写真測量とリモートセンシング
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14 巻 , 3 号
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  • 田中 邦一, 森 勲, 水野 信彦, 奥井 伸一
    1975 年 14 巻 3 号 p. 1-9
    発行日: 1976/05/25
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    航空写真測量の原理にもとずいて測定された水深は, 実水深より浅く測定される。これは海底で反射した光が海面で屈折することに依存している。
    そこで, 航空写真で測定された水深を実水深に変換するためには, 補正係数を求める必要がある。 (2) 式はG.C.Tewinkelによって補正係数を得るために導かれたもので, (3) 式はJ.G.Meijerによって, デジタルコンピューターによって数値計算処理がしやすいように (2) 式を変換されたものである。この研究では, 上述の式をもとにコンピュータープログラムが作成された (また, この研究において, 図化機A-7が航空写真の解析のために使用された) .
    使用した航空写真は, 1) 静岡県の御前崎港に近い沿岸と, 2) 千葉県の天津漁港であった。航空写真から測定された水深は, デジタルコンピューターによって実水深に補正された。コンピューターで補正された水深は, 音響測深によって測定された水深と比較された。これらの結果は以下に示す。
    1) 航空写真によって測定された水深は, 音響測深によるそれよりも深く測定された。
    2) 航空写真による水深と音響測深のそれとの差の平均は, 御前崎の場合13.6cm (海岸から500m以内) , 天津漁港の場合は5.4cmであった。
    3) 音響測深機による水深の平均は, 御前崎の場合3.24m天津漁港の場合は0.62mであった。従って, 相対誤差は最大で±30%以内 (大部分は±10%以内) であった。
    4) 天津漁港の場合, 相互標定がほぼ満足のいく状態であったので, 統計的な検定を行った。この結果から, これら二つの測定方法には顕著な差は認めがたい。
    結論: 水深測量への写真測量の応用は, 特に沿岸あるいは岩礁地帯のような, 観測船の近ずき難いところでは, 大変有効的な方法であると思われる。
  • 1975 年 14 巻 3 号 p. 9
    発行日: 1976/05/25
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
  • 荒木 春視
    1975 年 14 巻 3 号 p. 10-18
    発行日: 1976/05/25
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    自然環境の事前評価の1手法としてマルチスペクトル写真の利用の可能性について次の6つのテー7の研究が行なわれ, 次の結論を得ることができた。
    1) 植物の反射スペクトル大気汚染に弱い樹木は全反射量が少なく, 近赤外域での反射が相対的に増加し, 反射光量比 (IR1/G, IR1/R) が大きくなっている。2) 排ガス汚染度の指標初期汚染の指標樹木としてケヤキ, サクラ, エノキ, エソジュが, 汚染尺度として反射光量比 (IR1/G, IR1/R) が有効である。3) 廃棄物の自然発火と樹木活力ゴミ埋立処分地周辺の, 外観上, 樹勢の変化を捉えられない樹木でも反射光量比から判別が可能であり, 活力低下の原因を追求することによって, 埋立地で生成されたメタンが誘因となってのゴミの自然発火が原因であることが判明した。4) 自然斜面の樹木活力傾斜が20度を越えると樹木の反射光量比 (IR1/G, IR1/R) の低下が目立ち, 崩壊が20度を越えると急増する事実との一致をみた。5) 観光容量と緑の活力樹林の健全度を反射光量比から分級し, その分布から生態系に乱れを与えている範囲を推定した。この範囲が現時点での観光容量である, との仮定にたてば保全面積の設定された時, そこでの観光容量は算出できる。6) 地すべり地の分光反射特性ある地すべり地では地すべり崩壊斜面の分光反射特性から土壌含水量が斜面上部で多く, その下位で少なく, 底部で再び多くなると推論された。その含水量の少ない斜面部分に沿って, 地すべり後背山地の中腹部をリング状に囲むようにして, 反射光量比からみての, 活力の低い樹木が分布していた。地形, 地質と比較して, 遙かに自然条件が集約的に内蔵されている樹木についての分光反射特性の解析は地すべり予知への1つの新らたな手がかりを与える可能性を含んでいるといえそうである。
  • 星 仰
    1975 年 14 巻 3 号 p. 19-27
    発行日: 1976/05/25
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    リモートセンシングの研究が急速に進展したのはソ連が人工衛星の打上げに成功し, ソ連・米国の宇宙開発が繁んになってきたことに起因していると思われる。リモートセンシングは周知の通り間接的にしかも高度の技術を用いて遠隔の情報を感知し分析する調査方法の一種であって, 従来の航空写真による手法と多少異なる点がある。その第一は電磁波を捕える方法が基本的に異なって来たこと。第二はこれに共なって情報の処理システムが改新されたことであろう。すなわち, ハード的にはスキャナの登場と得られた情報の電子計算機処理化への適用性への配慮であろう。これらのことからリモートセンシングシステムを用いた分析は従来の航空写真分析より利用面が拡張され, 高高度からマクロ調査が実施されて数多くの成果を世に示した。しかし, 地表のかなリミクロなパターンの調査となると必ずしもリモートセンシング技術の必要性もなく, 分析しきれない調査項目も多々あるのが現状である。そこで本研究はマルチスペクトル・スキャナによる地表調査を基にして地表パターンのマクロ的分類を領域法を用いて行なった。分類はカラ合成写真を肉眼で識別した色調によるもので, 色調のシンボル化された数値の処理はミニコンビュータで演算した。
    この方法はマルチスペクトルスキャナ (以後MSSと記す) の各チャンネル情報を直接解析する方法よりも精度的に劣ることは明らかであるが, カラ合成写真の一面ではあるが利用限界を明らかにでき, この研究成果から抽出率の持つ意味と地域差による抽出率変動の目安を探ることができた。
  • 須長 博明
    1975 年 14 巻 3 号 p. 28-33
    発行日: 1976/05/25
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
  • 篠 邦彦
    1975 年 14 巻 3 号 p. 34-40
    発行日: 1976/05/25
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
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