情報地質
Online ISSN : 1347-541X
Print ISSN : 0388-502X
ISSN-L : 0388-502X
5 巻, 2 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • ―ウラン鉱床とそれを胚胎する地質体を例にとって―
    小山 真人, 小木田 周三, 大石 善雄, 庄司 速人, 石堂 昭夫
    1994 年5 巻2 号 p. 55-69
    発行日: 1994/06/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    ウラン鉱床および鉱床賦存地塊の形成プロセスに関する既存の知識の整理・体系化を試み, 知識ベースの基本設計をおこなった.この知識ベースは, 地質体や鉱床の形成プロセス推定を支援するエキスパートシステムとしての将来の実用化をめざしたものである.まず, 地質体とそこに賦存するウラン鉱床の形成プロセスに関する知識を, 17の主要な基本概念に区分した.そして, 各概念の構造と属性をフレームシステムによって表現し, 概念間を結ぶ35の論理関係を記述した.さらに, 実在する鉱床の形成プロセスに関する知識をあてはめることによって, この知識ベース上で実際にどのように推論がおこなわれるかの簡単なシミュレーションを示した.
  • 渡辺 和明, 野呂 春文
    1994 年5 巻2 号 p. 71-83
    発行日: 1994/06/25
    公開日: 2010/02/26
    ジャーナル フリー
    地球科学の基礎情報である地質・地形データの公開を目的として, 工業技術院筑波研究センターのUNIXネットワークにおいて, データファイルサーバーを用いた共同利用システムを開発した.
    これらの地質・地形データは, 内容の更新がほとんどなく, しかも個々のデータファイルが大きく, 総量が1.5ギガバイト (CD-ROM5枚) を超えることから, 外部記憶装置として6連装オートチェンジャー式CD-ROMドライブを採用した.また, 想定されるユーザーの全てを登録することが不可能なため, それを必要としないAnonymous ftpサービス方式によるシステム設定を行った.
    その結果, 不特定のユーザーに対し, 共有ファイルの公開が可能になるとともに, ユーザーはファイルの取得しか行えない, またその履歴が残るなど, セキュアリティーの保護も保障されることが示された.さらに, 高速のデータ転送速度をもつこと, ディスク管理, ユーザー登録などの手間が省けることから, 今後のデータ共有システムとして有効なことがわかった.
  • 火山砕屑岩の堆積様式推定を例として
    小山 真人
    1994 年5 巻2 号 p. 85-92
    発行日: 1994/06/25
    公開日: 2010/02/26
    ジャーナル フリー
    地質学の専門家の「職人芸」を代替するシステム開発の第一歩として, 火山砕屑岩の成因推定に問題を限定した小規模な研究・教育支援システムVolcaniclastを試作・試用した.開発にはApple社のパーソナルコンピュータMacintoshと, その上で動くエキスパートシステム開発環境であるHyperpress社のIntelligent Developerをもちいた.Volcaniclastは, ルールベース, 事実 (ファクト) ベース, 推論エンジン, 対話型ユーザーインターフェースの4部分からなるルールベースシステムであり, 火山砕屑岩の成因推定にかんする知識を76のルールと11のファクトに格納している.典型的な野外地質データを入力した場合に, 正しい解答が最大の確信度をもって得られることを確認できた.このことから, すくなくともVolcaniclastは学部レベルの学生教育用として十分な利用価値がある.
  • 中田 文雄
    1994 年5 巻2 号 p. 93-100
    発行日: 1994/06/25
    公開日: 2010/02/26
    ジャーナル フリー
    汎用データベースプログラムの専用データ形式によるファイルのサイズと, テキストファイル形式のフアイルのサイズを比べてみると, 多くの場合後者の方が小さいという特徴がある.従って, データベースのファイルサイズが小さいほど, 多くの種類のデータベースをHDやFDに保存することができる.
    筆者は, 複数のテキストファイル形式の文献データベースに対し, 同時にアクセスすることができる検索専用のプログラムを開発した.その特徴は,
    (1) GEOLIS, 土質工学会DBと筆者個人のデータベースに対し, 同時に検索対象とすることができる.
    (2) 扱うデータはテキストファイルであるが, アドレス情報を利用することにより, ランダムアクセスファイルと同等の機能を発揮することができる.
    (3) 検索結果を保存可能とし, 複数回の再検索が可能である.
    (4) ソート処理が可能である (一部制限付き) .
    (5) 出力先としてファイルが選べるようにすると共に, 論文の巻末に掲載される「参考文献」の様式でも出力が可能である.
  • 河西 秀夫
    1994 年5 巻2 号 p. 101-109
    発行日: 1994/06/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
feedback
Top