ダム工学
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13 巻, 4 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • 大前 智敬, 水野 義之, 野中 樹夫
    2003 年 13 巻 4 号 p. 203-218
    発行日: 2003/12/15
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    徳山ダム上流二次締切りにおいて, CFRD (コンクリート表面遮水壁型ロックフィルダム) の試験施工が2000年秋から開始され, コンクリートスラブの打設が2002年3月から6月にかけて行われた. 厚さ0.3mのコンクリートスラブ内には熱電対を深度方向に設置し, スラブ内の温度を計測するとともに, ひずみ計による計測も合わせて行った. これらの計測の結果から得られた実測値をもとに温度応力解析を実施し, CFRDコンクリートスラブのひび割れ発生に及ぼす要因について検証した.
  • 上田 幸彦, 荻原 国宏
    2003 年 13 巻 4 号 p. 219-228
    発行日: 2003/12/15
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    河口付近に設置されるゲートは, 流れに起因する振動だけでなく波による動的挙動も極めて重大な作用となる. とくに, 上段扉を海側, 下段扉を河側に配置した2段ローラゲートの場合には, 上段扉が波によって大きな揚圧力を受けて振動し構造上問題となるおそれがあるので, あらかじめ波浪による動的応力について検討しておくことが重要である. 本研究は2段ローラゲートの上段扉底面に衝撃的揚圧力および周期的変動波圧が作用したときの上段扉の動的応答について検討し, 動的たわみ, 動的曲げモーメントおよび動的せん断力の解析法について提案するものである.
  • 古賀 省三, 茶山 和博, 須郷 茂夫, 池内 俊裕, 倉谷 勝敏
    2003 年 13 巻 4 号 p. 229-238
    発行日: 2003/12/15
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    平成2年11月に雲仙・普賢岳の噴火活動が198年ぶりに開始し, 頻発する火砕流・土石流により, 44名もの尊い人命が奪われたほか, 家屋・田畑・山林・公共施設などに壊滅的な被害を与えた. この復興のために, 平成5年度から国のプロジェクトとして, 火山砂防事業が実施され, 砂防えん堤や導流堤等の砂防施設が下流より順次整備されてきた. 本論文は, その一環として実施した世界で初めての無人化施工による鋼製スリット砂防えん堤工事について, その成果を報告するものである.
  • 池内 潤, 倉谷 勝敏, 内山 直治, 北嶋 吉勝
    2003 年 13 巻 4 号 p. 239-245
    発行日: 2003/12/15
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    小倉ダムのような中心遮水ゾーン型ロックフィルダムでは, 遮水ゾーンの盛立管理に遮水性確保のためとくに注意を要する. コア・フィルタ転圧管理システムは転圧ローラの走行軌跡を測定することによりリアルタイムで転圧状況を確認し, 第三者への証明能力を有する記録を残し, かつオペレータの転圧操作を支援することを目的としている. 本報告は, 小倉ダムのコア・フィルタの転圧管理において採用した管理システムの開発と運用およびその有効性についてとりまとめたものである.
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