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伊禮 三之, 長浜 朝子
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
フリー
貧困等の問題を抱える沖縄県の教育課題の一つとして,義務教育段階における教師の授業力の向上があげられている.とりわけ理数系教科の一つである算数・数学教育の改善が重要とされている.その一翼を担うものとして地域の核となる算数・数学教員(CMT)の養成が必要である.CMTの養成プログラムの策定に当たって,義務教育段階の教師が持つべき「数学的リテラシー」を検討し,若い教師の「数学的リテラシー」の現状を調査・把握し,さらに「実践的思考様式」の形成のためにプログラム全体に「事例研究」を位置づけることを構想した.
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吉岡 有文
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
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学校教育における映像メディアは,幻灯,映画等から始まり,TVの学校放送,VTRを経て,DVD,BD,PC上の映像,web 上のコンテンツ(「クリップ」),そして,デジタル教科書の動画へと変化し多様化している.理科授業において,映像メディアはどのように捉えられるべきか.本課題研究は,現在も高く評価されている岩波科学教育映画による授業実践とその省察を通して科学教育における映像メディアの可能性を検討する.
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長谷川 智子
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
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岩波映画〈滑車と仕事量〉は,仕事概念の導入に適した問いで構成されている.この映画を予想・討論・実験のステップを取り入れて視聴することで,生徒の主体的な取り組みと,クラスでの議論をとおした学びが可能になり,学ぶ楽しさを引き出すことができた.
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櫻井 順子
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
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本研究では,高校1年生「科学と人間生活」の金属の単元で岩波映画〈化合力〉を使い,金属の酸化・還元の反応に対し,予想をたてて実験で明らかにする授業を試みた.その結果,教師の教え込みではなく,生徒がみずから予測し考える授業の展開が可能になり,81%の生徒が「よくわかった」と答えた.
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奧 律枝
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
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岩波映画〈溶解〉を授業に取り入れると,物質によって溶け方や溶ける量が違うこと,溶かすものと溶かされるものとの関係によるという「溶解」のイメージを児童が正しくもつことができる.映像を用いることで,児童にとって驚きとともに「ものが溶ける」ことへの理解が深まり,学習後のテストでも好成績を収めた.
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福田 恵
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
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現在、NHK の番組やインターネットでストリーミング配信されているもの,YouTube,パッケージビデオやDVD等さまざまな映像教材が簡単に入手できる。それにもかかわらず,3名の演者たちは1957年から1973年に制作された岩波科学教育映画にこだわりをもっている.半世紀を経てもなお,授業に利用したくなる岩波科学教育映画の魅力はいったい何か,この研究会での議論によって探っていきたい。さらに,よりよい映像教材の提案をめざしたい.その視座を得るため,本稿では岩波教育映画の歴史や映像技法等のレビューを行った。
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溝口 達也
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
フリー
本課題研究は,「証明のフォーマットproof format」を視点として,国内外の数学的証明の指導と学習について,その特徴を解明することを通して,今日のわが国における論証指導・カリキュラムの改善への示唆を導出することを目的とする.とりわけ,証明のフォーマットのタイプ,領域や内容による異同,歴史的・比較文化的視座からの特徴付け,等に焦点を当て,教授学的に明示化されていたり暗黙理であったりする事柄や仕組みに理論的,実証的にアプローチする.特に本稿においては,課題研究全体を概観するとともに,可能な研究課題(問題構成)の提示と将来的な研究課題について提案する.
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阿部 好貴, 石井 英真, 杉野本 勇気, 岩崎 秀樹
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
フリー
筆算や論証は和算にはない.こうした伝統を明治の学校教育は覆した.筆算は初等教育に位置付けられたが,論証指導は将来のエリートの育成に向けられていた.当時の文学的な言文一致運動とは異なる角度から,曖昧さの排除や形式的厳密などの言語使用の精緻化が目指されていた.次に,論証がどのように思考を精緻化しうるのかを考察した.論証とは本質的にメタ水準の思考といえ,それゆえ一般性が付加される.あらゆる思考活動において,対象水準の思考を批判的・反省的に捉え,メタ水準で思考することが,対象水準の思考の深化とともに,さらなる発展を可能にする.このような,メタ水準での思考は,今日のリテラシーとして不可欠な要素であり,その基盤的形成に論証指導を位置付けることは今日の教育課題といえる.
