日本栄養士会雑誌

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都内高層団地の先駆けとなった高島平地域では急速に高齢化が進んでおり、介護予防の必要性が高まる時期になりつつある。食生活にかかわる活動として、自分の食事の用意をする行動には高層団地周辺の食環境状況が大きく関与することが考えられる。そこで、在住女性高齢者の買い物、食材調達、食生活意識・食習慣・困りごと等について、中年期、前期高齢期、後期高齢期の各年齢期の食生活の特徴を踏まえ、自分で食事づくりをすることを支援する食環境整備の課題を把握するためアンケート調査を行ったので、結果を報告する。調査対象は、団地地域に居住する、55 歳以上で自立生活している167 人であった。配食サービスの利用はほとんどなく、自分で買い物、料理をしている。前期高齢期では、主菜料理の摂取意識と社会活動参加、牛乳・乳製品の摂取意識と外出頻度との間に有意な関連が見られた(p<0 . 001、p<0 . 05)。食環境整備の課題としては、高齢者の健康ニーズに合った食料品やサービスが身近な商店で入手できる、交流の機会の増加が重要であることが示唆された。

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