情報地質
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13 巻, 4 号
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システム・ソフトウェア開発
論説
  • MASOUD Alaa A., RAGHAVAN Venkatesh, 升本 眞二, 塩野 清治
    原稿種別: 論説
    2002 年 13 巻 4 号 p. 205-212
    発行日: 2002年
    公開日: 2005/06/30
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は、エジプトの紅海沿岸のサファジャ地域において,大規模な生命と資産の損失をもたらす鉄砲水被害にたいする顕著な要因となる特徴をもつエル-バルード集水域に注目して,集水域の特徴抽出での地理情報システム(GIS)の有効性を検討する点にある.これらの特徴を地形図をスキャナー入力した等高線間情報から作成したデジタル標高モデル(DEM)に基づいて数量化した.標高情報の抽出と格子間隔28.5mのDEM作成にはFORTRAN プログラムHORIZONを用いた.GRASS GISの水文学的な地形分析機能を DEM に適用し,集水域の放出口に対する流路と他の増水をコントロールする最も重要なパラメータを抽出した(流域境界,河川ネットワーク,流域,平均勾配,および湿潤指標).これらの集水域の特徴を土地利用図を用いて分析し,鉄砲水の危険地域を識別した.最終的に, DEM と得られた水文学的な結果を評価した.  本研究は、道路網とインフラを含む人口密度の高い約7 km2の鉄砲水のリスクの多い地域と氾濫原にある45 kmの重要なハイウェーは洪水の危険にしばしばさらされ,鉄砲水を緩和するための策が必要であると結論付けた.結果として得られた集水域地図と水文学的なパラメータは,空間的に明確な方法があらかじめ利用できない鉄砲水への最適な対応と同様に,緩和において迅速で費用的に効率の良い手助けとなることを示した.
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