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宮川 健
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
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本研究の目的は,日本の中学校の数学授業における証明や証明活動の性格を,文化的側面を考慮に入れて探ることである.現在のところ,証明活動を特徴付けるための枠組みとその手法が大きな課題となっており,今回は,実際の授業データを帰納的に分析することにより,どのようなところに文化的な要素が表出するのか,いかにそれを捉えうるのか検討した.データとして収集した中学校の数学授業においては口頭による証明が多く,記述によるものが少なかった.「日常言語と数学言語」,「話し言葉と書き言葉」といった言語的側面の特徴,および「証明とは何か」という認識論的側面の特徴を詳細に捉える視点もしくは枠組みの必要性が示唆された.
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袴田 綾斗, 上ヶ谷 友佑, 早田 透
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
フリー
間接証明に関する研究は数多くなされてきた.特に,先行研究によって構築された解釈モデルは間接的説明の特徴を記述するのに有用である.しかしながら,この解釈モデルの観点からの分析は,扱われている題材の数学的内容や使用言語等の文化の影響を捨象してしまう危険性もはらんでいる.本稿ではこのような可能性を探るため,我が国の生徒が行い得る間接的説明の実態を把握することを目的とし,先行研究と同様の調査問題を用いて,中学校2年生を対象とした実験を行った.分析からは先行研究が主張するものとは異なる特徴をもつ間接的説明が同定され,その結果から矛盾の語の意味や用い方が間接的説明に影響を与えることを考察した.そして,間接証明研究においては特に言語使用などの文化的側面にも注目する必要があるという示唆を導いた.
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真野 祐輔, レイド デイビッド, 小松 孝太郎, 辻山 洋介
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
フリー
本稿では,アーギュメンテーション分析と呼ばれる授業過程を記述する研究手法を紹介するとともに,2019年に東京で開催されたアーギュメンテーション分析に関するワークショップとそこでの活動の一端を報告することを目的とする.アーギュメンテーション分析の目標は,授業過程におけるアーギュメンテーションを局所的なレベルと大局的なレベルの両方から理解し,そのアーギュメンテーションの根拠を比較したり推測したりすることである.その際,トゥールミンモデルを用いてトランスクリプトの分析を行い,授業過程にみられるアーギュメントの構造を再構成する.ワークショップでの活動を通して,この研究手法が授業中の相互作用の構造的な特徴を明らかにするための有用な方法論であることが示唆された.
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小倉 康
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
フリー
学校と地域の理科教育の改善を目指して,児童生徒の理科への学習意欲の向上に取り組んだ。中核的理科教員を中心に授業改善を推進するとともに,科学的リテラシー指標値(SLI)を用いて学習意欲の実態を定期的に測定することで,学校全体での学習意欲の向上を促進した。その結果,児童生徒のSLIの変化に特に2年目以降で明確な改善の傾向が確認されるとともに,平成30年度全国学力・学習状況調査における学校の理科平均得点についても,前回調査と比べて水準が向上する傾向が確認された。
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早藤 幸隆, 胸組 虎胤, 金児 正史, 田村 和之, 曽根 直人, 米澤 義彦
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
フリー
本研究は,徳島県高等教育機関連携型「ジュニアドクター発掘・養成講座」として企画し,公募・選抜した小学校5・6年生及び中学生を対象に,問いの資質能力(“探る・究める・発見する”)を重視した科学技術者育成プログラムを実施した.育成プログラムの取組における実践的評価並びに受講生評価において,受講生の潜在的能力及び専門的能力が向上している事を明らかにした.
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~東京都中学校理科教育研究会による学校と博物館との連携推進の取り組み(1)~
川島 紀子, 内藤 理恵, 青木 久美子, 遠藤 博則, 吉田 勝彦, 浅野 徹, 井出 美智留, 大西 琢也, 黒田 俊一, 河野 晃, ...
