日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
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25 巻 , 3 号
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  • 宮本 容正
    2005 年 25 巻 3 号 p. 365-369
    発行日: 2005/11/15
    公開日: 2010/12/09
    ジャーナル フリー
    間接法で補綴物を作製する上で, フェイス・ボウ・トランスファーを行うことは必要不可欠な作.業である.フェイス・ボウは生体の左右の顎関節と上顎の歯列または, ロー堤を用いて上顎の顎堤の位置関係を計測し, 咬合器上に口腔内と同じ位置に上顎の模型をマウントするインスルメントであり, 術式も容易ある.しかし, 従来のフェイス・ボウには, 顔面の審美的基準線の一つである瞳孔線は記録することができず, 完成した補綴物に審美的な不都合が生じることがしばしばあった.そこでこれらの問題点を解決するために, スライドマチック・フエイス・ボウを改良し, 顎関節の位置関係だけでなく瞳孔線と歯列の位置関係も咬合器上に伝達, 再現する装置を開発したので, その概要を紹介する.
  • ―本シャープニングの実際
    西野 博喜
    2005 年 25 巻 3 号 p. 370-376
    発行日: 2005/11/15
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    本論文の〈その1〉では, 従来法のシャープニングを検証し, 新しいシャープニングの技法を提案した.さらに, スケーラーの刃面における実体顕微鏡と技工用エンジンに取り付けた小型の回転砥石の使用理由を述べた.
    〈その2〉では, 新しいシャープニング法の手順 (材料, 器具, そして技法) を詳述する.それは入間工学と心理学に基づいたものである.
  • 有吉 洋
    2005 年 25 巻 3 号 p. 377-383
    発行日: 2005/11/15
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    The most important problem of the present dental treatment and care is how to control the occlusal-force which is one of two main elements to maintain the health of the stomatognathic-system.
    Caucasian have the tendency of skeltal class III, but Mongolian often show class II. So, many Mongolian peaple have characteristics such as large quantity of momentum and the habitude with peculiarity of the canine teeth of the functional side, and we can find the looseness of the temporomandibularis joint of Mongolian.
    As a result, the canine teeth of Mongolian are easily worn out and form facet on their incisal edge. Then Mongolian peaple often have the premature-contact or the occclusal interference. Therefore they may easily lose their molars as years go by. And these seem to lead to the higher frequency of posterior bite collapse Mongolian show than that Caucasian show.
    Dentists often undergo such cases with posterior bite collapse as they show poor and unstable prognosis with no treatment to improve the teeth position of class II.
    The term of “Interdisciplinary Approach in Clinical Dentistry (IDA) ” has been used for several years. Based on those findings above-mentioned. this report shows a clinical case along the IDA in cooperation with a orthodontist and a subcontract technician.
  • 石幡 伸雄, 野村 義明, 水谷 紘
    2005 年 25 巻 3 号 p. 384-395
    発行日: 2005/11/15
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    われわれは, かみ癖の概念についてこれまで披瀝してきた.その定義, その生じる理由, その顎口腔系に対する悪影響, その矯正法などについて.そして, われわれのいうかみ癖とはこれまでいわれている習慣性の咀嚼とは違うということが明らかにされた.本論文では, 顎口腔系に悪影響を与える咬合力が, かみ癖をコントロールすることで簡単にコントロールできることを明らかにしたいくつかの症例を提示する.また, 顎口腔系に害を及ぼす咬合力のコントロールに対し, かみ癖の矯正の重要性を論じ明確にする.
  • 篠原 俊介
    2005 年 25 巻 3 号 p. 396-401
    発行日: 2005/11/15
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    複雑な崩壊症例を長期的に健全に回復するためには, その疾病の状態と原因を包括的に分析, 診断するが, 特に咬合に関する事項について十分に検討, 評価しなければならない.このように, 広範囲のオーラルリハビリテーションを行う場合には, 咬合器の選択基準とスタディーキャスト, およびワーキングキャストを正確にマウントすることが必要である.そのためには患者の生体の情報をいかに得るか問われるが, その収集法として今回新機軸の理論を適用した.
