ダム工学
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22 巻, 4 号
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論文
報告
  • 松尾 達也, 石橋 一恭, 野中 樹夫
    2012 年22 巻4 号 p. 263-272
    発行日: 2012/12/15
    公開日: 2012/12/26
    ジャーナル フリー
    大山ダムの骨材は堅硬で多亀裂性岩盤の安山岩を使用した。当初,浅部の安山岩の掘削開始後,浅部の安山岩は想定よりも材質が良好でないことが明らかとなった。そのため,地質状況や材料分布を把握することを目的として,調査ボーリングおよび調査ボーリングを補完するためにボーリング孔を利用した比抵抗トモグラフィーを実施した。比抵抗トモグラフィーは,地下水位以下の地盤で適用されることが多い。しかし,大山ダムの原石採取予定範囲内ではボーリングによる調査範囲内において地下水が確認されなかった。そのため,地下水位以浅において,新たな技術的な試みとして気泡ボーリングの泡をボーリング孔内に充填した比抵抗トモグラフィーを実施し,ボーリング調査結果と合わせて原石山の材料分布を大局的に把握することができた。
  • 天明 敏行, 佐々木 淳, 齋藤 淳
    2012 年22 巻4 号 p. 273-282
    発行日: 2012/12/15
    公開日: 2012/12/26
    ジャーナル フリー
    コンクリートダムにおける新旧コンクリート間の水平打継目は,コンクリートダムの構造の安全性および水密性を確保する上での弱点となりやすい。本研究では円柱供試体を用いて簡易曲げ試験を行い,水平打継目に影響を及ぼす各要因,すなわち旧コンクリートのグリーンカット方法や養生方法,敷モルタルの物性などが水平打継目の曲げ強度に及ぼす影響を定量的に確認した。また,140日後に打ち継いだ水平打継目の曲げ強度は,中2日で打ち継いだものよりも低下傾向になることを確認した。
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