日本レーザー医学会誌
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14 巻, 2 号
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  • 福富 久之
    1993 年 14 巻 2 号 p. 1-2
    発行日: 1993年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
  • Hayato OKAMOTO, Tatsuo IWASE, Toshiyuki SAITO, Toshio MORIOKA
    1993 年 14 巻 2 号 p. 3-7
    発行日: 1993年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    A possibility of the He-Ne laser application for human dental plaque control was investigated. Twenty adult volunteers participated in this experiment. One of the premolar teeth on one side of a subject was irradiated by the He-Ne laser for 3min., once a day, for 3 days, at an output power of 20mW, while one of the premolar teeth on the other side was left unirradiated as a control. The number of cultivable plaque bacteria was found to be reduced by He-Ne laser irradiation when dental plaque was stained with methylene blue-based plaque-disclosing dye. No similar decrease in cultivable bacteria was observed when the laser irradiation or the plaque-disclosing dye alone was used. From these results, the photodynamic killing mediated by He-Ne laser irradiation was shown to affect oral bacteria in vivo, and the potential application of this new modality for dental plaque control is discussed.
  • 古瀬 清行, 児玉 長久, 久保田 馨, 福岡 正博, 楠 洋子, 瀧藤 伸英, 三村 征四郎, 一居 誠, 宝来 威, 中村 慎一郎, 和 ...
    1993 年 14 巻 2 号 p. 9-15
    発行日: 1993年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    近畿地区6施設協同で内視鏡的早期肺門部肺癌 (25例 28病巣), 早期胃癌 (18例 18病巣), 食道表在癌 (5例 5病巣) を対象に, Photofrin II (2mg/kg) を併用した光線力学的治療を行った。エキシマ色素レーザーを用い, 照射は肺癌に対してエネルギー密度100J/cm2以上, 胃癌および食道癌に対しては60J/cm2以上を原則とした。最終腫瘍効果 (完全寛解率)は, 早期肺癌81.5%(22/27), 早期胃癌88.9%(16/18), 食道表在癌 100%(5/5) であった。根治的効果は, 腫瘍長径, 深達度, 肉眼所見など癌浸潤と関連があった。照射野外に再発が6.0%(3/50) にみられた。副作用 (WHO grade 2以上) は, 一過性の皮膚炎 (2.1%), 日焼け (2.1%), 閉塞性肺炎による症状 (4.3%) および胃潰瘍の痛み(2.1%) がみられたが, 容易に制御可能であった。なお, grade 1の肝, 賢機能異常がみられたが, 一過性でかつ可逆性であった。
    PDTは内視鏡的に可視可能な早期癌に対し, その大きさによる制限はあるが, 根治的効果をもつ治療法である。
  • 吉川 哲夫
    1993 年 14 巻 2 号 p. 17-23
    発行日: 1993年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    ファイバーカプラー法を応用して1本のファイバーで導光されたレーザー光を2本のファイバーに分光するレーザー分配装置を開発した。分光されたファイバーを試作したピンセットの両脚に装着して, Bipolar Laser Forceps (双極レーザーピンセット) として目的部分を把持しながら2方向よりの Nd: YAG レーザー照射を行った。これを用いたレーザー手術の可能性について, 基礎的実験と臨床応用を行うた。
    ファイバーカプラー法により2本のファイバーに分光することが可能であり, 本分光によるエネルギー損失は少なく (6.0%), 左右の出力差 (2.0%) も最小限であった。さらにこの方法はレーザー発振装置を改良する必要はなく既存の発振装置に接続可能である。
    基礎実験としてラット腎血蒼を用いてその凝固切開能を検討した。平均14.5Jのエネルギーにて無出血下で片側腎茎部切断が施行可能であり, しかも組織学的検討より, その熱効果はきわめて限局していることが確認された。
    臨沫的に実際の泌尿器科手術に応用し, その効果を検討した。比較的低出力で目的部分の外科的処理 (凝固, 切開など) が容易に効率よく行い得ることが確認された。さらにファイバーを内視鏡チャンネルに襌入することにより, 内視鏡的使用も可能であることが示唆された。
  • 齋藤 洋一, 加藤 天美, 種子田 護, 吉峰 俊樹, 有田 憲生, 池田 卓也, 早川 徹
    1993 年 14 巻 2 号 p. 25-29