    そのことで, 主治医と技工担当者の双方が情報を共有し, 担当医の意とする回復治療が可能になる。
  • 鈴木 光雄
    2005 年 25 巻 3 号 p. 402-407
    発行日: 2005/11/15
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    前回において, 人類の2足歩行とストレスマネージメントについて述べた.夜間のブラキシズム時に強大な咬合圧が加わり, この時に不正咬合の状態が存在すると, 咬頭干渉によって下顎位は簡単に偏位してしまう可能性がある.人類は2足歩行で最上部に頭部があり, これを骨格筋と抗重力筋によって支えるというきわめて不安定な状態である.したがって, 下顎位が偏位するとこのバランスがくずれて, 頭部も傾斜し, さらに肩部や腰椎部も歪みが生じてしまう.このことによって神経系や内分泌系, 血管系に障害が生じ, さまざまな不定愁訴が現れてくる.もちろん, ブラキシズムによって咀嚼筋や頚部筋肉も緊張し, 肩こりや頭痛の原因になることもある.これを予防し改善するためには, 適切な下顎位と良好なアンテリアガイダンス, それを支えるバーチカルサポートが必要不可欠である.
    今回は顎偏位の原因である不正咬合について, 遺伝的な要素と後天的要素について考察する.
  • 武井 賢郎
    2005 年 25 巻 3 号 p. 408-413
    発行日: 2005/11/15
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    全顎にわたって咬合崩壊している患者の口腔内を再構築して力学的にも審美的にも高い治療結果を得るためには, 顎口腔系を具体的に咬合器に再現して生体の状態を十分に精査することが重要である.そのためには, 下顔面の三次元的位置関係や顎顔面の審美情報や補綴的基準面をできるだけ正確に咬合器にトランスファーさせなければならない.
    当稿では, 個々の生体の現状や情報をいかにして咬合器に反映させていくか, 一症例を提示して検討し, 考察を加える.
  • Zero ArticulatorとFace Analyzerを用いた補綴術式
    細山 愃
    2005 年 25 巻 3 号 p. 414-421
    発行日: 2005/11/15
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    重度に羅患した患者に, 著しく進歩を遂げている再生医療, 再建医療を適応することで, 健康で快適な術後のQOLを約束できるまでになった.回復した状態を長期的に維持するためには, その治療は生物学的にも力学的にもEBMに立脚された治療でなければならない.提示する症例ではフルマウスリハビリテーションを行う際に, 力学的要素と審美的要素を得るための新機軸の咬合器と, フェイスアナライザーを活用した術式の詳細を述べる.
  • 神田 省吾, 竹内 宏行, 三田村 聡, 山下 哲賢
    2005 年 25 巻 3 号 p. 422-425
    発行日: 2005/11/15
    公開日: 2010/12/09
    ジャーナル フリー
    陽極酸化処理された骨結合型FINAFIX®は1回法, 1ピースインプラント®, 2ピースインプラント®から2回法, 3ピースインプラント®まで多様なバリエーションをそろえ, 単独埋入から無歯顎症例まで幅広く臨床応用可能なシステムである.
    一方, IMZ®はKirschとKochによりインプラント体内部に可動性機構を有したインプラントとして考案され, 長年使用されている.
    今回著者らは, BIOCERAM®インプラントの長期経過した予後不良症例のリカバリーにPOI3ピースインプラントおよびIMZ®を用いた症例について, 臨床的検討を行った.
    結果
    1) 骨吸収の著しい症例において, 義歯の維持として上顎結節部への埋入は有効であった.
    2) リコールを確実にすることにより, ブラキシズムなどのリスクコントロールが可能となったのではないかと思われた.
    3) 骨幅の不足している部位にはリッジエキスパンションを用いて埋入することは有効であった。
    4) さまざまな局所条件に対応し埋入するためには, 1システムにこだわらず, 1回法, 2回法のみならず, スクリュータイプおよびシリンダータイプなどを用意しておく必要がある.
