ダム工学
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18 巻, 3 号
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論文
  • -リアルタイム施工管理システムの試行-
    小倉 公一, 古屋 弘, 疋田 喜彦, 肥後 桂介
    2008 年18 巻3 号 p. 156-165
    発行日: 2008/09/15
    公開日: 2009/03/06
    ジャーナル フリー
    従来のロックフィルダムの品質管理は, 盛土材料別に試験施工を行い, 工法規定による整然とした施工を行うことが基本となる。施工中の品質管理には現場密度試験が採用されるが, 品質管理試験に多くの時間を要することから, 新しい品質管理手法を確立することが施工の効率化および品質管理の省力化を図るうえで求められてきている。本報文は3D-CAD・GPS・αシステムを用いた情報化施工管理システムを構築し, 施工の効率化・リアルタイム施工管理による品質管理の高度化に関して, 新技術情報提供システムの評価試験を兼ねながら, 試行した事例について報告する。
  • 山口 嘉一, 佐藤 弘行, 林 直良, 吉永 寿幸
    2008 年18 巻3 号 p. 166-181
    発行日: 2008/09/15
    公開日: 2009/03/06
    ジャーナル フリー
    ロックフィルダムの設計合理化や耐震性能照査にあたっては, 主材料であるロック材料の強度は, 拘束圧依存性を考慮してより実態に近い形で評価する必要がある。しかし, 最も一般的なロック材料に対するせん断試験である三軸圧縮試験では, 低拘束圧条件での精度に課題がある。本研究では, ロック材料に対して, 三軸圧縮試験に加えて一面せん断試験および表層すべり試験を実施することで, 低拘束圧条件下における強度評価精度の向上を図る。さらに, 原粒度ロック材料に対して原位置表層すべり試験を実施する。これらの結果に基づき, 低拘束圧条件下における所要精度を確保したうえで, 拘束圧依存性を考慮したロック材料の強度評価方法を提案する。
報告
  • 高田 悦久, 品川 敬, 菅原 俊幸, 小林 弘明
    2008 年18 巻3 号 p. 182-193
    発行日: 2008/09/15
    公開日: 2009/03/06
    ジャーナル フリー
    胆沢ダムは堤体積1,350万m3 の国内有数の大規模ロックフィルダムである。東北地方の厳しい気象条件の場所に位置し, 稼動日数が制限されることから効率的な盛立工事を行う必要がある。当工事では, 施工管理, 品質管理の合理化を図ることを重要課題としてITの最先端技術の活用を試みており, 2008年11月末で1,085万m3 (80%) の盛立が完了している。本稿は, これまで蓄積してきた品質管理のデータを分析して, 今後の品質管理の合理化について提言するものである。
  • 仁戸田 幸司, 九重 宏樹, 鈴木 孝雄, 粟飯原 稔
    2008 年18 巻3 号 p. 194-205
    発行日: 2008/09/15
    公開日: 2009/03/06
    ジャーナル フリー
    中木庭ダムは佐賀県の重力式コンクリートダムである。堤体袖部には強度が小さく, 局所的に高透水性を示す第四紀堆積岩類が分布している。堤体設計では下流側に大きいフーチングを配置する対策を講じている。併せて堆積岩類が広く分布する左岸袖部では弱部補強を目的として, 堤敷全面を施工範囲としたコンソリデーショングラウチングを実施した。本報告では, 中木庭ダムにおける基礎処理のうち, 遮水性改良目的と弱部補強目的のコンソリデーショングラウチングの施工結果について述べる。
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