日本養豚研究会誌
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5 巻, 2 号
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  • 上山 謙一, 山根 礼吉, 丸山 正明
    1968 年 5 巻 2 号 p. 65-67
    発行日: 1968/08/31
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
  • 長谷部 秀行, 田畑 正彦, 井上 和男, 宮沢 一男, 菅野 幸基
    1968 年 5 巻 2 号 p. 68-73
    発行日: 1968/08/31
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
  • 八木 満寿雄, A. H. Jensen
    1968 年 5 巻 2 号 p. 74-77
    発行日: 1968/08/31
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    環境温度が子豚の窒素代謝におよぼす影響を検討するため, 生後約5週令の大ヨークシャー種6頭を用い, 環境温度33℃, 23℃, 7℃, 湿度約50%の恒温室で試験を行った。
    1) 試験期間 (5日) における発育は, 制限給飼の場合, 33℃区>23℃区>7℃区の順であり, 自由給飼の場合は, 7℃区>33℃区>23℃区の順であった。
    2) 飼料要求率は, 制限給飼の場合, 33℃区<23℃区<7℃区の順となり, 自由給飼の場合には, 33℃区<7℃区<23℃区の順となった。
    3) 自由給飼の場合の採食量は, 33℃区と23℃区でほぼ同じ量であったが, 7℃区では他の2つの区の約1.5倍であった。
    4) 糞中窒素排泄量は, 制限給飼, 自由給飼いずれの場合にも, 7℃区が他の2つの区よりも高い値を示し, その結果, 7℃区の窒素消化率は, 33℃区, 23℃区に比べて低下した。
    5) 窒素摂取量, 可消化窒素摂取量に対する尿中窒素排泄量の割合は, 7℃区が最も高く, 23℃区と33℃区の間には著しい差はみられなかった。
    6) 可消化窒素摂取量に対する体内窒素蓄積量の割合は, 制限給飼, 自由給飼いずれの場合にも, 7℃区がかなり低い値を示した。
    これらの結果は少頭数の試験によるものであり, さらに例数を加えて検討しなければならぬ点が多く含まれており, あくまでも予報としての報告であることを付記する。
  • 仙田 国見, 野原 弘, 山瀬 敏雄, 与沢 松作
    1968 年 5 巻 2 号 p. 78-83
    発行日: 1968/08/31
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
  • 中野 優, 栗原 武
    1968 年 5 巻 2 号 p. 84-86
    発行日: 1968/08/31
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    豚の直腸脱の手術を簡易に行なうために竹筒および硬質ゴム管を用いて結紮による方法を試みた。この結果次の知見をえた。
    1) 手術用に竹筒, あるいは硬質ゴム管を用いて手術を行なったが, 竹筒による場合は予後不良で, 腹膜炎や再直腸脱をおこし斃死した。また竹筒による場合は結紮がゆるみ, しまりが不充分となりやすかった。
    硬質ゴム管による場合は, 何れも予後良好となり, 順調な発育をした。
    これは, 竹筒は弾力性がないため結紮が充分でなく, 且つ, ゆるみ易く, 硬質ゴム管は弾力性がるあため, 結紮が充分に行なえるためと考えられる。
    2) 直腸脱部が手術により脱落するものは, 8~10日前後であった。
    3) 排糞は, 硬質ゴム管を用いた場合, 何れも異常なく行なわれていた。
    4) 手術豚の発育は, 硬質ゴム管による場合は何れも順調であった。
    以上の所見から, 直腸脱の手術に硬質ゴム管を用い, 肛門に接した部を結紮し, 自然脱落をはかる方法は平易であり, 手術後の発育も良好で, 実用化する価値が充分あるものと判断された。
  • 阿部 猛夫, 神部 昌行, 西田 朗
    1968 年 5 巻 2 号 p. 87-91
    発行日: 1968/08/31
