本工事は,昭和4年に運転を開始したダム式発電所のリニューアル工事であり,工事に伴う既設発電所の撤去・解体により大量のコンクリート塊が発生することが予想された。そこで,その有効利用を目的として,現場内に簡易な再生骨材製造設備を導入し,約22,600m
3の解体コンクリートから再生粗骨材を製造し,既設構造物充てん用として約22,000m
3の再生骨材コンクリートを打設した。本稿では,解体コンクリート有効利用技術として再生骨材およびそれを使用したコンクリートの製造方法,配合検討,品質試験結果などについて述べる。
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