-
冨田 俊幸
原稿種別: 本文
セッションID: 3G1-H3
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は,科学の基礎概念・方法を学ぶことで理科離れ,科学離れの解消を計ろうとするものである。GEMS科学教育プログラムを活用することで,生徒は科学に対する興味関心を高めることができた。保護者は授業参加や授業後の家庭での授業や科学について話し合いを通して,理科や科学への興味関心を高めることができた。
抄録全体を表示
-
荻野 正彦, 片平 克弘
原稿種別: 本文
セッションID: 3G1-H4
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
現実社会では、複数の解決方法があり、単純に解決できない課題が多い。理科教育において、このような課題の解決を繰り返すことにおいて科学的に考えるカを育成できると考えられる。本研究では、中学校の選択理科において、農薬使用の是非をテーマとして「トレードオフ」課題の授業実践を行った。生徒はプレテストに比べて、ポストテストでは説得力のある意見を書けるようになった。
抄録全体を表示
-
橋本 健夫, 林 朋美
原稿種別: 本文
セッションID: 3G1-H5
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
大学の教育をどのように改善していくかについては,各大学の大きな課題となっている。学生による授業評価を実施する大学数は年々増加しているが,それが教育の改善の進捗状況を示すものであるとは言い難い。何故ならば,それがどのように教育改善に結びつい.ているかというフィードバッグの様子を示す報告が非常に少ないからである。本研究においては,大学全体で行う授業評価の他にECカード(Evaluation and Communication Card)を使用しての授業改善を試みてきた。今回はそれらに加えて,学生自身の学習履歴がわかるポートフォリオ用紙を利用すれば授業内容の一層の定着化が期待できるのではないかと考え,それを実践した。その結果,多くの受講生はその効果を肯定したが,当初の意図の達成のためには一層の工夫が必要であることがわかった。
抄録全体を表示
-
和田 一郎
原稿種別: 本文
セッションID: 3G1-I1
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
生徒の科学的思考力や探究力の育成を狙いとした実験を展開する場合,生徒の持つ科学知識を実際に活用し,かつ科学の本質について考えさせる場面を設定する必要があろう。しかし,これまでの化学実験では主に現象の確認実験が多く,このような視点を重視したものが少なかった。本研究では,希硫酸の電気分解を基盤に,種々の電解質を添加した水溶液の電極反応を考察することで電気分解の本質について議論できるような実験の展開方法およびその際の実験ワークシートのあり方を検討した。結果として,実験の目的は科学的本質を見出すことに連動していること,また実験ワークシートは親和図法を活用することで,生徒の思考内容が視覚化でき,生徒支援のストラティジーも立てやすく,これによって生徒の探究姿勢の向上にもつなげられることがわかった。
抄録全体を表示
-
内ノ倉 真吾
原稿種別: 本文
セッションID: 3G1-I2
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
高校化学教科書における物質量関連概念(特に,物質量,モル,アボガドロ定数)の記述を分析した.国際的には使われない「アボガドロ数」が多くの教科書で見られ,「アボガドロ定数」との区別が不明確であり,混乱を招く記述があることを指摘した.また,モルの定義は,SI定義に厳密に従ってはおらず,多様な意味でモルが使用されていること,さらに,物質量は,多義的なモルもしくは量的関係性により定義されており,物理量としての一義的な意味が付与されていないことを明らかにした.
抄録全体を表示
-
今井 泉, 下條 隆嗣
原稿種別: 本文
セッションID: 3G1-I3
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
高等学校化学において物質量(モル)概念を導入する際,生徒の概念形成を容易にする学習プログラムについて,基本的な側面から検討を行い,モデルを作成した.作成したプログラムについて,中学高等学校の教師より,「探究,実験を重視しながら,現在の理科教育の中で必要でありながら,不足していると思われている粒子概念・物質量概念をプログラム化させている点が特に良い」との評価を得た.
抄録全体を表示
-
小山田 誠, 岩崎 信, 最上 忠雄, 長谷川 晃, 三石 大
原稿種別: 本文
セッションID: 3G1-I4
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
「科学技術のブラックボックス化」による子ども達への影響を意識しつつ,理科における分野横断的な学習を促進させるため,授業設計時に3つの視点から「精緻化理論」を適用した,高校生対象の加速器を題材とした授業「加速器物語」の計画について述べる.