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    1 豚産肉能力検定成績報告書のデータを用いて, 場内ベースで, 子豚の検定記録の分散の季節成分, 年次成分および両者の交互作用成分を推定し, 発育3形質および屠肉2形質の検定記録に対する季節および年次の影響の大きさを検討した。これらの影響は, 屠肉2形質より発育3形質に対して大きかった。
    季節・年次内分散については, その父成分, 母成分および腹内分散を推定した。
    2 季節および年次の影響が, 種雄豚の後代検定の正確度をどの程度低下させているかを, 理論式に上記の種々の推定値を入れて検討した。季節や年次の影響がない場合の正確度を100%とおくとき, おおむね20~40%の低下がみられる。屠肉2形質における低下率の方が発育3形質の場合よりやや小さい。
    3 同期比較による補正を後代加検定記録に加えることで, 失われた後代検定の正確度がどの程度回復されるかを, 一定条件の想定の下で検討した。補正の有効性には一季節・年次区分における種雄豚の数が関係し, 種雄豚2頭, 検定子豚数16頭位の規模の検定の場合には, 発育3形質については補正がいくらか有効であるが, 屠肉2形質については効果がない。その倍位の規模になると, 両種形質とも補正の有効性は遙かに増し,失われた正確度の約1/2~2/3が補正によって回復される。この意味で後代わ検定の正確度を可及的に高く維持するためには, 場ごとの事業の規模が重要性をもつ。
  • 橋本 精, 多田 確, 森谷 昇一, 和藤 昇, 古市 充利
    1968 年 5 巻 2 号 p. 92-96
    発行日: 1968/08/31
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    以上により, 本調査結果を要約すると次のとおりである。
    1 外部症状からARの内部変状を的確に推定することは困難であるが, 顔面変形, 鼻梁彎曲のものは内部変状が重症であり, 眼下汚染は殆んどの陽性豚に認められた。
    2 鼻梁の彎曲は, 萎縮の著しい左右いずれかの方向に彎曲するが, 左右の比率は約1:2の割内で右方彎曲が多いことが認められた。
    3 本調査においては, 母豚症状の有無に関係なく子豚に症状が認められたことは, 相互に接触できるような飼養条件下では容易に発生するものと推察された。
    4 AR症状を呈したものの肥育成績は, 20~90kg, に達する所要日数で, 重症のもは軽症のものに比べ約10日以上多くを要した。
    1日平均増体量についても, 症状の重いものほど少なく, (一) のものに比べ約20%前後の発育障害が認められた。
    飼料要求率も重症のものほど多く要する傾向が認められた。
  • 超早期離乳について (予報)
    森谷 昇一, 和藤 昇, 古市 充利
    1968 年 5 巻 2 号 p. 97-104
    発行日: 1968/08/31
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    AR清浄豚作出方法の手段として, 子豚が母豚と接触することを可能なかぎりさけ, かつ省力的な子豚育成方法を究明するために, 隔離ほ育を前提とした超早期離乳による育成成績の大要は次のとおりである。
    1, 6~10日令離乳 (A区) で市販人工乳を使用した場合
    ア, 泌乳量は初日を最高に漸減した。
    イ, 泌乳量の推移はほ乳子豚が少ないものほど枯乳が早かった。
    ウ, ほ育率は20日令 100.0%, 40日令91.9%と良好な成績を得た。
    エ, 発育斉度はおおむね良好であった。
    オ, 発育は初期やや遅れたが, 120日 令頃から急速に増体した。
    2, 2日令離乳 (B区) でSPF豚用人工乳を使用した場合
    ア, 育成率は20日令で84.0%, 40日令で80.0%とA区に比較してやや劣った。
    イ, 発育成績は前者と大差なく同様の傾向を示した。
    ウ, 母豚との接触回数は, A区の場合に比較すれば1/5以内に減少した。
    エ, ほ育労力は, ほ乳のための子豚運搬, 母豚乳房の清拭その他の作業が2日以後なくなるので, 大きく節約できることが確認された。
    以上のことから, SPF豚用人工乳を使用した2日令離乳による子豚の育成方法は, AR清浄豚作出方法に関して有効な手段であるものと考えられる。
    なお, 今後隔離育成の精度を高めるうえから初乳の搾乳給与等によるほ育方法について検討中である。
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