映像情報メディア学会誌
Online ISSN : 1881-6908
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ISSN-L : 1342-6907
69 巻, 1 号
選択された号の論文の26件中1~26を表示しています
トップは語る
追悼文
特  集
4K・8K放送
4. 4K・8Kの番組制作技術
4-1 8Kの番組制作技術
6.有線による4K・8K放送
話  題
講  座
映像情報メディア関連のセキュリティ
異業種での映像情報メディア利用
映像情報メディア年報2015シリーズ
私の研究開発ツール(第79回)
輝け!リケジョ(理系女子)(第17回)
ニュース
論文特集 選奨(技術振興賞/藤尾フロンティア賞/ハイビジョン・次世代テレビ技術賞)受賞者論文
招待フィールド論文 技術振興賞(進歩開発賞(現場運用部門)・コンテンツ技術賞)
  • 比留間 伸行, 清水 俊宏, 井上 誠喜, 加藤 直人, 梅田 修一, 宮﨑 太郎, 東 真希子
    2015 年 69 巻 1 号 p. J1-J5
    発行日: 2015年
    公開日: 2014/12/22
    ジャーナル フリー
    筆者らは,ユーザが入力した日本語の単語に対し,CG動画として記録された約7,000語の手話単語の中から近い意味の単語を検索してストリーミング再生することができるサイトを開設した.これは,手話により情報を伝達するために,気象情報の日本語原稿を入力とし,それに相当する手話のアニメーションをコンピュータグラフィクスにより自動生成するシステムの研究開発の一環として構築した日本語単語―手話単語対訳辞書システムを,インターネットで公開しているものである.本稿では,このサイトを活用して,広く手話使用者から,制作したCG動画のわかりやすさ等の評価を収集する取組みについて報告する.筆者らは,このユーザの評価結果を,今後のCG品質の向上に反映させることを目指している.
  • 安土 寛之, 河村 侑輝, 林 建一
    2015 年 69 巻 1 号 p. J6-J10
    発行日: 2015年
    公開日: 2014/12/22
    ジャーナル フリー
    番組制作のスタジオセットの一部として設置され,情報を提示する薄型ディスプレイを「再撮モニタ」と呼ぶ.番組制作における演出の多様化や省資源化,低コスト化などへの要求に応じ,再撮モニタの活用機会が増加している.しかし,ディスプレイの画面をカメラで撮影した映像信号と,ディスプレイに入力している元の映像信号の間には画質劣化が存在する.この画質劣化に対する運用レベルの対策には限界があり,オンエア映像で画質劣化を目にすることも少なくない.今回,AR技術を用いることで再撮モニタを撮影した映像から画面領域を認識し,画質改善を行う装置を開発した.
  • 小林 亜令, 松本 正明, 内田 祐介, 土井 渉, 松崎 康平, 加藤 晴久
    2015 年 69 巻 1 号 p. J11-J16
    発行日: 2015年
    公開日: 2014/12/22
    ジャーナル フリー
    著者らは実空間とWeb空間との連動を目的とし,TV CMや屋外広告等をスマートフォンで画像認識するアプリを開発した.本技術により,スマートフォンをかざす対象,場所,連動ゲームのスコアに応じて異なる関連情報を提示することでユーザに新たな体験を提供するとともに,放送と通信とにおけるマルチスクリーンのシームレスな連携を実現した.事前学習した特徴量を1/10以下に圧縮し,圧縮状態のまま認識することでスマートフォンでもリアルタイム動作を実現し,認識後に起動するゲームではTV CMと同じくスマートフォンに閉じ込められている男女を再会させる演出で,認識対象等に応じたマルチストーリー分岐を用意した.本稿では,全国放映されたTV CVでも多くのユーザが同時利用できる大規模画像検索技術と,高臨場感を醸し出す背景領域抽出技術,および当該アプリを一般公開した効果や反響について報告する.
招待論文 ハイビジョン・次世代テレビ技術賞
  • 吉野 知伸, 河村 圭
    2015 年 69 巻 1 号 p. J17-J22
    発行日: 2015年
    公開日: 2014/12/22
    ジャーナル フリー
    2014年6月に4K映像コンテンツの試験放送が開始され,高解像度映像による高い臨場感を実現する映像視聴サービスが注目されている.一方で,4K映像よりもさらに次世代の高臨場感映像サービスを実現する映像フォーマットとして,8Kスーパーハイビジョン(以下,8K映像)が期待されている.8K映像サービスは2020年頃に開始される見込みであるが,サービス開始時点では既存のHDTVや4K映像による放送やビデオサービスも存続していることが予想される.したがって,映像配信事業者側では,ユーザの視聴環境が混在する状況下での円滑なサービス提供の実現が求められる.本稿では,この解決策の一つとして,8K映像,4K映像,HDTVに対するスケーラブル符号化を用いたスケーラブル伝送技術を紹介する.また,本稿では,同技術に関するCATV網における実証実験の結果と,関連技術の国際標準化の動向について報告する.
  • 境田 慎一, 杉藤 泰子, 千田 和博, 市ヶ谷 敦郎, 井口 和久, 鹿喰 善明, 井對 貴之, 宮澤 一之, 坂手 寛治, 越地 正行, ...
    2015 年 69 巻 1 号 p. J23-J29
    発行日: 2015年
    公開日: 2014/12/22
    ジャーナル フリー
    8Kスーパーハイビジョン(SHV)信号を符号化処理可能なHEVC/H.265エンコーダを世界で初めて開発した.SHVの試験放送は2016年に開始が予定されており,映像信号の圧縮符号化には最新の規格であるHEVC/H.265符号化方式が用いられる予定である.HEVC/H.265方式は,超高精細映像であるSHVにも用いることができる上,従来のAVC/H.264の約2倍の性能を有する.反面,符号化処理量が非常に増大している.開発した装置では,映像信号をリアルタイムに圧縮符号化するために,SHV画面を17分割して各々を1枚の基板で処理する並列化を導入した.これらの基板間のデータ共有により,画面分割による画質低下を防いでいる.また,SHV映像で有効な符号化アルゴリズムのみを実装することで処理量をAVC/H.264の2倍程度に軽量化した.開発した装置を用いた主観評価実験を実施し,放送で想定される映像ビットレートでの符号化画質が良好であることを確認した.
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