真菌と真菌症
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14 巻, 1 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 滝内 石夫, 今川 一郎, 西山 千秋
    1973 年 14 巻 1 号 p. 1
    発行日: 1973/09/20
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
  • 三浦 祐晶
    1973 年 14 巻 1 号 p. 3-6
    発行日: 1973/09/20
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
  • 坂口 平, 横田 勝司, 今本 喜久子
    1973 年 14 巻 1 号 p. 7-12_1
    発行日: 1973/09/20
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    Aspergillus fumigatus 毒素画分注射マウスの病理組織学的, 臨床化学的所見とトキソイド化の検討を行なつた.
    トキソイドで免疫した抗体価は毒素で免疫したものより幾分弱いが, 毒素攻撃に対する致死防禦効果がみられ, 最も効果的なものは75℃, 60分, 0.25%ホルマリン, 毒素の順で免疫したものがその作用強かつた.
    毒素注射後の病理組織所見では肺臓に気管支肺炎, 腎臓には亜急性ビマン性糸球体腎炎, 肝臓において所々に細胞浸潤巣を起こし, 臨床的所見では血糖, ヘマトクリット値, 尿中Naの低下が, 又血色素の増大, 血沈の促進等が観察された.
    マウス臓器コハク酸々化系酵素阻害は毒素により弱くみられたが, トキソイドでは更に軽度であり, コハク酸脱水素酵素阻害はいずれも軽度で, その作用弱かつた.
  • 岸本 晃男
    1973 年 14 巻 1 号 p. 13-19_1
    発行日: 1973/09/20
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    Schwartz (1965) らによつて開発されたラットマスト細胞脱顆粒試験 (RMCD) の改良法で Candida に sensitive な患者血清を用い, reagin との相関について検討し, 次の結論を得た. 1) Candida 抗原による皮内反応で陽性の患者血清について Candida 抗原添加による RMCD 法を行ない, ラットマスト細胞の特異的脱顆粒現象を認めることができた. 2) 供試血清と Candida 抗原添加による RMCD 法による脱顆粒マスト細胞率と当該血清由来の患者における Candida 抗原による皮内反応成績との間には明らかな相関が認められた. 3) 供試血清43例について single radial immunodiffusion によつて IgE 値を測定するとともに, 当該血清と anti IgE 添加による RMCD 法による脱顆粒マスト細胞率を測定した結果, 供試血清の IgE 値と RMCD 法による脱顆粒細胞率の間に明らかな相関が認められた.
  • 宮治 誠, 西村 和子, 黒田 文子
    1973 年 14 巻 1 号 p. 20-25_1
    発行日: 1973/09/20
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    Sclerotic cell の出来方, この細胞のマウス腹腔内での増殖の方法並びに内部に隔壁を有する Sclerotic cell について研究し, 以下の結果を得た.
    (1) Phinocladiella pedrosoi の寄生形態を観察するのに適した方法を考案した.
    (2) Sclerotic cell は厚膜胞子より生じた. また腹腔内での増殖は germination によつて起り, fission ではなかつた.
    (3) 内部の隔壁により細胞が2つに分けられている sclerotic cell は少数観察することが出来たが, 3つ或は4つに分けられている sclerotic cell は観察することは出来なかつた.
  • 西本 勝太郎, 船元 冨美子
    1973 年 14 巻 1 号 p. 26-30_1
    発行日: 1973/09/20
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    症例1〕1才女児, 生直後より全身に角化傾向があり, 1才頃より胸, 背, 陰股部に半米粒大までの紅色丘疹を散生する様になつた. 血液検査, 骨レ線検査, 小児科的には特記すべき所見はなく, 躯幹の円形紅斑落屑面からのKOH検鏡で多数の真性菌糸, 分節胞子を認め, Epidermophyton floccosum を分離. 診断確定後約2ヵ月にて, 抗白癬剤, VA酸等の外用で軽快の傾向にある. 症例2〕28才女性;生下時来身体の略右側のみに限局した紅斑角化局面を有していた. VA酸等の加療中角化局面に突然丘疹, 膿疱を生じ KOH 検鏡で多数の分節胞子を主とする菌要素を認め T. rubrum を分離. 診断決定後 GF 内服, 抗白癬剤の外用にて軽快した. これら2例の角化症と白癬菌感染との関係について, 若干の検索と考察を行なつた.
  • 第1報 溶菌パターンの検討
    美誉 志康, 橋本 雅一
    1973 年 14 巻 1 号 p. 31-38_1
    発行日: 1973/09/20
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    Aspergillus melleus の培養濾液中に, Escherichia coli, Salmonella typhimurium, Proteus vulgaris などのグラム陰性桿菌加熱死菌を著明に溶解する活性が見出された. その溶菌活性を市販の溶菌性物質 (trypsin, lysozyme, A. oryzae 由来のprotease) のそれと比較し, また, 熱およびpHがこの溶菌活性におよぼす影響を検討した結果, この溶菌活性は培養濾液中に産生されていた proteolytic enzyme によるものと考えられた.
    この酵素は上述の菌のほかに一定の条件下で Micrococcus lysodeikticus をも溶解したことから, この酵素の細菌細胞における作用点は細胞壁を構成している peptidoglycan 部にあると推定される. 本酵素によつて溶解された E. coli の lysate 中には E. coli. 全菌体による免疫血清に対する沈降抗原が含まれていた. 免疫電気泳動で得られた沈降線の解析の結果からも, 本酵素による菌の破壊には一定の作用点が存在すると考えられる成績が得られた.
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