抄録全体を表示
-
福岡 辰彦, 藤岡 達也
原稿種別: 本文
セッションID: 3G1-J1
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
戦後の石川県における小学生対象の<学校外の科学教育の場>の事例を収集し,その数の経年変化,変化の要因を調べた。その結果,石川県においては地域の小学校教員グループが指導する科学クラブが主流であったが,1995年以降,科学クラブではない子ども対象の科学教室・科学講座などが増えたことがわかった。そして,これは<科学教育の新興の機運,理科離れ,学校五日制などの社会状況から,国・自治体などにより「財源」が確保されたこと>と<経験を積んだ科学教室・科学講座の「講師」が増加したこと>が変化の要因であることがわかった。
抄録全体を表示
-
藤岡 達也
原稿種別: 本文
セッションID: 3G1-J2
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本稿では体験学習交流や観光事業を進める目的で設立された「信濃川火焔街道連携協議会」の一環として行われている複数の学校と博物館とからなる連携プロジェクトについて,設立,運営,さらには平成16年中越地震時の地域復興に貢献した意義を今日の地域と教育の課題を踏まえて考察する。また,従来,歴史等の社会科教育で取り扱われることが多かった「考古学的内容」を科学教育の観点から,総合学習の時間で展開する意義を本実践例から明らかにする。
抄録全体を表示
-
伊藤 哲章, 大高 泉
原稿種別: 本文
セッションID: 3G1-J3
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
遺伝子組換え実験体験講座を事例として,チューターの役割に焦点化して高大連携事業を実施した。その結果,チューターの重要な役割として,実験の目的や意義を正しく高校生に伝える,実験操作や考察の段階で高校生の様子を綿密に観察する,企画・運営・日程などについての改善点を指導者側に伝える,チューター代表が連絡調整役となって実験講座を運営する,以上4つが挙げられた。
抄録全体を表示
-
早藤 幸隆, 砥谷 健治, 鈴木 亜寿華, 森 義雄, 吉坂 保徳, 今倉 康宏
原稿種別: 本文
セッションID: 3G1-J4
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
学校教育現場への導入を考慮した中学・高校生を対象とした藍を用いた広領域型科学実験プログラムを学校・地域社会・家庭・大学の連携により実施した。本科学実験プログラムは,中学・高校生の科学に対する知的好奇心や学ぶ意欲を高める広領域型の科学実験教材である。
抄録全体を表示
-
戸田 孝, 武部 強, 鷲見 哲也
原稿種別: 本文
セッションID: 3G1-J5
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
科学博物館などの社会教育施設における常設展示として水を使った実験を行うには種々の困難があり、実際に実施している例は意外と少ない。そこで、琵琶湖博物館で2ヶ月の期間を限って実施した治水に関する展示における堤防破壊実験の実例について検証した。水質維持装置は期間限定ゆえに機能したと考えられ、長期的に常設するには、なお工夫を要する。展示室の構造上の理由で展示室内ではなく入口前で実施したために、展示室内の展示解説との連携が損われる状況が見出された。
抄録全体を表示
-
三宅 志穂, 野上 智行
原稿種別: 本文
セッションID: 3G1-J6
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は,英国のFSCにおける事業展開の特色を歴史的アプローチで考察することを目的とした.FSCの歴史的展開過程を明らかにするために,当機関発行の文献資料を収集し,FSC関係者へのインタビュー調査を実施した.また,これらの資料に基づいて,FSCの歴史的展開における4つの年代(「黎明期(1943-1955)」,「創生期(1956-1968)」,「整備期(1969-1987)」,「拡充期(1988-2004)」)にそって,各年代の事業展開について,実態を明らかにしていくこととした.検討の結果,FSCは学習施設としてフィールドセンターの開設・改善や,学習プログラムの整備を年代を追って図ってきていることが明らかになった.また,教育事業から研究事業,出版事業へと事業を拡大してきたということが提示された.
