貧栄養から過栄養までの41ダムにおいてピコプランクトン調査を実施し,栄養塩濃度や曝気循環との関係を検討した。その結果,全てのダム貯水池でピコプランクトンが確認され,7月~9月の平均値は2,800~518,000細胞/mLの範囲であった。貯水池総リン濃度は10~60µg/L,時期は夏季で,水深は表層もしくは水温躍層付近が高い値を示した。また,ピコプランクトンは,曝気循環により減少傾向を示し,発生細胞数がおおむね半減することがわかった。これらの結果に基づいて,ダム管理者が実施可能な対応策について考察した。
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