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
フリー
本研究では学校と博物館との連携を推進していくための基礎調査として,東京都の中学校教員を対象に国立科学博物館の利用に関する質問紙調査を行った.調査結果を基に現在の教育現場の実態に合った学習形態やその方法を考え,新学習指導要領に対応した学習について検討した.国立科学博物館を利用している多くの中学校は,複数の博物館等の施設を少人数グループで訪問する「都内巡り」などの校外学習の中で利用しており,在館時間は1時間未満〜2時間と短いことがわかった.また,中学校での学習段階に合ったワークシートの開発が望まれていることがわかった.そこで30分間程度で1つのテーマを学べるワークシートを開発し,各学校の在館時間,生徒の興味・関心,教員のニーズ等に合わせてテーマの数や内容を選択して組み合わせる学習を考案した.
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内藤 理恵, 川島 紀子, 青木 久美子, 遠藤 博則, 吉田 勝彦, 浅野 徹, 井出 美智留, 大西 琢也, 黒田 俊一, 河野 晃, ...
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
フリー
東京都中学校理科教育研究会博物館連携推進委員会では,2017年より国立科学博物館と中学校教育における連携について,実態調査等を基に生徒が校外学習等で活用するワークシートの開発に取り組んでいる.本研究では,開発したワークシートを活用し,校外学習と理科についてカリキュラム・マネジメントを行った.また,校外学習を行った中学生を対象に質問紙調査を行い,開発したワークシートの有用性の検証と活用の工夫について考察した.
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戸田 孝
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
フリー
自然史系博物館では住民が主体的に自然現象を探究する活動を組織的に進める制度を整備していることが多く,それは各地域の自然環境理解に大いに貢献している.しかし,自然現象の中には認識すること自体に抽象的思考を要するものがある.この場合,自然史博物館の手法を単純に適用することはできないが,それを前提とした制度的枠組みの応用は可能であるかもしれない.この考えに基づいて,琵琶湖博物館で琵琶湖水の物理学を探求する住民参加型活動を1年間にわたって展開した.現在のところ,関連が深いと考えられる生物現象の解明を当面の目標とした活動が展開されている.この活動の中で物理学に関わる抽象的思考が必要となる状況は既に出始めているし今後も増えるものと期待され,それを如何にして効果的に誘導していくかが今後の課題である.
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野添 生
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
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アクションリサーチは多方面で活用されており,そのアプローチは多様で多義的であるにもかかわらず,科学教育におけるアクションリサーチの理念や定義に関する理論的研究は少なく,基底となる理論が確立しないまま,実践が先行して研究・報告されている現状がある.そのような背景を踏まえ,本研究は科学教育におけるアクションリサーチについて理論的側面から論究していくことを目的とした.国内外の文献を基に,これまでの系譜を整理した上で,学際的な調査研究論としての定義と教育としての定義の分析を通して,理論的に検討した結果,科学教育におけるアクションリサーチとは,研究のための研究ではなく,科学教育の場に関わる参加者の成長や学習に繋がるという観点から,当事者である教師「によって」(by),または教師「と共に」(with)行われるプロセスを通して,実践的な知を探究する研究と定義できることが明らかとなった.
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小西 伴尚, 中谷 唯人, 秦 浩之, 川田 博基, 石井 智也, 平賀 伸夫
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
フリー
三重中学校・三重高等学校六年制4年生の生徒に『森を守りたいと思いますか。』と質問にしたところ98%の生徒が「守りたい」と答えが,「自分から進んで参加したい」と答えた生徒は11%のみとなり,自ら行動したい生徒は少なかった。対策を考えるべく自ら行動している方々が多いと考えられる「聞き書き甲子園」の参加者にアンケート調査したところ,企画を体験するだけではなく生徒が企画・運営することの大切さが示された。その結果を生かし,生徒自身が遠足を企画・運営する機会を作成したところ,自ら行動する生徒が増した。
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田中 元, 鈴木 哲也
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
フリー
大学・専門学校新入生を対象として「電気」に関するイメージマップの作成を行い、そこに言葉(科学概念)が現れる様子を高校理科分野の教科書57冊の上に出てくるものと比較した。教科書上では「電子」「中性子」「陽子」「正負」「金属 非金属」といった原子の構造や物質の性質が強く謳われるが、学生達にとって最も強くイメージを持たれる科学概念は理論的なものではなく、「発電」「電池」という社会、生活に関わるものであった。
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佐藤 吉史, 桐生 徹, 大島 崇行
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
フリー
同一の参観者が,定点参観と自由参観という異なる2つの参観スタイルを指定された理科の授業参観を実施した.本研究の目的は,その後行われる授業検討会での発話内容を比較し,授業参観スタイルが及ぼす理科授業検討会の発話への影響を事例的に検討することである.その結果,定点参観の授業検討会では,学習者を教材内容や教授方法と複合する知識領域について語る発話が多くなることが示唆された.
