真菌と真菌症
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13 巻, 3 号
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  • 松本 忠彦, 有吉 通泰
    1972 年 13 巻 3 号 p. 95-96
    発行日: 1972/12/20
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
  • 西村 和子, 宮治 誠
    1972 年 13 巻 3 号 p. 97-103
    発行日: 1972/12/20
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    従来より, 皮膚スポロトリクム症においては鱗屑や痂皮中の菌要素の存在は知られていない. 著者らは本症の鱗屑と痂皮中に多数の菌要素を見出した. 症例は1才3ヵ月の男児. 頭部外傷にて入院加療を受けた他は著患を知らない. 半年前に右頬部に小丘疹が出現, 初診時には7×6, 4×4mmの鱗屑と痂皮を附着した扁平隆起性紅斑が2個相接して並んでいた. 所属リンパ節は触れない. 病巣部の鱗屑と痂皮の20%苛性カリ標本に認められた菌要素は2種に大別出来た. 菌糸状を呈するものは幅1μの細長く伸びているもの, 数珠球状のもの, やゝ太く仮性菌糸状ものがあつた. 菌糸状でないものは大きさ・形が種々多様で円形, 楕円形, ソーセイジ形, 瓢箪形, ラケット形等奇怪な形態を示すもの, 少数であるが壁の厚いものもあり, これらから細い菌糸が伸びている像も観察された. 色は全て無色であつた. 同時に, 鱗屑と痂皮を抗生物質添加および無添加のサブロー斜面寒天培地に塗抹した所, 多数の黒色湿性の中心に襞のある集落が生じ, Sporotrichum schenckii と同定された. 少数のコアグラーゼ陰性のブドウ球菌も培養されたが, 他の真菌は生じてこなかつた.
  • 1972 年 13 巻 3 号 p. 104-150
    発行日: 1972/12/20
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
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