ダム工学
Online ISSN : 1880-8220
Print ISSN : 0917-3145
ISSN-L : 0917-3145
20 巻, 2 号
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論文
  • 三石 真也, 角 哲也, 尾関 敏久
    2010 年20 巻2 号 p. 94-104
    発行日: 2010/06/15
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    近年,計画を超える豪雨が頻発し,ダムにおける但し書き操作や下流の氾濫による被害が多く発生している。今後気候変動による洪水の激化が予想される一方で,ダムの新たな建設が困難になっている状況の下,資産の集積している受益地を水害から守るためには,既設ダムのさらなる効果的な活用が有効である。本論文は,最近改良の著しいWRFを活用した降雨予測に基づき,ダムの治水容量と利水容量を一体的に運用しつつ,事前放流や最大放流量の最適設定などを行うことにより,氾濫区域の被害を最小化するダム操作手法を提案すべく,過去の洪水データを活用して検討を行い,その有効性を検証したものである。
  • 三石 真也, 角 哲也, 尾関 敏久, 松木 浩志
    2010 年20 巻2 号 p. 105-115
    発行日: 2010/06/15
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    治水容量を持つダムにおいて計画を超える超過洪水が発生した際には,放流量を大幅に引き上げ,流入量にすり付けるただし書き操作が実施されるが,ダムの洪水防御効果が低下する点や必ずしもダムの空き容量が十分には使用できていない点が課題として残っている。このような超過洪水に対しては,空き容量を考慮しながら放流を行うVR方式の実施が有効と考えられる。本論文は,過去の洪水データを活用してVR方式の適用を試み,その有効性を検証するとともに,問題点を明らかにし,合理的な適用手法を提案するものである。
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