日本養豚研究会誌
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11 巻, 1 号
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  • 丹羽 太左衛門, 高橋 正也, 瑞穂 当, 上坂 建, 剣持 計夫, 石井 泰明, 宇佐美 登, 渡辺 実, 田中 章人, 川上 素行, 中 ...
    1974 年 11 巻 1 号 p. 1-11
    発行日: 1974/05/31
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    豚の増体および飼料の利用に及ぼす Quindoxin (Quin.) の飼料中添加の効果を, 成長試験および肥育試験によってしらべた。
    このうち, 成長試験におけるQuin.の添加水準は0ppmおよび50ppmであって, 早期離乳豚を体重30kgの時点まで群飼, 不断給餌により育成した。その結果, 試験区の平均値の指数処理によれば, Quin.の添加は子豚の1日平均増体量 (DG) を試験平均で3%, 同じく飼料要求率 (FCR) を4%改善する効果があった (P<0.1, P<0.05)。また, ふん便の状態の調査結果では, Quin.の使用により下痢など異常便の排泄は明らかに少なかったが, これと子豚の発育との関係は必ずしも明確でなかった。
    次に, 肥育試験は単飼の制限給餌方式と群飼の不断給餌方式の試験に分け, 体重約30kgから90kgの時点まで育成した。前者の方式においてQuin.の無添加と50ppm添加の効果をしらべた結果では, 試験によって成績にかなりの相違があり, Quin.の効果はほとんど見られなかった。また後者の方式の試験におけるQuin.の20ppm, 50ppmおよび100ppm添加の成績を試験区の平均値を指数として処理した結果では, 無添加の場合に比べて, DGについてそれぞれ5% (P<0.05), 7% (P<0.01) および0%, FCRについてそれぞれ4%, 6% (P<0.05), および6% (P<0.05), また枝肉生産効率の指標 (CPEI) についてもそれぞれ3%, 5% (P<0.05) および8% (P<0.01) 改善する効果が見られた。
    なお, 本研究成績の傾向からすれば, 肥育の前期におけるQuin.の添加水準は50ppmかまたはこれよりもやや高くし, 後期には50ppmかまたはこれよりもやや低くしてもよいように考えられた。
  • 古橋 圭介, 倉田 直亮, 片寄 正歳, 尾崎 晴美, 佐藤 安弘
    1974 年 11 巻 1 号 p. 12-17
    発行日: 1974/05/31
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    神奈川県内で飼養されている代表的な大型品種である, L, W, H, Dの4品種について, 各品種の肉質特性をなるべく数値的に把握して, 今後の良質豚肉生産技術確立に資するため, 肉質の分析調査を行なった。供試豚としては, 畜試で飼養した4品種各4頭づつと, 豚産肉能力検定所に出品された検定豚からL, H, Dの各6頭づつを用いた。供試豚の発育, 飼料要求率・枝肉成績は正常な値を示し, 肉質試験用標本として適当なものであった。
    赤肉中 (第6胸推~第8胸推部の背最長筋中心部を供試) の一般成分については, DはL, W, Hに比べて水分が1~2%低く, 粗脂肪が2%前後高い傾向がみられたが, 粗蛋白質についてはほとんど差が認められなかった。90kgと殺と110kgと殺時の比較においては, 110kgと殺のものが水分でわずかに低く, 粗蛋白質, 粗脂肪でわずかに高い傾向を示した。また性別では, 雌より去勢の方が水分と粗蛋白質でやや低く・粗脂肪でわずかに高い傾向がみられた。
    肉色では, 畜試飼養豚群と産肉能力検定豚群でやや傾向を異にし, 後者ではDが他の品種より, 明度, 彩度, 色相ともに大きい傾向がみられたが, これは赤肉中の脂肪量や肉眼的にみたマーブリングの状態とも非常によく一致していた。そして背最長筋組織切片についてズダンIIIによる脂肪染色を行なった結果では, 肉眼的に認められるマーブリングは脂肪のさしであることが確認された。また体脂肪融点では, 腹腔脂肪は背脂肪皮下外層より4℃以上高く, 品種ではHが特に低く, DはL, Wより高い傾向がみられた。
  • 松本 迪夫, 村松 雄一郎
    1974 年 11 巻 1 号 p. 18-22
    発行日: 1974/05/31
