日本レーザー医学会誌
Online ISSN : 1881-1639
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37 巻, 4 号
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受賞論文
  • 稲井 瑞穂, 本多 典広, 間 久直, 中村 浩之, 保田 英洋, 西川 智之, 金田 安史, 粟津 邦男
    2017 年37 巻4 号 p. 415-420
    発行日: 2017/01/15
    公開日: 2017/10/10
    ジャーナル フリー

    レーザーと光感受性薬剤を用いたがん治療法である光線力学療法(photodynamic therapy; PDT)は,そのがん特異性から前立腺がんに対する新規モダリティとして着目を集めている.しかし,腫瘍への薬剤選択性および集積性をより高め,正常組織への侵襲や術後の遮光期間を抑える必要がある.そこで我々は,前立腺がんへの薬剤集積性および選択性の向上を目指し,複製能を欠損させたセンダイウイルス粒子,hemagglutinating virus of Japan envelope(HVJ-E)を用いた薬剤輸送システムに着目し,HVJ-E と光感受性物質プロトポルフィリンIX(protoporphyrin IX; PpIX)とを組み合わせた新規光感受性薬剤porphyrus envelope を用いたPDT を検討している.本総説では,porphyrus envelope の薬剤輸送メカニズムについて報告する.

一般
  • 澁谷 高子, 三澤 恵, 牧野 輝彦, 清水 忠道
    2017 年37 巻4 号 p. 421-425
    発行日: 2017/01/15
    公開日: 2017/10/10
    ジャーナル フリー

    尋常性疣贅はヒトパピローマウイルス(Human papillomavirus:HPV)感染によって生じる,皮膚の良性増殖性疾患である.通常,液体窒素による冷凍凝固療法がよく用いられているが,時に冷凍凝固療法に反応しない例もあり,様々な治療が試みられている.今回我々は主に一般的な治療で十分な効果が得られなかった難治症例に対してロングパルスダイレーザーを用いたレーザー治療を試みた.10 名の患者に照射し,6 人(60.0%)が治癒に至った.また,照射後の瘢痕形成や色素沈着はほとんど認められず安全な治療法であると思われた.以上の結果よりロングパルスダイレーザーによる治療は,難治性の疣贅に対して有用な治療になりうると考えられた.

形成外科領域におけるピコ秒レーザーの動向
さまざまな技術を駆使した分子イメージング
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