環境感染
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5 巻 , 2 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • マクロライド剤の再登場
    勝 正孝
    1990 年 5 巻 2 号 p. 1-6
    発行日: 1990/12/07
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
  • 藪内 英子
    1990 年 5 巻 2 号 p. 7-9
    発行日: 1990/12/07
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
  • 古畑 勝則, 小池 和子
    1990 年 5 巻 2 号 p. 11-16
    発行日: 1990/12/07
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
    室内環境調査の1項目として汎用されている落下細菌の測定時における培地および培養条件について検討した. 今回用いた標準寒天培地とブレインハートインヒュージョン寒天培地では, 検出された菌数に大きな差はみられなかった. また, 検出された菌株のうち, いずれの培地に対しても発育不能な菌株がそれぞれ15.6%, 17.3%あった.
    一方, 比較した培養条件, すなわち37℃48時間, および25℃7日間のあいだには検出された菌数に明らかな差が認められ, 後者のほうが有意に多かった. そして25℃ で検出された菌株のうち, 37℃ では発育しないものが35.8%にみられ, CorynebacteriumMicrococcusあるいは同定不能なブドウ糖非発酵性グラム陰性桿菌が比較的多かった.
    これらのことから, 室内環境について細菌学的な調査を行う場合には, 従来の培養条件に加えて, 25℃7日間の培養条件を併用し, より多くの細菌を対象に, その汚染実態を把握する必要があると考えられた.
  • 松本 哲朗, 田中 正利, 尾形 信雄, 内藤 誠二, 熊澤 淨一, 今林 幸枝, 井上 雅子, 吉原 幸子
    1990 年 5 巻 2 号 p. 17-20
    発行日: 1990/12/07
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
    九州大学医学部付属病院泌尿器科病棟においては, 1988年12月から1989年12月までに22症例より38株のMRSAを分離した. そこで, 病棟環境との関連を検討する目的で, 職員および環境分離菌検査を行った. その結果, 職員の3人 (6%) にMRSAを検出し, 看護スタッフ6人 (26%) の手指からMRSAが検出された. 病棟環境から245ヵ所中16ヵ所 (6.5%) にMRSAを検出した.このような結果から, 院内環境整備を行い, MRSA分離症例の減少へつなげることができた.
  • 高橋 孝行, 国分 勝弥, 森田 雅之, 森田 紀代恵, 桜井 磐, 今井 健郎, 松本 文夫, 小池 清彦, 岡部 信彦, 助川 茂, 斎 ...
    1990 年 5 巻 2 号 p. 21-29
    発行日: 1990/12/07
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
    塩化ベンザルコニウムを主薬とし, 皮膚保護を目的に界面活性剤ラウロマクロゴールを添加した消毒剤ND-2について, 医師7名, 看護婦17名, 薬剤師2名, 臨床検査技師3名, 放射線技師1名, 計30名を対象にベースン法で手洗いした際の有効性 (殺菌力) と安全性 (皮膚刺激性) を検討したところ, 以下のごとき成績が得られた.
    1. 本剤の有効性を調べる目的で, 消毒前に手指のコロニー数が100個以上検出された被験者を対象に, 塩化ベンザルコニウム濃度を0.1%としたベースン液中で30秒間手指を消毒した. 消毒後のコロニー数が50個以下に減少したもの (有効以上) は30例中28例で有効率は93.3%であった.
    また, 本剤の殺菌力の持続性を調べる目的で, 看護婦3名および臨床検査技師2名を対象に消毒後, 片方の手に滅菌済み手術用手袋を装着して, 各時間ごとに手袋を外して手指の細菌数を測定した. 少なくとも消毒後2時間目までは消毒直後のコロニー数の状態を維持していた.
    2. 安全性試験は塩化ベンザルコニウム濃度を0.1%としたベースン液を用いて通常どおり手指を4週間消毒し, 皮膚荒れ発症の有無を調べ安全性を検討した. その結果, 30例中「問題なし」は29例 (96.7%) また「やや問題あり」は1例 (3.3%) ときわめて高い安全性が確認された.
  • 戸塚 恭一, 四反田 都, 渡辺 忠洋, 閑野 麻紀子, 菊池 賢, 柴田 雄介, 長谷川 裕美, 片平 潤一, 清水 喜八郎
    1990 年 5 巻 2 号 p. 31-37
    発行日: 1990/12/07
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
    輸液フィルターのエンドトキシン除去能について検討した. 輸液フィルターELD-96LLは生理的食塩水中で一夜培養して得た肺炎桿菌由来エンドトキシンを除去したが, 大腸菌由来エンドトキシン標準品 (0111: B4) は除去しなかった. FAE-020ALは両エンドトキシンを除去できなかった. ELD-96LLでいったん除去されたエンドトキシンは生理的食塩水の管注では遊離されないが, 10%食塩水の管注で遊離し排出した. 肺炎桿菌はラクトリンゲル中で増殖しエンドトキシンを産生したが, 5%ブドウ糖, 生食, パレメンタールA, ハイカリック中では増殖を認めず, エンドトキシンも産生されなかった.大腸菌はラクテック, 5%グルコースで増殖したが, 生食中では増殖は認められなかった.両フィルター上に103個の肺炎桿菌をトラップさせてフィルターを通過したエンドトキシンを経時的に測定すると, 5日間ではほとんど認められなかった. 大腸菌ではFAE-020ALで24時間以降よりエンドトキシンの通過が認められたが, ELD-96LLでは72時間以降より認められた. このことからELD-96LLでは従来のフィルターで勧められている1日ごとの交換から延長して3日ごとの交換で良い可能性が示唆された.
