日本レーザー医学会誌
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14 巻, 1 号
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  • 恒川 洋
    1993 年 14 巻 1 号 p. 3-4
    発行日: 1993年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
  • 陳 明裕, 浅見 勲零, 吉位 尚, 藤田 邦夫, 寺延 治, 石井 準之助, 寺尾 牧, 浜田 充彦, 平田 たつみ, 島田 桂吉
    1993 年 14 巻 1 号 p. 5-11
    発行日: 1993年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    矯正治療におげる歯牙移動時にはしばしば疼痛を伴うことがある。 近年, 低出カレーザーによる除痛効果は一般臨床において広く認められている。
    そこで本研究では矯正治療における歯間離開時に発生する痛みに対するレーザー除痛効果の有効性を二重盲検法を用いて検討した。 歯と歯の間隙が正常範囲内 (50μm-110μm)で, 予め左右対象であることを確認した28例の被検者の両側第三大臼歯近心, または近遠心にエラスティックセパレーターを挿入直後に左右どちらかの第1大臼歯のみに低出力Ga-Al-As 半導体レーザー (波長830nm, 出力20mW) を2分間, 歯根相当部頬側歯肉より接触照射した。 その際, 二重盲検とするため, 左右どちら側を照射するかは, 乱数表に従い, 検者被検者双方に判らないように決定した。 疼痛評価には, Visual analog scale (VAS) を用い, 次来院時に被検者自身により記入された用紙を回収した。 その結果, 28例中重7例において, レーザー照射側の疼痛軽減が認められた。 また, VAS平均値も2%の危険率で有意の差が認められた。以上の結果から低出力Ga-Al-As半導体レーザーは矯正治療における歯牙移動時に発生する痛みに対しても有効であることが判った。
  • 荒井 恒憲
    1993 年 14 巻 1 号 p. 13-20
    発行日: 1993年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    消化器内視鏡下のレーザー治療に使用できる萩しい治療用・診断用レーザーについて概説した。それぞれのレーザー装置について, 医飼レーザー装置としての資質, 生体作用, およびファイバー伝送の観点から論じた。この中で最も注目されるのは, 安価な大出力半導体レーザーの実用化であり, このレーザーを励起源とする近赤外から赤外領域の固体レーザーも注目に値する。また, 赤外の可変波長固体レーザーは最も実用的な可変波長レーザーとして医学応用が期待される。
  • 鈴木 博昭, 増田 勝紀
    1993 年 14 巻 1 号 p. 21-25
    発行日: 1993年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    近年, 半導体を用いた高出力レーザーシステムが英国で開発された。半導体レーザーは従来, 低出力であったので, その応用範囲は眼科や皮膚科治療用に限定されていた。今回開発された半導体レーザーシステムはダイオード素子を用いたものであり, 最大25Wという高出力を可能にした。さらに半導体レーザーの特徴を生かして軽量, 小型化や出力の安定性が実現された。フレキシブルのプローブを接続することにより内視鏡的レーザー治療が可能であり, ポータビリティ, 安価などの点で幅広い分野での応用が期待される。
    筆者は英国における本システムの臨床例に参加し, また当院でも臨床評価を開始したので, その概観を報告・する。
  • 伊藤 克昭, 鈴木 正根, 桑山 一, 小林 富美男, 戸田 信正
    1993 年 14 巻 1 号 p. 27-31
    発行日: 1993年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    近年, 多くの分野で種々のレーザーが利用されているが, レーザー装置を利用回的・使用場所に応じて複数台数設置することは費用, スペース等の点から困難が多い。また, レーザーは今後多様化することが予想される。そこで, 私どもは多種類のレーザーを集中管理・分配するシステムが有用と考え, YAGレーザーによるシステムを導入した。本装置は, YAGを数力所で利用できるだけでなく, YAGレーザーの波長を半分にしたKTPレーザーや. 更には, KTPから邑素レ-ザーを発振させで光線力学治療を行うことが可能となる。このような試みは, 欧米では研究されてきているが, 本邦では初めてのことである。レーザー内視鏡の新しい試みの話題提供として, 今回私どもが導入したシステムを紹介した。
  • 中原 朗, 対馬 健祐, 樫村 博正, 福富 久之
    1993 年 14 巻 1 号 p. 33-38
    発行日: 1993年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    レーザーの性質を応用した内視鏡診断の進歩は目ざましく, 中でもレーザー励起螢光観察, 励起蛍光スペクトル分析, 腫瘍親和性光感受性物質の応用, レーザースペックル血流画像, ダイオードレーザーによる血管像観察は臨床への応用も検討されている。急速な技術の進歩と共に, 近い将来レーザーを用いた不可視情報の映像化が新しい消化器疾患の診断法として登場してくるものと思う。