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大貫 麻美, 石沢 順子, 椎橋 げんき
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
フリー
Society5.0時代の教育・学校・教師の在り方についての議論が進められている。鈴木(2016)による21世紀の児童・生徒に必要な生命科学領域コンピテンスについてのスケッチ案等がある。これらをふまえ、白百合女子大学人間総合学部初等教育学科の学生を対象として開講している「初等教育基礎演習」科目や「初等教育演習」科目において、生命科学教育に関連して教科横断的学びや感性を育むアクティブ・ラーニングを計画・実施するための方策等について検討・実施してきた。「投げる」能力を育む2つの授業実践について、鈴木(2016)のスケッチ案に示される複数のコンピテンシーが発揮されていることを明らかにした。
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石橋 太加志, 丹羽 淑博
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
フリー
本研究は,中学2年生を対象に,地震波を題材とする1次関数の教材開発及び授業実践を試みた.新学習指導要領の数学の目標の中には,「事象を数理的に考察し表現する能力を高める」とともに,「数学的な活動の楽しさや数学の良さを実感」し,「それらを活用したり考えたり判断したりしようとする態度を育てる」と書かれている.このような目標に適応している教材開発を考えることを目的とした.
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―「光の進み方」と「力と運動」を事例としてー
河合 信之
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
フリー
新学習指導要領で実現することが求められている「主体的・対話的で深い学び」を構成主義的学習観における科学的概念を獲得しようとする過程における学びとして捉え,その学びを一人ひとりがおこなえることをねらいとしたワークシートを考案し,実施した.一人ひとりがワークシートに取り組む過程が,深い学びの鍵となる「見方・考え方」を学ぶ過程となることを本研究の目的として実践したところ,次のことが明らかとなった.ワークシートに取り組む過程で,一人ひとりが自分の考えを自覚し,科学的な考え方と対比させることができた.さらに,両者の違いからどちらがもっともらしい考え方であるかを考えることができた.これらの結果から,ワークシートを使うことで一人ひとりが,「光の進み方」や「力と運動」に関する自然現象に対して科学的な視点で捉え,考えようとする学習ができたと考えられる.
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鈴木 康志, 関 富美雄, 山本 恵悟, 國宗 進
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
フリー
標本調査の基本的な概念や性質の理解を目指した授業を構成するために実験授業を行い,生徒の考えを調査した.その結果,母集団分布,標本分布,1つの標本の分布のちらばりを観察する活動を設けることにより,生徒が様々な直観的考えをもつことが分かった.これら3つの分布を観察し,その観察から直観的考えを引き出し,その考えを検証する授業構成を提案する.
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伊藤 哲章
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
フリー
本稿では,幼児の生物学的思考における身体現象の理解に着目し,遺伝的特徴,身体的特徴及び心理的特徴に関する幼児の認識を明らかにすることを目的とした.その結果,次の3点が明らかとなった.第1に,3歳児の3割が、修正可能という観点で,遺伝的特徴,身体的特徴,心理的特徴を区別した.第2に,身体的特徴の修正可能を認めた幼児の6割が,その修正は身体的練習によってもたらされると回答した.第3に,心理的特徴の修正可能を認めた幼児の7割が,その修正は意思・努力によってもたらされると回答した.
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秦 浩之, 小西 伴尚, 川田 博基, 山田 洋一郎, 平賀 伸夫, 田邉 博明, 杉崎 隆, 南 創, 岡田 努
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
フリー
本研究は,「放射線」について外部連携を活用して,中学生対象に取り組みを実践してきた過程で明らかになってきた様々な課題の検証の報告をし,新たな取り組みとして幼稚園の幼児と保護者を対象とした授業実践3年間の,その実践内容と受講者の変容について報告する。
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-5年間の実践を通して-
川田 博基, 小西 伴尚, 秦 浩之, 藤原 信也, 尾上 勝利, 平賀 伸夫
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
フリー
現行の中学の理科教育の電気に関して,発電や電気の利用は多く扱われているが,送電がほとんど扱われておらず,また,教科書の中でも知識の暗記に留まっているため,送電を学ぶ交流について学習するプログラムを作成した。本校では作成したプログラムを,2014年度より中学3年生に対して実施している。本発表では,最新の2018年度のプログラムを紹介する。
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花園 隼人
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
フリー
現実世界の問題の解決を契機とする数学的探究を実現するための教材を開発するために,文学作品である『鏡地獄』で描かれた事象に着目し,教材構成を行なった.その結果,この事象を解釈するために構成した数学的モデルを考察対象とする数学的な探究が展開されるような,数学Ⅱと数学Bまたは数学Ⅲを履修した学生に適した教材を開発することができた.
