日本養豚研究会誌
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13 巻, 3 号
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  • 松本 迪夫, 村松 雄一郎
    1976 年 13 巻 3 号 p. 117-120
    発行日: 1976/12/30
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    豚ぷんと混合資材 (鋸屑およびプレナ屑) を用い, これらの堆積量を調整して通気孔率約6%, 容積約0.6m3の強化プラスチック容器に42日間堆積し, 豚ぷん混合堆積物の急速堆厩肥化過程における, 発熱発酵温度と組成分の変化に影響をおよぼす要因について, 調査し検討した結果,
    豚ぷんと混合資材の容量比が1:2, 1:3の場合, 堆積物の発熱発酵温度はほぼ均一に, 50℃以上の高温をえることができた。しかし, この高温を10日以上維持するには, 容量比だけでなく容器内に堆積する堆積量も影響することが認められた。
    容量比が1:1の場合は, 容器上部のみ高温で他は低く, かつ, 漏汁が多く堆積物全体が衛生害虫, とくに, イエバエの蝟集と発生源と化した。
    堆積物の発熱発酵温度において, 50℃以上の高温が20日以上でも, 5日以上でも, 堆積物の組成分に顕著な変化はみられなかった。また, 堆積物の重量減少率が30%以上でも, あるいは, 50%以上の場合でも, 組成分に著しい変化はみられなかった。
  • 感染仔豚の体内移行時における病理組織的変化について
    小久江 栄一, 中村 孝
    1976 年 13 巻 3 号 p. 121-127
    発行日: 1976/12/30
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    幼若な二次SPF豚を使用した豚回虫感染虫卵の経口投与により, 豚回虫幼虫症を人工的に発症せしめた。本実験から以下の二つの問題点が見出された。1) 感染仔虫の体内移行により, 肺病変を中心とした重篤な臨症症状が発現し, 成長の遅延が目立ち, 死亡するものもあらわれた。2) 豚回虫に感染経験のあるブタの場合, 経験のないブタに比較して感染仔虫の体内移行による臨床症状は軽く, 肺における組織反応は顕著であった。
  • III. 低温保存用粉乳糖液の調製
    糟谷 泰, 河部 和雄
    1976 年 13 巻 3 号 p. 128-133
    発行日: 1976/12/30
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    粉乳糖液に添加する緩衝液の比較, ブドウ糖液, 脱脂粉乳液および緩衝液の適性混合比率を検討るすために, 21種の緩衝粉乳糖液を調製し, 低温保存時における精子生存性の推移を比較した。
    精液の保存は, 分離採取した濃厚精液を4~5倍に稀釈, 温水の入ったマホービンに浸漬, 4°~5℃の低温恒温機に収容, 温度降下, 保存する方法で行なった。精子活力生存率は保存精液の約0.5mlを小試験管にとり, 37℃で恒温振盪して, 振盪開始10分後と60分後の2回鏡検をした。
    1 粉乳糖液に添加する緩衝液として, トリス・クエン酸緩衝液はリン酸塩緩衝液より明らかにすぐれ, トリス緩衝粉乳糖液は良好な精子生存性を示した。
    2 トリス緩衝粉乳糖液においては, 5.4%ブドウ糖液, 10.8%脱脂粉乳液, 3.6%トリス液を5:4:1の比で混和し, 6%クエン酸液でpHを7.4に調整したものが最も良好な精子生存性を示した。
    3 トリス緩衝粉乳糖液に対する重炭酸Na, クエン酸Naの添加は精子生存性を低下させた。グリシンの添加では精子生存性に変化がなかった。
  • IV. 注入前処理の簡易化
    糟谷 泰, 河部 和雄
    1976 年 13 巻 3 号 p. 134-137
    発行日: 1976/12/30
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    注入前処理を簡易化するため, 低温保存精液の50~60mlを40℃の温水約700mlの入った1lポリビーカーに浸漬, 時々手振りによって振盪混和, 8~10分後に注入する方法 (手振りによる加温振盪処理) を試みた。
    1「手振りによる加温振盪処理」によって精液温は33°~35℃まで上昇した。又, 活力回復も認められ, 保存日数1~2日の精子ではすでに前進運動を開始していた。活力の回復は保存日数の短かいものほど早かった。
    2 48年3月~5月に授精を行なった1期では, 23頭中20頭 (87.0%) が受胎分娩し, 産子数は4~14頭 (平均9.5頭) であった。
    3 48年11月~12月に授精を行なった2期では, 28頭中21頭 (75.0%) が受胎分娩し, 産子数は3~16頭 (平均8.2頭) であった。この時期に授精した豚には, パルボウイルス感染による異常分娩が7腹発生し, そのミイラ変性数を含めた場合には, 9.2頭で1期と変らない産子数となった。
    4 保存日数が長くなると受胎率や産子数が低下するという傾向は, 1期, 2期とも認められなかった。
  • 第3報 肉豚に対する飼料価値
    森本 宏, 野呂 春暢, 大滝 浩靖, 高木 久雄
    1976 年 13 巻 3 号 p. 138-140
    発行日: 1976/12/30
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    肉豚を用いて, カナダ産ユティリティ小麦ピッテック65, グレンリーおよびNo. 1飼料用大麦と米国産黄色トウモロコシの飼料価値を比較検討した。
    その結果はつぎの通りである。
    1) TDN値はカナダ産各麦共に黄色トウモロコシに比して若干低いようである。
    2) 増体量, 飼料摂取量, 飼料要求率および屠体成績においては各穀類間に有意差が認められなかった。
    3) ユティリティ小麦はいずれも豚用飼料として黄色トウモロコシと同様に利用できることが明らかとなった。
  • 1976 年 13 巻 3 号 p. 141-167
    発行日: 1976/12/30
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
  • 春日 博
    1976 年 13 巻 3 号 p. 168-173
    発行日: 1976/12/30
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
  • 1976 年 13 巻 3 号 p. 176
    発行日: 1976/12/30
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
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