    発行日: 1993年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    KTP (Potassiurn titanyl phosphate) レーザー手術装置を種々の開頭術の際に使用し, その有用姓を検討した。本装置は Nd: YAG レーザー光を KTP 結晶により周波数を逓倍し, 緑色レーザー光として出力する。この波長はヘモグロビンの吸収極大とほぼ一致し, 止血的切開能力の向上が図られている。レーザー光は直径0.3mmから0.6mmの水晶ファイバーにより術野に導かれる。小型軽量のバヨネット型ハンドピースは操作性に優れており, 術野の妨げとなることはなかった。また出力部先端が焼損しても容易に更新できた。これらの特性により従来摘出困難とされていた脳や頭蓋底深部の腫瘍性病変でも, 確実に蒸散, 凝固が可能であり, 極めて有用であった。種々の照射条件による深達度を組織学的に検討した結果, KTP レーザーによる熱変性は照射部位に比較的隈局することが動物実験でも臨床例でも明らかとなり, 本装置を慎重に使用すれば, 術野周辺への影響を最小にして, 安全に手術が可能となることが確かめられた。
  • 泉澤 康晴, 佐久間 まこと, 大場 淳一, 安田 慶秀, 山下 和人, 小谷 忠生
    1993 年 14 巻 2 号 p. 31-36
    発行日: 1993年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    レーザー血管吻合部の創傷治癒を客観的に評価するために, 健康雑種成犬の総頸動脈に作製した吻合部のコラーゲン量, 非コラーゲン蛋白質量およびコラーゲン濃度を, 色素結合法により測定し, 手縫い吻合部を対照にその経時的 (直後, 7日, 15日, 30日, 60日, 90日, 各=5) 変化を観察した。
    レーザー吻合部では, コラーゲン量およびコラーゲン濃度が吻合後急増し, 15日をピークに30日以降吻合直後の値に回復した。手縫い吻合部においては, 漸増し, 60日まで高値を持続した。
    その結果, レーザー血管吻合では, 手縫い吻合よりも良好で早い創傷治癒が得られた。
  • 臨床応用の可能性と問題点
    佐々木 宏和, 森本 泰介, 熊田 馨
    1993 年 14 巻 2 号 p. 37-43
    発行日: 1993年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    ラット70%肝切除が, 動脈吻合部創傷治癒に及ぼす影響を顕微鏡下に行ったレーザー吻合と従来の手縫い吻合とで比較検討した。レーザー吻合は, 吻合部耐圧力, 動脈瘤出現率において手縫い吻合と有意差無く, 吻合部石灰化出現率に関しては, レーザー吻合の方が有意に低値を示した。以上の結果より, レーザー吻合は, 拡大肝切除術時においても血管吻合の有用なオプションの一つになりうると推察された。レーザー吻合を肝臓外科手術, 特に肝臓移植に導入するにあたっては, 口径, 壁の厚さ, 性状の違う血管の吻合をいかに行うかという問題の解決が必要である。
  • 二宮 淳一, 庄司 佑, 田中 茂夫
    1993 年 14 巻 2 号 p. 45-49
    発行日: 1993年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    レーザー血管吻合法をNd-YAGレーザーを用いたcontact methodで動脈実験で確立した後に, 臨床63例に応用した。内胸動脈-前下行技吻合のCABG4例は全例レーザー吻合に成功し, 開存率も100%で, 4年の遠隔期にも虚血症状を認めていない。乳児の大動脈縮窄部切除后の端々吻合では術后の吻合部の成長が認められた。また末消血管吻合や内シャント術をレーザー吻合した群でも6ヶ月后1例の閉塞を認めたのみで,かつ7年后の開存率も77%と良好であった。
  • 近松 英二, 錦見 尚道, 桜井 恒久, 矢野 孝, 二村 雄次
    1993 年 14 巻 2 号 p. 51-55
    発行日: 1993年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    4匹の雑種幼犬を用いたアルゴンレーザーおよび結節縫合による外腸骨動脈の端々吻合を行なった。各吻合に要した時間と幼犬の成長後の各吻合部の狭窄度, 合併症, 成長率, および血管壁の組織学的変化について比較検討した。アルゴンレーザーシステムは <PC, HGM Medical> に0.3mmの光ファイバー分配システムを取り付けたものを使用した。レーザー照射は電力設定0.35ワット,スポットサイズ0.066cm2, 照射条件約3秒/cmで行った。レーザー吻合に要した時間は平均9分, 結節縫合は平均15分であり, レーザー吻合に要した時間のほうが短かった。いずれも吻合終了直後の開存性に問題はなかった。5ヶ月後, 全例を屠殺し大動脈から外腸骨動脈を摘出した。標本造影ですべての吻合部位は開存しており, 動脈瘤変化などの合併症は認めなかった。吻合部位における外径の成長率はレーザー吻合群65%, 結節縫合群56%であった。組織学的検査では, レーザー吻合部位はほぼ完全に治癒しており, 筋層の欠損部位はやや広いものの内膜はきれいに修復し過形成を認めなかった。結節縫合による吻合部位は血管壁のひきつれが著明であり, 異物反応が残存し, 内膜の過形成を認めた。これらのデータからアルゴンレーザーによる血管吻合は, 特に成長過程にある血管に対する吻合では従来の結節縫合による吻合より優れていると考えられた。
  • 岡田 昌義, 清水 一太, 生田 博, 辻 義彦, 吉田 正人
    1993 年 14 巻 2 号 p. 57-59
    発行日: 1993年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    Tissue weldingにより血管吻合が可能かどうかを確認する目的で基礎的研究を行った。その結果, CO2レーザーを応用すれば出力20-40mW, 照射時間6-12sec/mmという至適な条件下で十分血管吻合が可能であるという事実が立証された。かかる成果に基づいて臨床例110例に応用し, 本法による血管吻合術が十分可能であり, 良好な成績がえられることが確認された。今後, このtissue welding法は大いに普及するものと考えられた。
  • 1993 年 14 巻 2 号 p. 61-65
    発行日: 1993年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
  • 1993 年 14 巻 2 号 p. 66-72
    発行日: 1993年
    公開日: 2012/09/24
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