  • 第2報Stapnylococcus属の薬剤感受性の変動
    高橋 泰子, 林 キイ子, 小林 寛伊, 都築 正和, 三井 香児
    1990 年 5 巻 2 号 p. 39-45
    発行日: 1990/12/07
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
    1985年8月より1989年1月までの約3年半の期間に, 東大病院重症救急患者病室 (救急ICU) 床より検出されたStaphylococcus属572株のPCG, MCIPC, MPIPC, DMPPC, CEZ, PIPCに対する薬剤感受性をディスク法で検討した結果, グラム陰性桿菌でみられたと同様に, グルタールアルデヒドによる定期的消毒 (GA消毒) により, 供試薬剤に対して感受性の低下した菌株が除去される傾向がみられた.
    対象菌株572株の内訳は, Staphylococcus epidermidis 123株, S. capitis72株, S. aureus46株, S.haemolyticus46株, S. warneri31株, S. cohnii29株, S. hominis27株, S. saprophyticus10株, S. xylosus7株, その他181株である.
    各薬剤に対する感性菌株の出現頻度を検出時期別に比較すると, 各薬剤とも各時期でI期 (GA消毒後3ヵ月以内) に比し, II期 (GA消毒後4-6ヵ月) において, 感性菌株の出現頻度 (感性菌%) が減少しているが, 次のGA消毒により薬剤感受性の低下した菌株が除去されて, I期には感性菌%を回復した.特にMCIPCとMPIPCは全期間を通じてこの傾向がみられた.供試5薬剤中5剤および4剤に対してまったく感性を示さない菌株の出現頻度は, 多いものよりS. cohnii62%, S. saprophyticus60%, S. aureus43%, S. haemolyticus41%, S. capitis35%, S. hominis33%, S. epidermidis24%などである.
  • 古畑 勝則, 小池 和子
    1990 年 5 巻 2 号 p. 47-51
    発行日: 1990/12/07
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
    近年, 日和見感染や院内感染の原因菌として注目されつつあるMethylobacteriumextorquensの院内環境における分布状況を把握するため, 飲料用タンク水 (水道水) および空気環境について調査を実施した. その結果, タンク水では50試料中37試料 (74%) から本菌が検出され, 広く分布していることがわかった. また落下細菌では50ヵ所中外来通路6ヵ所 (12%) から検出された.
    本菌は血液寒天やマッコンキー寒天培地などには発育しにくく, 37℃, 24時間の培養では集落を形成することは困難であった. しかし, 標準寒天等の培地上では, 25~30℃, 5日間以上の培養で, 淡紅色の非水溶性色素を産生する, 直径1mm前後のS型集落を形成した. これらは空胞性のグラム陰性桿菌で, 極単毛による著しい運動性を示した. オキシダーゼおよびカタラーゼは陽性であったが, 他の酵素活性は微弱であった. 炭素原としてメタノールを利用することが本菌の特徴のーつであった.
    また, 薬剤感受性試験の結果では, ミノサイクリン, カナマイシン等の抗菌物質には感受性であり, リンコマイシン, クリンダマイシン, ナリジキシン酸, コリスチン, ポリミキシンB等に対しては抵抗性を示した.
  • 嘉手苅 英子, 小野寺 利江, 山岸 仁美, 木内 陽子, 薄井 坦子
    1990 年 5 巻 2 号 p. 53-57
    発行日: 1990/12/07
    公開日: 2011/01/25
    ジャーナル フリー
    医療従事者にとって無菌操作技術は患者の安全を守るうえで不可欠な技術であるが, 現場では無菌操作の原理に反した行為が間々見られる. これは教育方法に問題があるのではないかと考え, 結果としての行為よりも行為を導くイメージづくりに重点を移し, 学生のあたまに無菌操作技術の具体的な行為とその意味と原理とがつながった立体的な像が形成されるよう教育してきた. 無菌操作技術の実習はその基本技術の修得後, モデルで導尿, 人体からの採血, 人体への注射へと段階的に進めている. 基本技術の授業の展開方法は次の通りである. [(1) 具体例から無菌操作の必要性を現実的に描く.(2) 無菌操作の原理をおさえた後, 教材ビデオを視聴し, その中にみられる行為の意味を原理に照らして考えながら立体像を描く.(3) 単純にモデル化した基本的な無菌操作技術 (傷の手当ての介助) の教材ビデオを視聴し, その立体像が各自のあたまに明確に描けるまでイメージ・トレーニングを繰り返す.(4) 描けた立体像に導かれながら物品を用いて練習する.(5) 教師の個別チェックを受ける.(6) 修得状況を自己評価する].このような学習を重ねていく中で, 短時間で基本技術が修得できるようになり, 導尿や採血, 注射などの学習時に技術のくずれが少なく, 原理的な判断ができるようになってきた. 以上より, 立体像形成を促す教育方法は無菌操作技術の修得上有効であるとの示唆を得た.
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