プラント施工現場の機器や配管を対象に, CADデータを利用する三次元計測方法の開発を行った。これは, 画像認識の分野において, 対象物の抽出を目的に研究されているCAD Base Visionを応用したもので, 2台のカメラから得られる対象物のステレオ映像とCAD図形との照合を行い, CADデータが持つ位置情報を基に対象物の三次元位置を計測する方法である。
従来のCAD Base Visionでは, カメラの位置姿勢のみを考慮してCAD図形の表示を行っている。本報告では, カメラ光学系の影響を考慮した共線方程式を用い, さらに, レンズ歪係数の修正を行いCAD図形を表示することで, ±1mmの計測精度を達成し, 実用性に見通しを得た。
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