防災分野では, リモートセンシングとGISとの有機的な結合により, さまざまな解析が可能となりつつある。すなわち, リモートセンシングにGISのもつ機能が付加され, 画素を単位とする画像のオーバーレイ解析炉できるようになった。これにより, リモートセンシングデータからの災害現況の把握にとどまっていた画像処理は, 災害発生の素因情報の分析, さらには災害発生の危険度分級などが試みられるようになった。こういった防災情報は, さらにGISへ情報提供されることにより, 防災計画の支援情報としてより高度な利用を図ることができる。
ここでは, 画像解析によって得られた防災情報の高度利用に向けての検討と適用例について述べる。
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