新たに発生する崩壊や地すべりの地形的特徴を抽出するためには,崩壊や地すべり発生前の地形データを用いて地形解析を実施する必要があるが,崩壊や地すべりが発生する前の地形データは取得されていないことが多い.一方,衛星画像は定期的に撮影されているため,衛星画像から作成された地形データなどを崩壊前の地形データとして活用できる可能性がある.本研究では,衛星画像から作成された地形データとオルソ画像を地形解析などに活用できるか判断するために,航空レーザ計測結果と比較した.その結果,平野部は地形データおよびオルソ画像ともに2 m 程度の残差になることが分かった.一方,山間部は2 m程度の残差になる箇所,9 m程度の残差になる箇所が存在することが分かった.