揚水発電所のドラフトゲートを対象として, 損失水頭の増加を抑制しつつ低コストを達成する形状を研究した。ケーシングおよびトランジションを短縮し, 一体化した新形状を開発した。従来形状に比し損失水頭の増加値は, 流速5m/sの時, 約0.035mAqであり, 一般的な揚水発電所落差の0.01%未満である。利点として製品重量は従来型より約20%低減の見込みであるほか, 現地据付工法に大幅な改善が得られる。実機の初号機は180万kW揚水発電所 (最終容量270万kW) に採用が決まった。
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