日本養豚研究会誌
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7 巻, 1 号
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  • 第3報 ラジノクローバー生草飼養による豚肉の品質について
    吉本 正, 斎藤 孝夫, 横山 健吉
    1970 年 7 巻 1 号 p. 1-8
    発行日: 1970/04/30
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    ラジノクローバー生草飼養による豚肉の品質を検討すために, 育成期の119日間をラジノクローバー生草と濃厚飼料で飼養し, その後49日間を肥育期として, 生草を中止し, バレイショと濃厚飼料で飼養した群と, 育成期肥育期ともにバレイショと濃厚飼料で飼養した群とについて調査を行なった。
    供試豚は中ヨークシャ種6頭であり各区3頭ずつに分け単飼で飼育した後, 体重約90kgでと殺解体した。
    調査項目としては, と体成績, 枝肉成績, 脂肪の融点および屈折率, 赤肉の化学的組成, 肉および臓器中の Creatine, Creatinine 含量を検討した。
    その結果, 内臓総重量は試験区がやゝ重く, 特に胃の容積が大きかったが, これはラジノクローバーを給与することにより消化器官が増大したものと考えられる。
    枝肉成績については対照区の背脂肪がやゝ厚く, 骨が細かったが, 試験区は対照区に比べて脂肪量が少なく, 赤肉および脂肪に対する骨重比も正常な値であった。これはラジノクローバーのもつカルシウムの効果と考えられる。
    肉および脂肪の理化学的性質については, 融点は正常な値を示し, 両区に差は認められなかった。屈折率は試験区がやや高い値を示した。赤肉の化学的組成, Creatine, Creatinine については両区間に差が認められず, ともに正常な値を示していた。Creatine と Creatinine は臓器よりも肉に多く含まれ, 臓器の中では膵臓, 脾臓肝臓の順であった。
  • 宮川 浩輝, 池田 敏雄, 安藤 四郎, 斎藤 不二男
    1970 年 7 巻 1 号 p. 9-13
    発行日: 1970/04/30
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    豚肉の品質評価上における試験用肉として背最長筋を用いる場合の資料を得るため, その部位別の形状と肉質の均一性について加検討した。その結果は次のとおりである。
    (1) 背最長筋の横断面積 (太さ) は, 第6胸椎部から第12胸椎部まで急激に大きくなるが, その後は第5腰椎部までほぼ同じであった。
    (2) 背最長筋のpH値は部位間に有意差がなかった。
    (3) 背最長筋の保水力は, 遠心分離法および加圧法において, いづれの場合にも部位間に有意差はなかった。
    (4) 背最長筋の色調は, L値においてはH区 (第5, 第6腰椎部) と他の部位との間に有意差があり, a値においてはA区 (第6, 第7胸椎部) が他の部位に比べて高い傾向があった。
    (5) 背最長筋の化学的一般組成は, 水分含量および粗脂肪含量においてはH区 (第5, 第6腰椎部) と他の部位との間に有意差が認められた。しかし, 粗蛋白質含量および粗灰分含量においては部位間に有意差がなかった。
    (6) 以上の成績から第6胸椎部から第6腰椎部までの背最長筋において, 肉質の均一性が高いのは第8胸椎部から第4腰椎部までであり, さらに, 実験用肉として一定の形状を必要とする場合には第12胸椎部から第4腰椎部までの背最長筋が適当と考えられる。
  • 松本 迪夫
    1970 年 7 巻 1 号 p. 14-19
    発行日: 1970/04/30
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    当場で生産された純粋種, 一代雑種および三元雑種の肉豚を用い, 群飼育における豚の体重kg当り飲水量を調査し, これに対する, 気温, 湿度ならびに体重の変化の影響について統計分析を行ない検討した。
    1. 気温と体重kg当り飲水量の偏相関は, 0.415で5%水準で有意であった。しかし, この関係を気温20℃以上の場合と20℃未満の場合とに分けて分析した結果, 20℃以上の場合の偏相関は, 0.680で1%水準で有意であったが, 20℃未満の場合, -0.152で有意差は認められなかった。
    2. 湿度と体重kg当り飲水量の偏相関は, 0.145で有意差は認められなかった。また, 気温20℃以上の場合の偏相関は, 0.693で1%水準で有意であったが, 20℃未満の場合, 0.156で有意差は認められなかった。
    3. 体重と体重kg当り飲水量の偏相関は, -0.459で1%水準で有意であった。また, 気温20℃以上の場合の偏相関は, -0.700で1%水準で有意であり, 20℃未満の場合, -0.473で5%水準で有意差が認められた。
  • 1970 年 7 巻 1 号 p. 20-61
    発行日: 1970/04/30
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
  • 1970 年 7 巻 1 号 p. 69
    発行日: 1970/04/30
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
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