MACRO REVIEW
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16 巻, 2 号
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  • 加藤 茂, 照井 岳也, 藤重 正洋, 上宮 成之, 小島 紀徳, 山田 興一
    2004 年 16 巻 2 号 p. 3-12
    発行日: 2004年
    公開日: 2009/08/07
    ジャーナル フリー
    乾燥地における大規模植林を実施するには、植物の生育に必要な水の確保がその成功のポイントとなる。本報告はアルミニウム製造原料であるボーキサイトに着目し、焼成処理後のボーキサイトによる肥料保持とその溶出について検討したものである。以下に、結果を簡単に記す。(1)液肥Hyponexを未焼成ボーキサイトに浸漬処理した場合、吸着処理残液のイオン濃度は硫酸イオンが微量増加し、リン酸イオンが400ppm程度減少した。なお、pHは僅かにアルカリ側ヘシフトし、またEC値は僅かに減少した。カラム溶出試験ではカリウムと硝酸イオンが緩やかに溶出されたが、リン酸は溶出されなかった。(2)流動層急速昇温焼成ボーキサイトの液肥Hyponex吸着処理残液のECは母液に比べ2mS/cm低下し、またpHも母液に比べ2以上アルカリ側、すなわちほぼpH9ヘシフトした。残液中のイオン組成も大きく変化し、特にリン酸イオンはすべて吸着され全く検出されなかった。一方、硫酸イオンは0から約300ppmの濃度に上昇した。カラム溶出試験によればカリウムイオンの溶出には多量の溶出水を必要とするが、硝酸イオンは300-350m1で溶出した。いずれのイオンも未焼成ボーキサイトに比べ、溶出には多量の水を必要とした。(3)液肥Hyponex吸着処理に先立ち、流動層急速昇温焼成ボーキサイトにリン酸処理を行うと、リン酸未処理焼成ボーキサイトに比して、リン酸分溶出量は10倍以上に増加、しかも持続的に長期間溶出されることが明らかになった。
  • 世界銀行とアジア開発銀行の環境配慮比較を通しての考察
    鳴尾 眞二
    2004 年 16 巻 2 号 p. 13-24
    発行日: 2004年
    公開日: 2009/08/07
    ジャーナル フリー
    本稿の狙いは"国際開発金融機関の開発援助における環境配慮の枠組みを解明すること"である。 国際開発金融機関は開発途上国に対する融資を通じて途上国の経済発展の促進を主眼として設立された。そして、過去半世紀に渡って途上国の経済水準の向上に着実に貢献してきた。 しかしながら、1970年代になりこのような経済至上主義のアプローチに様々な視点から疑問が投げかけられるようになってきた。その一つとして環境問題がある。地球の許容量を超えた環境負荷の高い開発方式の限界と矛盾が露呈してくる中で、国際開発金融機関の開発融資についてもその見直しが迫られてきた。 本稿では世界銀行(以下、世銀)とアジア開発銀行(以下、ADB)を研究対象として比較検討し、国際開発金融機関の環境配慮の枠組みをモデル化する。
  • 底なし経済脱出方策と技術革新の方向
    宮本 隆司
    2004 年 16 巻 2 号 p. 25-30
    発行日: 2004年
    公開日: 2009/08/07
    ジャーナル フリー
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