近年, 進展の著しいIT技術を利用し, 既存の建設機械に容易に搭載可能な遠隔操縦ロボットを開発した. 開発の視点は可搬性, 装着性, 適用性, 操作性である. ロボットアームの試作機, プロトタイプ機, 実証機, 実用機による試験データを分析して, 1) 装着作業時間は経験を積むことで大幅に短縮できる, 2) 運転操作は6時間程度で習熟できる, 3) 作業効率は今回の条件下で有人作業の55%程度 (実災害復旧では65%程度であった) である. さらに, 4) 視覚情報を充実させることで大幅な改善が見込めることを示した.
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