  • ―第21回AAA世界野球選手権大会日本選抜チームに対するアンケート調査―
    吉川 一志, 谷本 啓彰, 岡崎 定司, 柿本 和俊, 淺井 崇嗣, 橋本 典也, 木下 智, 池尾 隆, 今井 久夫, 小正 裕
    2005 年 25 巻 3 号 p. 426-431
    発行日: 2005/11/15
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    スポーツを行う際, 選手同士が激突したり, 器具や用具による負傷が起こることがある.それらの不測の事故による歯, 顎骨など口腔内の外傷を防ぐためにマウスガードの装着が提唱されているが, 野球など選手間の連携のために発声するスポーツにおいては.マウスガードの装着により発声が困難になることに対する危険も危惧される.
    今回われわれは, (財) 日本高等学校野球連盟の協力を得て, 第21回AAA世界野球選手権大会に参加した日本選抜チームの選手に対してマウスガードを作製し, その装着感, 機能性, 不具合についてアンケート調査により検討したので報告する.第21回AAA世界野球選手権大会に臨む高校球児18名に対して, 印象採得後, ジャスタッチ (ハイブラークラレメディカル社製) を用いて, マウスガードを作製し, マウスガードを装着した状態で, 練習, 試合を行い, 使用後, 装着感, 発声, 機能性, 不具合について支障がないかアンケート調査を行った.以前マウスガードをつけたことがあるかとの質問に対して, 78%の選手が使用したことがないと回答した.マウスガード使用時の問題点については会話しにくいとの回答が21%を占め, つばがよく出るが8%, 違和感があるが4%となった.しかし野球をプレイ中に口腔内の外傷から歯を守るためにマウスガードは必要かという質問に対しては, 78%の選手が必要であると回答し, また今後も積極的にマウスガードを使用したいと思いますかとの質問に対しては, 67%の選手が使用したいと回答した.今回のアンケートの結果から, 選手もマウスガードに対して高い関心を持っており, 外傷を防ぐなどの目的で積極的にマウスガードを使用する必要があると感じていることが明らかになった.
  • 小南 治
    2005 年 25 巻 3 号 p. 432-437
    発行日: 2005/11/15
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    大部分が小規模経営である歯科医業を考える場合, 人口動態, 公的健保制度など社会環境, 一方では硬直的な歯科医数増など需給関係, 家業的色彩濃い労働負荷と狭く閉鎖性強い社会での人間関係, 多額な設備投資と低い資本回転率, 需給の地域的アンバランス, 移転機会の限界性など, 歯科特有の問題認識がまず大事である.その特有の問題から派生するリスクを計り, 保険商品などで必要十分な手立てを講じることが求められる.
  • 倉林 仁美, 佐藤 友紀, 井上 愛, 槇 宏太郎
    2005 年 25 巻 3 号 p. 438-446
    発行日: 2005/11/15
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    唇顎口蓋裂に起因する咬合異常は, 顎裂の存在と, 上顎骨の低成長および上顎歯列弓の前方・側方狭窄による骨格性反対咬合があげられる.口唇形成から顎裂再建などの外科的処置, 言語を含む口腔機能の確立を図るために, 各診療科の専門性を考慮したチームアプローチによる長期間にわたる包括的治療が行われている.
    成長期からの長期的な咬合管理を必要とする原因としては上下顎の顎関係の不調和や瘢痕の存在, 言語を含めた口腔機能の獲得に時間を要することなどがあげられ, 治療の難易度を左右する因子となっている.上下顎関係の改善や歯の移動は瘢痕組織の存在からも限界があり, 口腔機能の改善とは必ずしも一致しない.
    唇顎口蓋裂における咬合異常に対する咬合の再構築を通じて, 歯科が担当する手法の問題点と今後の展望について以下のような必要性が考察された.
    1.歯列再構築を計る上では, 骨の大きさ, 量, 形状を歯周組織より広範な範囲で制御する方法を考えていくこと.
    2.再構築の結果が機能改善にどのように寄与しているか正確に推定する手段を持つこと.
    3.患者の負担をより軽減するために矯正治療装置の益々の開発, 発展を試みること.
  • 小嶋 壽
    2005 年 25 巻 3 号 p. 447-451
    発行日: 2005/11/15
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
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