を再分析し、基礎能力の確認・再抽出・分類をした。また、MS-DOS課題やBASICプログラミング課題の成績はどの基礎能力と関連しているのかを数量的に相関係数や重回帰分析をもとに検討をした。結果として、MS-DOS課題は構造把握力や図的認知能力と関連し、BASIC課題はルール把握力やその適用力及び推論力の各能力と関連していることがわかった。また、回帰分析の結果、MS-DOS課題では基礎能力を説明変数としたモデルを用いて課題での成績をある程度予測することが出来る。
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石原 学
原稿種別: 本文
p.
143-144
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
情報教育が進むなかでコンピュータの操作ができる人口や利用環境が広がっている。その結果として、教育現場でのコンピュータによって作成されるディジタルデー夕の秘匿性や非公開性を考えなければならない。これは、現在までに情報倫理の議論であったが、セキュリティとしての問題として提案している。
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大隅 紀和, 三宮 真智子, 村川 雅弘, 菅井 勝雄, 前迫 孝憲
原稿種別: 本文
p.
145-146
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
情報機材と思考活動の作業定義を行い,情報機材の操作習熟の進行と思考活動の活性化,情報機材の習熟過程を6段階に整理して,それぞれの段階の進行と思考活動への影響を考察する。
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長洲 南海男, 桑野 加代子, 土田 理
原稿種別: 本文
p.
147-148
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
理科の学習においてグラフは重要な役割を担っているものの、理科担当教師の抱くグラフ感と児童・生徒の抱くグラフ感に大きな隔たりがあることが指摘されている。ここでは、数値関係把握の場面での中学校生徒のグラフ利用の実態と、生徒がとらえている「グラフ」感とグラフ記述の関係を報告する。
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谷島 弘仁
原稿種別: 本文
p.
149-150
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
中学生の生物教材に対する興味・関心が,どのような先行する要因によって規定され,また,生徒の達成行動にどのように影響を与えるかについて探索的に検討することを本研究の目的とした。生物教材に関連する要因として,クラスへの適応および自尊感情(個人の性格特性),理科への態度(動機づけ),理科についての能力認知(認知的達成)を想定し,これらの要因と生物教材への興味・関心との因果関係について探索的にモデル(パス・モデル)を設定した。このモデルについて,パス解析によって分析したところ,それぞれの要因の間の因果的関連が明らかとなった。
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森 文彦, 木村 捨雄
原稿種別: 本文
p.
151-152
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
小学校4・5年生に調査を行った結果,気温の変化を太陽高度の変化と関連づけてとらえることの困難さが明確になった。そこで,調査結果をもとにこれらの関係を正しく理解させるための授業改善点を分析して新しく単元を開発し,それを実施している。ここでは,前述の調査結果及び単元実施時における,児童の理解の変容の一部分について報告する。
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松浦 廣美, 木村 捨雄
原稿種別: 本文
p.
153-154
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
「太陽と月」内容学習終了後の児童の月認識を検討する調査問題により,「月の満ち欠け現象」認識における素朴概念及び座標系の問題が明らかになった。科学的知識形成における位相モデルの構成とその見え方の納得は切り放せなく,その支援のための方略を立て授業実践を試みた。結果,多くの素朴説明は科学的モデル説明に変換され,同時に座標系の問題を克服させるための開発支援教具の有効性も認められた。
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水野 敏孝, 木村 捨雄
原稿種別: 本文
p.
155-156
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
「運動物体(飛行機や電車など)からの物体の落下」事象における,子どもの認識および合理的(科学的)な推論の特性を明らかにするための調査を実施した.その結果,第1に運動物体の系内にある物体に対する「動いている」「速さを持っている」という動的な認識と,第2に事象や状況ごとのその場限りではない「外(地上)の系での統一的な解釈」が,合理的な推論の要因として明らかになった.そこで,さらに子どもたちが「外(地上)の系と内(手元)の系で同時に」解釈できる新しい事象として「エスカレーター課題」を設定し,子どもの認識および合理的(科学的)な推論の特性についての調査を実施した.
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大辻 永, 赤堀 侃司
原稿種別: 本文
p.
157-158
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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学習者の概念を概念構造図によって測る研究手法は,概念構造を静的に捉えるものである.本研究では,構造図を作成する過程を動的に捉え,その知的活動における学習者の認知の特徴を抽出するものである.本発表では,特に研究手法と概念構造図の作成順序とに焦点を絞り,学力が上位の者と下位の者との間で比較して得られた知見について述べる.
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杉本 良一, 松元 俊一
原稿種別: 本文
p.
159-160
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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高校生を対象に,過去の理科実験に関するエピソード記憶を調査した。その結果否定的なエピソードよりも肯定的エピソードを持つものが多いことが分かった。子どもは理科実験に関する過去のエピソードを長期記憶に多く貯蔵しており,教師が子どもの既有の概念のみならず,彼らの既有のエピソードを十分知ることで,実験の意義や目的,価値性などを再確認させたり,認知的方略を育成したりするのに役立つと考える。
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稲毛 精二, 西川 純, 根本 和成
原稿種別: 本文
p.
161-162
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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問題解決に必要な学習知としての基本概念を持ち合わせていない,小学校5年生「振り子・衝突」の学習について,「意識の顕在化」の局面を重視した授業方略と従来の授業方略とを比較した。その結果,「意識の顕在化」を図る授業方略が,概念転換に有効であることが明らかになった。
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佐伯 昭彦
原稿種別: 本文
p.
163-164
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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本報告では、筆者が開発したツール(以下トリグラフとする)の概要、トリグラフで採用している三角関数のグラフの視覚的モデルの特徴、三角関数のグラフの授業案について報告する。
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Ryuichiro SUZUKI
原稿種別: 本文
p.
165-166
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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例えば数学では、集合をベン図で表現する等、事柄によっては言葉よりも絵や図を用いた説明のほうが分かりやすいとされる。これまでの図情報についての効用の議論では「図は分かりやすい」を暗黙の前提としていた。なぜそうなのかが知識工学分野での研究で次第に明確化されてきた。本稿では、これらの研究結果を前提にして、数学教育の場では、対象における着目事項と図が同型的な関係である必要があることを意識した説明の必要性を明瞭にしたい。
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松尾(山崎) 七重
原稿種別: 本文
p.
167-168
発行日: 1994年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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本研究では次のことを明らかにした。色板を平行に動かせるが、回転して動かせず、図形を向きが固定した外形によって捉えている場合、色板の使用は図形の学習に有効ではない。反対に、色板を平行、回転して動かせ、図形をその性質によって捉えている場合、色板の使用は有効である。
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