インドの半乾燥熱帯で、ポリアクリル酸塩を主体とする高吸水性ポリマー(SAP)、アラソープ、を用いてソルガムの生長に及ぼす影響を調べた。
1)土壌に対するSAPの濃度が0.05-0.30の間では、SAPの濃度が高くなるにつれ、自重に対する吸水量は増加した。0.30%の濃度で、自重の約60倍の水を吸収した。
2)ポット栽培では、SAP濃度0.20%まで調査したが、その濃度でソルガムの地上部、地下部の生長の対する効果が観察された。
3)圃場条件下では、SAPO.30%の濃度で、ソルガムの生長の全期間にわたって、生長促進がみられ、収穫時の収量(全乾物生産量)が約30%増加した。
4)圃場条件下で、ソルガムの収穫までSAPの水分保持能は維持されていた。
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