本研究の目的はAVHRR画像においてGCPの自動抽出を行うことである。ここでは, NDVI閾値やその他の各種閾値, 空間フィルタリングを使用することによりエッジ抽出の精度が向上した。自動的にGCPを取得して正確に幾何補正をするため, エッジ抽出を基本として2つの異なるマッチング方法を適用した。初めに, 線マッチングをAVHRR取得画像に適用し, 次にパターンマッチングを地上投影画像に対して行った。これらの方法を適用するために, 海岸線ベクターデータ, GCP, GCMPデータセット, 標高データが作成された。本研究で提案した手法の重要性は, GCPの検出と地理情報データセットとを統合することにより全自動的にGCPを抽出することが可能であることである。本研究手法はアジア地域におけるAVHRR10日間合成画像対してのみ適用されたが, 近い将来には全世界に対しても適用可能であると考えられる。
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