情報地質
Online ISSN : 1347-541X
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25 巻, 4 号
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  • ─隆起速度の算出に関する調査・解析の事例─
    中安 昭夫, 道家 涼介, 新里 忠史, 卜部 厚志, 小野 映介
    2014 年25 巻4 号 p. 189-203
    発行日: 2014/12/25
    公開日: 2016/08/19
    ジャーナル フリー
     地形及び地質調査で得られるデータには,種類と程度の異なる複数の不確実性が含まれる.このため,それらデーを利用し構築される地形・地質発達史には,使用データに起因する不確実性が必然的に含まれることとなり,デーの不確実性の評価が重要となる.本研究では,地形・地質発達史の復元における主要な入力データである隆起速の算出結果について,階層分析手法の一つであるEvidential Support Logicを北海道北部の幌延地域における複数の査事例に適用し,不確実性の発生要因やデータの不確実性の程度を分析した.その結果,隆起速度の算出結果に確実性をもたらす調査項目を特定し,不確実性の程度を定量的に示すことができた.今後,ESLの分析結果を踏えた調査項目の設定とデータ品質管理手法を地質環境調査の体系へ組み込むことにより,要求品質に見合う調査ータを効率的に取得できると考えられる.
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