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ドウ ギョクテイ, 池田 文人
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
フリー
本研究は、中国の小学校理科の教科書を、子どもたちが自学自習できるように改善することを目的とする。(1)日中での問いかけ数の違いが生まれた要因を、両国の教育政策や文化的背景などの観点からあきらかにする(2)日本の教科書の利点を中国の教科書に取り入れることによる自学自習における効果を検証する。
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榎戸 三智子, 前川 哲也, 貞光 千春, 大崎 章弘, 里 浩彰, 竹下 陽子, 森本 雄一, 千葉 和義
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
フリー
本研究では, 生徒が材料から作製し実験できる「中学版回路カード実験セット」の授業での活用を目指し, 2つの豆電球を直列・並列につないだときの電流・電圧の測定, 2つの抵抗器のつなぎ方の違いによる回路全体の電気抵抗の変化などの教科書の内容を, 実感を伴って理解できる教材を開発した.本教材を用いてお茶の水女子大学附属中学校にて授業実践した結果, 導線を使わずに回路を作製できるという教材の特性により, 教室で個々人が手軽に試行錯誤しながら何度も実験でき, かつ実験時間を短縮し, 実験前後の学習時間を有効に利用できるなど, 本教材の有用性を確認した.さらに電力の学習の導入においては, 異なる2つの豆電球のつなぎ方と明るさとの関係を, 電流や電圧を測定し電力を求めることで実感できる教材であると示唆された.
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佐久間 優, 鈴木 憲征, 長田 学, 早川 信一
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
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食品の製造から生活水の浄化まで、微生物は我々の生活に密接に関係する,さらに、近年では「バイオマスエネルギー」など環境とエネルギーに関わるキーワードが一般的になってきており、理科教育の中でも微生物についての重要性は高まってきている,しかし、肉眼での観察が難しい微生物を授業で取り扱うには専門設備の充実が不可欠であり、実践的な学習の充実は困難である,東京都立科学技術高等学校(1)(以下、本校)は、平成 13 年に開校し、平成 19 年に 文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定され、現在は理数リーディング校に指定されている,本校は、微生物実験の環境が整っているため、実践的な内容の充実が可能である,そこで、本校設備を用いて多くの中高で利用可能な微生物観察教材の開発を本研究の目的とした,
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田口 功, 大塚 慎太郎
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
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ガラスビーズ簡易顕微鏡は,小学生を対象とした,理科に対する興味・関心を引き出すことができる教材として数多く取り入れられている.しかし,作成してみると欠点も多く,多くの改善すべき要素も多い.本研究では,従来の顕微鏡に対して以下の改善を行った改良型の簡易顕微鏡を提案する.①従来は2~3mm程度のガラスビーズが1つしか用いられていなかったが,本研究では,倍率が焦点距離と明視の距離で決定されることに着目し,複数のガラスビーズを用いることで複数の倍率で見られる顕微鏡を作成した.②アルミボトル本体に,1×2cm程度のビニル板を用いて試料を載せる代わりに,直径33mm程度のビニル板(0.2mm程度)をテープで固定することで,試料を広く載せられるようにした.③ガラスビーズの取り付けに関して,アルミボトルの蓋の穴にセロテープで張り付ける代わりに,接着剤を用いて固定することで,蓋の回転の自由度を高めた.
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上舘(山口) 美緒里
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
フリー
本研究は バングラデシュの小学校教員を対象としてバングラデシュ教師の思考スキルの特徴と課題を明らかにすることが目的である.本研究では,思考ツールを用いた板書型指導案を作成することを通して,教師の思考スキルの変化について半年ごとの指導案及び授業を比較して分析した.その結果,ベン図やイメージマップのような平易思考スキルは概ね身についてる が,目的をもっ分類すX/Yチャートについて,指導案作成はできるが,ボーン図との違い明確に理解てなこ分かった. また教師自ら視点を定めることが難しいことから実際に授業中に行われているのは分類する思考プロセスのみであり,構造化する思考スキルに課題があること明らかになった.
