日本栄養士会雑誌
Online ISSN : 2185-6877
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56 巻, 8 号
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  • 松田 美久子, 藤本 さおり, 梶山 静夫, 黒川 通典, 高尾 理樹夫, 今井 佐恵子
    2013 年 56 巻 8 号 p. 564-569
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/08/30
    ジャーナル フリー
    糖尿病患者を対象にβ3AR(W64R)、UCP1(A-3826G)、AGT(M235T)およびMTHFR(C677T)の遺伝子多型を解析し、血圧、BMI、血糖との関連を検討した。2 型糖尿病患者157 名の血液からDNA を抽出し、PCR-RFLP 法にて4 種類の遺伝子多型を解析した。対象者の79% がβ3AR またはUCP1 の変異多型を保有し、AGT の多型保有者は62% に認められた。肥満関連遺伝子多型を保有する男性は保有しない男性より、収縮期血圧が有意に高く、高血圧関連遺伝子多型を保有する女性は保有しない女性と比べ、HbA1c が有意に高かったが血圧に差はなかった。日本人の2 型糖尿病患者においては、性別の違いが遺伝子多型と血糖、BMI および血圧の関係に影響を与えることが示唆された。
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