情報地質
Online ISSN : 1347-541X
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19 巻, 2 号
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論説
  • 野々垣 進, 升本 眞二, 塩野 清治
    2008 年19 巻2 号 p. 61-77
    発行日: 2008年
    公開日: 2010/03/23
    ジャーナル フリー
     塩野ほか(2001)による地層境界面の推定法では,曲面をDEM(Digital Elevation Model)の形式で近似し,外点ペナルティ関数法にもとづいて最適面を決定する.この手法には,不等式標高データや走向・傾斜データを推定に活用できるという利点がある一方,最適面をDEMの形式でしか保存できない,推定計算に近似誤差が含まれる,大きい格子数のDEMを作成できないなどの欠点もあった.  これらの問題を解決するために,井上(1985),Inoue(1986)にもとづいて3次B‐スプラインにより表現した曲面を,塩野ほか(2001)によるアルゴリズムに適用し,新たな地層境界面の推定法を開発した.また,FortranプログラムBS-Horizonとして具体化した.本手法により,近似計算を用いない推定計算による最適面の決定,面の関数としての保存,および,高分解能DEMや広域DEMなど格子数の大きいDEMへの対応が可能となった.
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