  • 二宮 栄一郎, 神津 照雄
    1993 年 14 巻 1 号 p. 39-43
    発行日: 1993年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    教室では, 1988年からレーザー光を消化器癌の蛍光診断に応用する研究を進めている。癌組織の蛍光励起には緑色アルゴンレーザー光を, 蛍光波畏の測定は組織血流測定装置TS200を改造し使用した。対象は食道癌及び胃癌とし, 基礎的検討として手術により摘出された新鮮標本を用い, 蛍光観察及び蛍光スペクトル測定を行った。その結果, 蛍光は癌組織にのみ赤色の蛍光として観察でき, 蛍光スペクトル測定において630nmまたは690nmにピークを認めた。我々は, 蛍光は癌組織に蓄積しているポルフィリン類によるものであると考え. 癌組織の抽出液を高速液体クロマトグラフィーにて測定. 正常組織に比べ多量のポルフィリン類が癌組織に蓄積しているという結果を得た。次にこの癌蛍光が臨床的に内視鏡下に癌診断として応用可能であるか検討した。我々の方法では, 癌組織の蛍光光度が極めて弱いため, 内視鏡下での観察が困難であることが酸大の難点である。光源を励起効率のよい紫外光源に変更した新しいシステムを考案中である。
  • 三村 征四郎, 一居 誠, 奥田 茂
    1993 年 14 巻 1 号 p. 45-50
    発行日: 1993年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    光線力学治療における照射光として, 持続波のアルゴンダイレ-ザーに代えて, パルス波のエキシマダイレーザーを導入した。その結果,治療成績の顕著な改善が得られた。すなわち, 持続波では, 食道の粘膜内癌4病巣中4個 (100%), 枯膜下層癌3病巣中1個 (33%), 胃の枯膜内癌24病巣中21個 (88%), 粘膜下層癌20病巣中11個 (55%) のの局所治癒であったが, パルス波では, 食道の枯膜内癌3例と粘膜下層癌3例, 胃の粘膜内癌12例と枯膜下層癌5例の全例に局所治癒が得られた。
  • 宮崎 誠, 二ツ木 浩一, 山本 邦男, 上原 敏敬, 西福 幸二
    1993 年 14 巻 1 号 p. 51-58
    発行日: 1993年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    レーザーによる局所渥熱療法が広範囲の病巣に対して可能となる新しい方法として, レーザー光線を散乱物質で拡散させて照射するバルーンレーザーサーミアを考案し, 検討を行つている。現在までに検討したバルーンレーザーサーミアシステムは, 1) イントラリピッドタイプと2) ハイブリッドタイプの2タイプに分けられる。前者はバルーン内部を拡散物質としてイントラリピッド液で満たす方法であり, 後者はSLTジャパンで開発したハイブリッドタイプによりレーザー光線を拡散する方法である。イントラリピッドタイプと高拡散ロッド法, マイクロウェーブ法との腫瘍変性効果における比較検討では, イントラリピッドタイプの方が治療効果の面で有用であった。ハイブリッドタイプのブタ肝臓を用いた基礎実験では, 組織温度は過度の温度上昇を示さず, 安定性と安全性が確認されたため臨床例 (78歳女性, 胃体部の16×11mmのII a)に基礎実験と同条件で15分間照射し, 2日後に粘膜切除を施行し, 組織学的検討を行った。バルーンが接触したII a粘膜には白色変化が認められ, 組織像では同部の腫瘍細胞の変性が認められた。バルーンレーザーサーミアは, 安全性と基礎実験並びに臨床例での腫瘍変性効果が確認され, 臨床応用への可能性が示唆された。
  • 酒井 滋, 天野 仁, 加納 宣康, 石川 泰郎, 山川 達郎
    1993 年 14 巻 1 号 p. 59-63
    発行日: 1993年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    腹腔鏡下胆嚢摘出術にNd-YAGコンタクトレーザーが応用され, その有用性が報告されているが, 安全性と簡便さを目的に開発された. フック型チッププローブを腹腔鏡下胆嚢摘出術に使用する経験を得た。フック型コンタクトレーザーチップは, 切開および止血能に優れている一方, 作用点がチップの接触部に限局され, また組織の深部への影響が少なく, 安全なenergy sorceと考えられた。我々の症例では術中, 術後を通じ, 重篤な台併症は経験されず, 今後はチップの機械的強度と残熱の問題を改善することにより。腹腔鏡下手術において有用な手技となり得るものと考えられた。
  • 1993 年 14 巻 1 号 p. 65-67
    発行日: 1993年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
  • 1993 年 14 巻 1 号 p. 68-70
    発行日: 1993年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
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