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―これからの日本の情報教育への提言―
小松﨑 梨那, 清水 克彦
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
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現状の共通教科「情報」における課題として「科学的な理解が十分ではないのではないか」「生徒の学習意欲に応えられていないのではないか」などの指摘がなされている.また,今後の情報教育の具体的な教材像は十分に明確になっていない.そこで,情報教育が既に進み,日本の教育カリキュラム制度と類似しているイングランドに着目し,情報の教科書の検討を行った."Compute-IT"の特徴として,「1.グラフィカルプログラミング言語から擬似言語,テキストベースプログラミング言語への推移」「2.CTの要素を重視した課題構成」「3.情報モラルに関する内容が含まれない」の3点を見出した.日本での情報教育の目標においては,問題解決の中で情報技術を利用することが記されているが,まだ十分に具体的ではないため,"Compute-IT"の問題解決の手法の示し方や,プログラミング言語の種類の推移などが参考になることを同定した.
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河野 智史, 磯﨑 哲夫
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
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本研究では,ニュージーランドのマオリの科学カリキュラム,TMoA Pūtaiaoの分析を通して,科学カリキュラムに影響を及ぼす文化的要因を明らかにすることを目的とした.まず,ニュージーランドのパケハの科学カリキュラム,NZC Scienceを用いて比較・分析を行い,TMoA Pūtaiaoの特色を見出した.次に,その特色に与える文化的要因について検討した.その結果,TMoA Pūtaiaoには,マオリの文化とは違う他の文化を起源とするものとして科学を捉えていること,異文化としての科学をマオリの知に取り入れようとしていることなどが明らかとなった.また,科学カリキュラムの領域構成に,マオリの伝承神話の影響があることも明らかとなった.
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トゥパス フェアナン プニエロ, 松浦 俊彦
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
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This qualitative research is focused on school experiences of senior high school students (Grade 11 and 12) major in science, technology, engineering and mathematics (STEM) in Northern Iloilo Polytechnic State College (NIPSC), Philippines. Responses of students in the interview revealed that the positive points of SHS-STEM track are that the subjects are easy to understand, instructional materials are available, 3 science laboratories are found in the campus, teachers are well-equipped of the subject matter, and research is an interesting. The negative points were that the limited time to finish the subject matter, and lack of science textbooks and laboratory equipment. All the results will definitely help us to enhance the SHS-STEM track in NIPSC in the future.
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-小・中学校理科及び高等学校生物教科書にみられる特徴-
都築 功, 松田 良一
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
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カンボジアの生物教育の教材開発を行うために,カンボジアの公立小学校,中学校および高等学校の教科書の生物分野の内容を,図を手がかりとして分析した.その結果,カンボジアの教科書に見られる特徴として,健康や衛生,食物,農業などに関する内容が含まれていること,ヒトの受精や発生について高等学校で詳細に扱っていることなどが分かった.また,日本の生物教育で扱っている身近な生物の観察,生物多様性の保全,発生と分化の仕組みなどは扱っていないことが分かった.今後,分析結果をもとに観察,実験の教材開発や,ICTを使った授業の教材開発を進めていく.
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岡本 紗知
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
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本研究の目的は,「文系・理系観」がどのようなプロセスを経て形成されるのかを明らかにすることである.まず国立大学の学部もしくは大学院に在籍する30名の学生を対象として,半構造化インタビューを実施した.次に,得られたデータを,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いて解析した.その結果,「文系・理系観」の生成において,文理選択に先立ち「文系・理系の自己認識」が生まれること,そしてその後,自分とは対極の存在である他者に注目する中で,「文系・理系像の醸造」が行われることがわかった.またその具体的な他者が持つ属性を「理系・文系」の特性として捉え,そこに自分なりの解釈が加わることで,「独自の文系・理系観」が生まれることも明らかとなった.すなわち「文系・理系観」は普遍的なものではなく,個人が自己の進路選択の過程で個々に生み出す多様性を含む概念であることが明らかとなった.
