ダム工学
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23 巻, 2 号
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招待論文
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  • 切無沢 徹, 金銅 将史, 佐々木 隆
    2013 年 23 巻 2 号 p. 115-120
    発行日: 2013/06/15
    公開日: 2013/07/06
    ジャーナル フリー
    近年,新たに計画されている流水型ダムは,基本的に洪水調節のみを目的とし,洪水時には流水を一時的に貯留するが,ダム底部の河床標高付近に洪水吐きを設けることで通常時は河道を自然の河川の流れに近い状態に保てる構造のダムである。その河床部洪水吐きの規模は,治水機能上必要な流量調節が可能なものとする必要がある一方,ダム建設後も河道の状態を自然河川に近い状態に保つ面からその幅を非洪水時の河川の水面幅程度に広くとることが理想である。また,洪水吐きの幅は広い方が洪水時に流木等による閉塞の恐れも少ない。しかし,構造安定上可能な空洞規模には上限があると考えられる。そこでわが国で事例がある重力式コンクリートダム型式の流水型ダムにおいて設置可能な河床部洪水吐きの規模について,その空洞周辺の応力状態に着目した検討を行った。
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