情報地質

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　本研究では，千葉県木更津地域について，論理的手法に基づき客観性のある3次元地質モデルを作成した．モデル作成では，まず地質境界面と地質体との論理的関係を定義する地質構造の論理モデルを作成した．次に，44本の露頭柱状図から地質境界面の形状を推定した．その後，地質構造の論理モデルと地質境界面の形状から３次元地質モデルを作成した．最後に，３次元地質モデルを用いて地質平面図と地質断面図を作成した．本研究ではさらに，論理的手法に基づく地質平面図・断面図を，幾何的手法に基づく地質平面図・断面図と数値的・視覚的に比較した．その結果，２つの手法による地質平面図・断面図では，全体的には類似するものの局所的には多くの違いが生じた．この相違の原因は，（1）地表面の形状が異なること，（2）地質境界の推定方法・描画方法が異なること，（3）幾何的手法ではモデル作成者の知識や経験の介入があることなどと考えられる．

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　マイクロソフトエクセルVBA（Visual Basic for Applications）によるポイントカウント・アプリケーションを開発した．このプログラムはエクセルシート内に配置したフォームコントロールのスイッチにより起動し，計数作業はパソコンのキーボードをタイピングすることで行う．このアプリケーションでは，岩石のモード測定において15種類の鉱物種別をキーボードの片手のブラインドタッチで計数可能である．エクセルシートに書いてある鉱物名を変更することで，この計数器は，微化石の種類別カウントなど，さまざまな計数作業に利用することができる．このアプリケーションは日本情報地質学会のウェブページからダウンロード可能である．

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