日時:2021年7月16日(金) 16:00―19:00
形式:Zoom によるオンライン配信
COVID-19 の流行は研究活動に様々な影響をもたらしたが、霊長類を研究対象とするわれわれ研究者はサル(類人猿を含む)との接し方において早急な現場対応が求められた。本感染症に関する確かな情報が少ない中、手探りで判断せざるを得なかった施設・調査地もあれば、これまでと変わらず調査・研究や業務が遂行できた施設・調査地もあった。本集会では、ウィズ・コロナ、ポスト・コロナの時代に、また今後起こりうる新興・再興感染症を見据えて、「サルとヒトとの適切な距離」や「調査・研究における感染症対策」について情報交換を行い、今後の課題について整理したい。
プログラム:
1. 「新型コロナウイルス感染症による屋久島、幸島での研究活動への影響」
杉浦秀樹(京都大学 野生動物研究センター)
2. 「ニホンザル農業被害地域における感染症対策と今後」
森光由樹(兵庫県立大学 自然・環境科学研究所/兵庫県森林動物研究センター )
3. 「剖検を伴うニホンザル調査におけるコロナ禍の影響と対策」
羽山伸一(日本獣医生命科学大学 獣医学部)
4. 「コロナ禍にボノボの調査地で過ごす:コンゴ民主共和国、ロマコ‐ヨコカラ動物保護区のエコツーリズ ム・プロジェクトの事例から」
坂巻哲也(アントワープ動物園基金・ロマコプロジェクト・コンサルタント)
5. 「コロナ禍における動物園の感染防止対策:動物、スタッフ、来園者が感染しないためにできること」
田中正之(京都市動物園 生き物・学び・研究センター)
6. 「コロナ禍における霊長類医科学実験施設のバイオセーフティ対策」
岡村智崇(医薬基盤・健康・栄養研究所 霊長類医科学研究センター)
7. 「動物実験環境下における実験者へのB ウイルス感染防御について(仮)」
角崎英志(株式会社新日本科学)
共催:日本霊長類学会保全・福祉委員会、サル類の疾病と病理のための研究会
責任者:藤田志歩、山海直、河村正二、山田一憲(日本霊長類学会保全・福祉委員会)
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