2価金属塩が
Candida albicans の仮性菌糸および厚膜胞子形成に及ぼす影響を知る目的で行なつた実験である.
金属塩として12種を供試し, 各塩について種々の濃度に含むポリソルベート80・ライス寒天でのせガラス培養法 (25℃, 7日間) を行ない, 仮性菌糸および厚膜胞子の形成を鏡検した. その結果, Mg, Ba, Sr, Mnの4塩は10
-2Mでも全く影響が認められなかつた. Hg塩は最も毒性が強く, 次いでCd塩であつた. Sn, Zn, Cu, Pb, Ni, Coの6種はそれぞれ仮性菌糸および厚膜胞子の形成に対して特徴ある抑制作用を示した.
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