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松島 充, 堀場 規朗
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
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本稿では,算数学習をコモグニション論を用いて分析し,深い学びの実現の契機となるメタルールの変容に関して考察することを目的とした.小学校6年生の凸多角形の直角の個数を探究する学習において,演繹的推論の経験を積むことができたグループとそうでないグループの対話を分析した.発話記録をもとに各グループで生成されたナラティブと対象レベルのルール,メタレベルのルールを同定した.このメタルールを,メタルールの変容のための4条件をもとに分析した.その結果,演繹的推論の経験を積むことができたグループのメタルールが変容していることが明らかとなった.またその変容時には,4条件のうち3条件が満たされていることが示された.残りのコミュニケーションの矛盾に関する条件については,その詳細な分析と事例の明示が課題として残された.
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坪田 幸政, 松本 直記, 杵島 正洋
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
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持続可能性に関する認識調査を行い,持続可能性に対する認知度や意識がそれほど高くないことがわかった.調査結果から,SDGsに関する組織としての取り組みや指導者研修,継続な学びの必要性など,持続可能性の理解を増進させるための方向性が示唆された.また,大学生を対象とした「持続可能性に関するSTEM教材の必要性」が確認できた.
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名知 秀斗
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
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文部科学省(2018)は,内容の充実を行った数学Ⅰ「データの分析」において,新たに統計的探求プロセス(PPDACサイクル)の導入と,批判的思考の育成を求めている.統計的探求プロセスと批判的思考との関係は一定程度推測されるが,実証的に明らかにした研究は,高等学校では見当たらない.そこで,本研究では,これらの関係を明らかにするために,高等学校において統計的探求プロセス(PPDACサイクル)を導入した授業を設計し,実施した.その結果,導入した授業を行った介入群では,統制群と比較して批判的思考態度にポジティブな効果を示す可能性が示唆された.
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山野井 貴浩, 井澤 優佳, 金井 正
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
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栃木県内の公立中学校13校に通う,遺伝学習後の中学校3年生約1000名を対象に,優性劣性の認識に関する質問紙調査を行った.その結果,約7割の生徒が優性の形質を「集団中の頻度」を根拠に、約6割の生徒が優性の形質を「生存の有利不利に影響する」という誤概念を根拠に選択していることが示唆された.
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望月 俊男, チン クラーク・A., ジマーマン ランディ・M., 山口 悦司
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
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筆者らは,Web上にみられるような矛盾する多様な情報を用いた情報問題解決において,それらの情報間の不一致を同定し,その理由を分析し,矛盾を解消する方略を学ぶ教材を開発している.大学生62人が,開発した教材を使用する群と,文章要約を促し論点をまとめる群にわかれて,矛盾する情報をもとに推論し,矛盾を解消して問題解決を行うトレーニングを行った.その結果,最後に行ったダイエットに関する健康情報を読み解く課題において,教材使用群のほうが,矛盾点をよりよく同定し,また各情報に示されているデータの規準や方法論的矛盾に焦点を当てて分析できていることがわかった.だが,メカニズムの矛盾の分析に関心が集まったため,より規範的な認識的規準をもとに,望ましい統合的理解と判断が促されているとはいえなかった.
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佐藤 龍平, 早川 信一, 長田 学
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
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本研究は,東京都立科学技術高等学校(以下、本校)で行われているさまざまな野外体験活動(フィールドワーク)が生徒の人格形成や進路決定にどのような影響を及ぼしているのかを明らかにするために行われた調査を報告するものである。本校では「三浦海岸」や「尾瀬国立公園」,「西表島」,「ボルネオ島」などさまざまな地をを訪れて実習を行うフィールドワークを充実させてきた.これらの活動に参加した生徒や卒業生を対象に意識調査を行った結果、フィールドワークへの参加が生徒自身の将来を決定する上で非常に重要なターニングポイントとなったことが示唆された.
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孕石 泰孝
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
会議録・要旨集
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児童が,「実験結果」から「問い」に正対した「結論」を導出できるようにするには,「文の書き出し」のような「文の型」の指導が有効である.しかし,形式的に指導するだけでは結果が正しく記述され,結論の文の型は合っていても,一定数の児童は誤った内容の結論を導出する.問いに正対した正しい結論を導出するためには,そのための「考察」を適切に表現するための指導が必要である.考察は,結果と考察をつなぐ「接続詞」を例示することによって,「結果の原因を説明」しようとしたり,「結果を要約」したりしようとして,「事実」ではなく,「考え」として記述できるようになる.
