本論文は自動的なリモートセンシングデータ処理システムによってえられた分類結果から生じるあいまいの程度を定量的に評価するために“あいまい度の尺度”と名づけて, これを分類結果の新しい評価尺度としたので, この基準について述べる。この評価尺度は情報理論のエントロピーの概念から導き出したもので, 分類前のクラスのエントロピーと分類前後のクラス間の相互情報量との比で定義している。
このあいまい度の尺度の性質については数学モデルによって分析することにする。また, この尺度を実際に応用する場合に直面する諸問題についても報告する。
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