比較生理生化学
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25 巻 , 2 号
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総説
  • 小柳 光正
    2008 年 25 巻 2 号 p. 50-57
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/05/22
    ジャーナル フリー
      オプシンは, 視覚や概日リズムの光調節など動物の光受容システムの入り口に位置し, オプシンのアミノ酸配列に基づく性質が光受容の大部分の性質を決める。 ほとんどの動物において複数のオプシン遺伝子が存在することが知られており, 多様なオプシンの機能を調べることは, 光受容システムの分子基盤やその進化を知る上で重要である。 筆者らはオプシンの機能多様性を調べる目的で, ナメクジウオやヤツメウナギからオプシンを単離し, 多様なオプシンの動物培養細胞での発現および分光学的解析に成功した。 本稿では, 筆者らの機能解析によって明らかとなったナメクジウオのGo共役型ロドプシン, ペロプシン, メラノプシンおよびヤツメウナギパラピノプシンの性質と, メラノプシンの性質から導かれる進化的考察(旧口動物の感桿型視細胞と脊椎動物の光感受性網膜神経節細胞の進化的関連)やパラピノプシンの性質と生理機能との連関(UV色素の光再生能と松果体UV受容の特徴との連関)について紹介する。
  • 弘中 満太郎
    2008 年 25 巻 2 号 p. 58-67
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/05/22
    ジャーナル フリー
      アリ類やハチ類によって代表される中心点採餌者は, 中心点となる巣と餌場との間を移動する。移動中の個体にとって巣と餌場は目的地であり, 彼らは目的地の間接的な情報を利用することで定位を完遂するナビゲーターである。昆虫が採餌において利用するナビゲーションシステムは, トレイルフェロモンに代表される経路追随システム, 移動方向と距離をベクトル積算する経路積算システム, ランドマークを記憶する地図基盤システムの3つに大別される。それぞれのシステムにおいて, 彼らは自身が作り出すcue(手がかり)や, 彼らの外環境に存在する種々のcueを利用している。最近の研究から, 外環境のcueを用いる昆虫のナビゲーションシステムでは, 空間情報の記憶が重要な役割を果たしていることが明らかになってきた。 空間情報の獲得, 保持, 再生及び統合といった記憶の特性は, 種や利用されるシステムによって大きく異なり, これはナビゲーターが必要とする記憶の機能が異なるためと考えられる。本総説では, 昆虫の間接的な情報を用いたナビゲーションシステムの多様性を紹介し, それぞれのシステムで必要となる空間情報の記憶に関する知見を概説する。
技術ノート
  • 八木 光晴, 及川 信
    2008 年 25 巻 2 号 p. 68-72
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/05/22
    ジャーナル フリー
    Body size is one of the most important axes to understand a large biodiversity. An amazing diversity in body mass of lives ranges over about 21 orders of magnitude, from a tiny bacteria such as Mycoplasma weighing 10-13g to a giant Sequoia tree weighing 109g. As a consequence of this variation, nearly all the structures and functions of organisms are constrained with body size, from the molecular, cellular and whole-organism levels to the ecological and evolutionary dynamics. These relationships are well described by the allometric equation. In this note, we introduce backgrounds to focus on some important correlates and consequences of body size, in particular on energy metabolism at the level of individual organism. Metabolism of an individual organism reflects the energy and material transformations that are used for both the maintenance of existing structure and the production of new biomass. Although body size is a primary determinant for metabolic rates, metabolism-body size relationships, in particular within species, i.e., the ontogenetic changes of metabolism with growth have not been well established in many species. The metabolic scaling in biology still keeps an intriguing and enduring problems.
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