情報地質
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5 巻, 4 号
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  • 中野 司
    1994 年 5 巻 4 号 p. 187-210
    発行日: 1994/12/25
    公開日: 2010/02/26
    ジャーナル フリー
    多数の色を用いた画像から, それに含まれる情報量をできるだけ残して色数を削減するアルゴリズムについて説明する.このアルゴリズムでは, 色の出現頻度を一様に近づけるように色の分布する3次元空間 (RGB空間) の分割を行って色数を削減する.その実現として作成した, RGBカラーとパレットカラー画像の色数を削減するためのソフトウェアライブラリについて説明する.また, その応用として作成した, UNIX上でTIFF画像ファイルの色数削減の処理を行うコマンド“tiffreduce”を紹介する.
  • 朝日 秀定, 弘原海 清, 塩野 清治
    1994 年 5 巻 4 号 p. 211-221
    発行日: 1994/12/25
    公開日: 2010/02/26
    ジャーナル フリー
    地盤構成土質の深度変化を数的に評価するために, 尺度構成法をボーリング記録中の土質をカテゴリにまとめ適用した.土質カテゴリを数値に置き換えると, 土質の数処理が手軽にできる.本報告では, カテゴリに当てはめる尺度の検討をおこない, その尺度のボーリングー記録のクラスター分析とボーリング位置とクラスターによる地盤図の作成への応用例を示す.資料は北海道室蘭市東部地域で収集した149本のボーリング記録である.ボーリング記録中の土質は以下の13の順序づけた継次カテゴリに分類した.すなわち表土 (盛土, 埋土を含む) <高有機質土<火山灰質粘性土<有機質土<粘性土<シルト<砂質土<砂<礫質土 (砂礫を含む) <礫<凝灰岩類 (第四系) <凝灰岩 (新第三系) <岩類 (凝灰岩を除く)
    これらの継次カテゴリに対して尺度構成法を適用じた.この結果23組の値が尺度として求められた.結論として以下の知見を得た.
    1) 等現間隔尺度, 意図的尺度, 統計学による理論的尺度および半理論的尺度の比較において, とりわけ都合の良い尺度はなかった.
    2) 等現間隔尺度および意図的尺度 (I) によるボーリング記録の評価値は理論および半理論尺度による評価値と強い相関をもっている.
    3) 本報告では意図的尺度の1, 2, 3, …, 10, 11, 16, 17を尺度に採用した.この尺度は任意地点の土質カテゴリの推定やボーリング土質記録のクラスター分析に具合がよっかった.
    4) 各クラスターを代表するボーリングや特徴的ボーリングを簡単に見いだすことが可能である.代表的ボーリングは各クラスターにより区分された地盤の土質構成の具体的にイメージを与える.
  • 塩野 清治, 升本 眞二, 坂本 正徳
    1994 年 5 巻 4 号 p. 223-232
    発行日: 1994/12/25
    公開日: 2010/02/26
    ジャーナル フリー
    調査地域を表す3次元空間Ω内における地層の分布を境界面で境された部分空間という形式で定式表現する.整合および不整合という地質概念の数学モデルとして, Ωを覆う順序づけられた部分空間b1, b2, …, bnを境する境界面S1, S2, …, Sn-1に関して, C1タイプの境界面およびC2タイプの境界面という概念を導入した.すなわち, 境界面Stが連続する部分空間の列 (br, br+1, …, bk) を2つの連続する部分空間の列 (br, …, bt) と (bt+1, …, bk) に分割するとき, bk+1を追加した部分空間の列, (br, …, bk, bk+1) もまたStによって2つの連続する部分空間の列 (br, …, bt) と (bt+1, …, bk, bk+1) に分割されるならば, bkbk+1の境界面SkをC1タイプの境界面と呼ぶ.一方, bkbk+1の境界面Skが連続する部分空間の列 (b1, b2, …, bk, bk+1) を (b1, …, bk) と単一の部分空間bk+1に分割するとき, SkをC2タイプの境界面と呼ぶ.もし, 3次元空間Ωを覆うすべての部分空間b1, b2, …, bnがC1タイプあるいはC2タイプのいずれかであるような境界面S1, S2, …、Sn-1で境されているとき, すべての部分空間b1, b2, …, bnは境界面S1, S2, …, Sn-1を使って一意に定式表現される.また, その定式表現にしたがえば, 調査地域を表す3次元空間Ωの任意の点に地層を表すラベルをつける関数gを定めることができる.部分空間の定式表現と関数gは地質図自動作成システム“CIGMA”の基本構造に対する理論的根拠を与える.
  • 1994 年 5 巻 4 号 p. 233-235
    発行日: 1994/12/25
    公開日: 2010/02/26
    ジャーナル フリー
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