妊娠期の栄養水準を多給区 (2.98kg), 基準区 (2.68kg), 少給区 (2.25kg) の3水準に分け繁殖成績を調べた。
産子数には差はなかった。生時子豚の平均体重は給与量の多い区がやや重い傾向がみられたが, 有意差はなかった。1腹総体重も差はなかった。
35日離乳時の子豚数は給与量の多い区がやや多く, 子豚の平均体重には差がなく, 1腹総体重は3産を平均すると, 給与量の多い区がすぐれる傾向がみられた。
妊娠期の母豚の増体, 授乳期の体重減少は妊娠期の飼料給与量の多い区が大であった。
授乳期の飼料摂取量には差がみられなかった。
妊娠期の飼料給与量の少ない区が, 35日離乳子豚1頭当たりに必要な飼料量, 飼料要求率は低く, 妊娠期の飼料量を少なくした区が有利であった。
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