真菌と真菌症
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21 巻, 1 号
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  • 直江 史郎, 佐川 宏明, 小泉 雄一郎, 斉藤 文雄, 小関 弥平
    1980 年 21 巻 1 号 p. 1-2
    発行日: 1980/06/20
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
  • 第13報 蛋白分解酵素の生産と部分精製およびその性質について
    横田 勝司, 鎌口 有秀, 坂口 平
    1980 年 21 巻 1 号 p. 3-9
    発行日: 1980/06/20
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    病原性を示す Aspergillus fumigatus Fresenius, 村松株の蛋白分解酵素の生産条件, 部分精製およびその性質について検討し, 次の結果を得た. 蛋白分解酵素の生産は Smith, C. E. 培地から L-arginine を除いたものに窒素源として gelatin, casamino acids あるいは polypeptone を加えたものが効果的であつた. 蛋白分解酵素は抽出物から硫安沈殿ならびに DEAE-Sephadex, Sephadex G-50, Sephadex G-75 および hydroxylapatite カラムクロマトグラフィーによつて部分精製した. この酵素の分子量は Sephadex G-100 によるゲル濾過法で, おおよそ15,000であつた. 酵素は gelatinとcasein を加水分解したが, collagen は加水分解しなかつた. また, この酵素は皮膚壊死活性と血管透過性亢進の毒素活性を示した. マウスを前もつて酵素により免疫した場合は, 本菌の2×106個で攻撃したマウスの延命時間が対照よりわずかに延長された. 一方, 106個の菌と酵素で攻撃したマウスの死亡率は, 菌単独よりもわずかに高められた.
  • 進藤 邦彦, 福村 基典, 蘇 鴻偉, 松村 恵理子, 谷 賢治, 伊藤 章, 福島 孝吉
    1980 年 21 巻 1 号 p. 10-17
    発行日: 1980/06/20
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    本教室では, 13年間に6例の cryptococcal meningitis を経験し, 主として amphotericin B により治療し, 次のような結果を得た. (1) amphotericin B の投与症例は治療の経過から3群にわけられた. I群は漸増して順調に点滴投与し, 治癒したもの. II群は, これを繰り返して治癒したもの. III群は, 繰り返しても治癒せず, 腰髄腔内及び, 大槽内投与を併用したものである. (2) 本教室の治癒率は6例中5例, 83. 3%であつた. (3) 本症を治癒させ得るには早期診断により早期に amphotericin B を投与することが大切である. (4) 早期診断には髄液の墨汁標本を作成し, 莢膜を有する Cryptococcus を顕微鏡下に確認することが, 迅速かつ簡便である. (5) Amphotericin B 投与により副作用として, 低K血症, BUN上昇, GOT・GPT上昇, 貧血, 顆粒球減少, 発熱, 悪心は高率にみられる. 十分な注意を要する. (6) 我々の投与量では, 永続的な副作用は残らなかつた.
  • 1980 年 21 巻 1 号 p. 18-67
    発行日: 1980/06/20
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
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