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緒方 千秋, 野村 純, 加藤 徹也, 飯塚 正明, 伊藤 葉子, 辻 耕治, 藤田 剛志, 山下 修一, 大西 好宜, 田邊 純, 林 英 ...
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
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千葉大学では平成26年度より文部科学省大学教育改革加速プログラム(AP)タイプIII(高大接続)「次世代才能スキップアップ」プログラムを千葉県内及び近隣都県高等学校と連係し実施してきた.この中で高校生を対象とした国際研究発表会を実施してきた.これは高校生が研究発表を海外の研究者・留学生に対して英語で行うものである.今回,平成28年度から平成30年度に参加した高校生の気づきと学びについて,アンケートの記述をテキストマイニング法により解析した.この結果,生徒は英語での会話に関して難しさを感じるとともに,研究発表は成功したと感じていることが示された.本プログラムは生徒に英語コミュニケーションの重要性に気付かせ,英語発表の自信につながると考えられる.
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中山 迅, 細山田 翔太, 真田 純子
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
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近年では高齢化と人工減少が課題となっている中山間地地域において,生産される農産物や食べ物と環境・景観が一体となって地域の生活や文化を形成することに土木工学の観点で注目し,「風景をつくるごはん」というう概念が提唱されている.本研究は,「風景をつくるごはん」概念と,現地調達から得た資料に基づいて,小学校第6学年の児童を対象として,地域の農業と環境の関係性を理解させることを目的として開発されたゲーム形式の教材を用いで実施された授業の教育効果の一部を明らかにしようとするものである.授業は,これまでに「理科」の授業を通した学習した科学的な知識の統合を図り,それらの知識に基づいた推論を自ら「食」の行動に結びつけられるようにすることを目的としており,受講した多くの児童は,自らの食行動が地域の環境や地球環境に影響を与えることに気づくことができた.
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伊藤 真之, 臼井 英之, 長野 寛之, 巳波 弘佳, 甲元 一也, 蛯名 邦禎
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
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科学技術振興機構次世代人材育成事業の一環であるグローバルサイエンスキャンパスの支援(2017-2020年度)を受けて,神戸大学,兵庫県立大学,関西学院大学,甲南大学が共同で企画・実施する教育プログラムについて紹介する.プログラムの正式名称は「根源を問い革新を生む国際的科学技術人材育成挑戦プログラム」で,略称をROOTプログラムとしている.強い好奇心・探求心を備えた高校生等を公募,毎年40名程度を選抜し,約半年間の基礎ステージと,その中から選抜された8名程度を対象とした実践ステージを通じて,(a) 根源に迫る課題設定能力,(b) 高度な科学的探究力,(c) 価値の知的検討能力,(d) 国際コミュニケーション力を備えた人材を育成することを目指す.この教育プログラムでは,受講生自らが研究課題を設定し研究計画を立案する能力を実践的に身に着けることを重視している.
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加納 寛子
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
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すべての教育活動において,「子供たちにどういった力が身に付いたか」という学習の成果を的確に捉え,教員が指導の改善を図るともに,子供たち自身がらの学びを振り返って次の学びに向かうためには,教育目標の設定と評価は必要不可欠である.しかしながら,プログラミング教育に関して,教育目標の設定と評価のあり方についての議論が希薄である.そのため本稿では,B.S.ブルームの教育目標の分類学(Taxonomy)に基づく小学校でのプログラミン教育目標と評価規準提案を的する.
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久坂 哲也, 平澤 傑, 佐々木 聡也, 菊地 洋一
セッションID: 1
発行日: 2019年
公開日: 2020/07/31
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本研究の目的は,理科学習版グリット尺度を作成することである.先行研究を参考に,興味の一貫性と 努力の粘り強さから構成される 12 項目の尺度を作成し,中学生 149 名を対象に調査を実施して信頼性と妥当性の 検討を行った.その結果,理科学習版グリット尺度と理科の学業成績の間には正の相関が認められたが,特にも 興味の一貫性因子に関する項目に課題が見られ,内容的妥当性や基準連関妥当性の再検討が必要となった.
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