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    鋸屑, イネワラおよびプレナ屑を豚ぷんの水分調整のために混合資材として用い, 通気孔率5.9%, 容積1.1m3の木製容器を用いて, 堆積日数25~29日間における豚ぷんの急速堆厩肥化の試験を行ない, これらの混合資材による豚ぷんの発熱発酵におよぼす影響を調査し検討した結果, 豚ぷんと鋸屑を混合調整したものは, 堆積期間中, 発熱作用にわずかながらに上下変動の波が認められたが, 官能的には急速堆厩肥が生産されたとみなされた。
    イネワラとの混合調整によるものは発熱発酵が最も良く行なわれ, 急速堆厩肥生産物としては3区中最も良かったが, 悪臭も強かった。
    プレナ屑との混合調整したものは, 豚ぷん自体の発熱発酵は比較的良く認められたが, プレナ屑自体は堆積時とほとんど変化がないものとみなされた。
    堆積日数25~29日間では, 鋸屑との場合は明らかに発熱温度の下降が認められたが, イネワラ, プレナ屑では総体的に発熱温度の下降は認られなかった。
  • 大石 孝雄, 阿部 恒夫
    1974 年 11 巻 1 号 p. 23-25
    発行日: 1974/05/31
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    日本に飼育されているH種とW種の血液型遺伝子の頻度の算出を試みた結果, 既報1)のL, Y, B種同様かなりの変異が存在しており, 両品種の遺伝子頻度はお互いに異なった特徴を示し, L, Y, B種などとも異なっていることが明らかとなった。今後これらの血液型を標識遺伝子として, 個体識別, 親子鑑別, 遺伝, 育種分野に利用できるものと思われる。
  • 1974 年 11 巻 1 号 p. 25
    発行日: 1974年
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
  • 岡田 光弘, 栗原 勇, 遠藤 篤, 船水 洋
    1974 年 11 巻 1 号 p. 26-32
    発行日: 1974/05/31
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    回転円盤接触法の実験装置 (円盤寸法: 473φ×300L×4Stage: 36Sheets, 円盤表面積: 23m2, 円盤回転数13rpm) を用いて豚舎汚水の処理実験を実施した。
    その結果を要約すれば次のとおりである:
    (1) 供試した投入汚水の平均BOD濃度は3060ppm (MAX3940ppm, MlN2570ppm) で, BOD/SS比は約10であった。
    (2) 負荷別処理試験においては, BOD負荷75.69g/m2・dの負荷条件が最も良く, BOD除去率は74.4%であった。
    (3) 滞留時間別処理試験では, BOD負荷75g/m2・d前後において滞留時間5.9hが最も良く, 滞留時間をより一層長くすることが望ましいものと思われた。
    (4) 温度別処理試験では, 水温の高いほうがBOD除去率が高く81.1%であった。
    (5) 汚泥生成量は, 除去BOD 1kgあたり0.55kgであったが, この時のBOD容積負荷は12.2kg/m3・dであった。
    (6) 流入SSの汚泥転換率を1とした時, 流入BODの汚泥転換率は0.240であった。
    (7) 1馬力・1時間あたりBOD除去効率は, 平均1.81kg・BOD/PS・Hであった。
  • 1974 年 11 巻 1 号 p. 33-68
    発行日: 1974/05/31
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
  • 高橋 正也
    1974 年 11 巻 1 号 p. 69-72
    発行日: 1974/05/31
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
  • 吉本 正
    1974 年 11 巻 1 号 p. 73-76
    発行日: 1974/05/31
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
  • 1974 年 11 巻 1 号 p. 82-83
    発行日: 1974/05/31
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
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