抄録全体を表示
-
伊藤 伸也
原稿種別: 本文
セッションID: 3G1-K1
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本稿の目的は、フロイデンタールの数学教授学における「思考実験」の概念を確認し、その意義を明らかにすることである。そこで、フロイデンタールの文献に見られる「思考実験」に関する記述に着目した。「思考実験」とは、フロイデンタールがポリアの著作に見いだしたものであり、マッハの思考実験を教授学へと適用した、教授に先立ってなされる教授に関する思考上の実験である。「思考実験」の意義として、第1に、教授原理「追発明」や「追発明の方法」に基づく教授学習の具体化に寄与すること、第2に、教授者の授業構想力を高める指針になること、第3に、科学としての数学教育学の構築に向けた基本的な方法一つとなることが明らかになった。
抄録全体を表示
-
町田 彰一郎
原稿種別: 本文
セッションID: 3G1-K2
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
-
後藤 聡
原稿種別: 本文
セッションID: 3G1-K3
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では、減数や答が一桁になる繰り下がりのあるひき算について、問題のサイズ効果が見られるかに着目した。小学校2年生を対象として反応時間(問題を提示してから回答するまでの時間)を測定し、減数についてサイズ効果があることを明らかにした。
抄録全体を表示
-
岸本 忠之
原稿種別: 本文
セッションID: 3G1-K4
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本稿の目的は,正負の数において,形式,数直線,具体モデルの3つのモデルを取り上げ,生徒が正負の数とそれらのモデルとの間にどのような関係をつけているのかその理解の特徴を明らかにすることである。正負の数の授業前後に事前,事後,追跡テストを行い,正答率を比較した。その結果形式モデルにおいて,減法と乗法の違いはみられなかった。数直線モデルと具体モデルにおいて,減法よりも乗法の指導効果が低く,効果もあまり続かない。減法においてモデルによる違いはあまりみられないが,乗法において形式,数直線,具体モデルの順で指導効果が低く,効果もあまり続かない。
抄録全体を表示
-
青山 和裕
原稿種別: 本文
セッションID: 3G1-K5
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
統計的リテラシーに関する研究が近年展開されてきているが,そこでは統計情報の批判的解釈に主眼を置くものが大半である。本研究では,グラフ解釈における階層をもとに,批判的解釈とそれよりもさらに上位に位置付く仮説・モデル形成を行う解釈との構造を明らかにした。また,その階層についての分析から指導についての示唆を得た。
抄録全体を表示
-
大西 俊弘
原稿種別: 本文
セッションID: 3G1-K6
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
高校の数学科には統計に関する単元は存在しているが、実際にはほとんど教えられていない。ヒストグラムも標準偏差も知らない子供を大量生産しており、新たな学力低下を引き起こす可能性がある。この現状を打開するため、情報科で基礎的な統計を教えた実践を報告する。また、次期改訂では情報科に基礎的な統計を取り込むことを提案する。
抄録全体を表示
-
原口 博之, 熊野 善介
原稿種別: 本文
セッションID: 3G2-B1
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
エネルギーを大量に消費することによって、日本を含めた先進国は著しい経済発展をしてきた。レかし、化石燃料の枯渇が迫るなか、日本においてもエネルギー教育が今後さらに重要となるであうう。学校教育において、エネルギーについては小学校の理科から学習されるが、地学・生物に関するエネルギーは扱われない。「エネルギー循環・流れ」の視点から、科目の枠を超えたエネルギー概念を理解させるエネルギー教育を提案する。また、他教科との連携も深め、エネルギー教育が展開される必要がある。
抄録全体を表示
-
坪田 幸政, 吉田 優, 高橋 庸哉, 杵島 正洋
原稿種別: 本文
セッションID: 3G2-B2
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
文部科学省のスーパーサイエンス・ハイスクール事業の指定を受け,慶應義塾高等学校において大気科学を中心としたカリキュラム開発を行った.選択科目スーパーサイエンスI・II(大気科学)では,気象情報と天気予報,気象解析用ソフトウェアを利用した教材,校外学習,気象講演会などを通して,生徒の科学に対する興味関心を引き出す指導方法について研究し,生徒に対するアンケート調査,事前・事後テストなどにより評価した.また,大学や研究機関とさまざまな連携を試み,効果的な方法について検討した.
抄録全体を表示
-
縣 秀彦, 元村 有希子, 永山 悦子, 西川 拓
原稿種別: 本文
セッションID: 3G2-B3
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
高校新入生(15高校1514名)と大学生(9大学614名)を対象に文理分け教育に関してアンケート調査を実施した。高校時代に進路変更を考えた大学生は2割、「高校で文理分けをするべきではない」と考える大学生は25%であった。その一方で、高1の5割、大学生の5割が文理分けを肯定している。また、大学生の文系進学が、国語や社会よりも「物理、数学、化学」の苦手意識に強く影響されている点が明らかになった。
抄録全体を表示
-
梅埜 國夫
原稿種別: 本文
セッションID: 3G2-B4
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
小学校「理科」教科書(6種類)の中に記されている理科教育用語を網羅的に抜き出して,分類・整理した。合計2,621語の用語の内,全ての教科書に共通して認載されていた用語は401語であった。今回は,この調査結果の概要について報告する。
抄録全体を表示
-
中山 迅, 大塲 裕子, 猿田 祐嗣
原稿種別: 本文
セッションID: 3B2-C1
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究の目的は,第3回国際数学・理科教育調査(以下TIMSS1995と記す)の理科論述形式課題の回答データをもとに,児童・生徒が回答中で使用した言葉から日本の児童・生徒の科学的論述力の特徴を探ることである。今回は,これまでに発表した各課題の分析結果から見いだされる傾向について報告する。
抄録全体を表示
-
猿田 祐嗣, 中山 迅
原稿種別: 本文
セッションID: 3G2-C2
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究の目的は,国際数学・理科教育動向調査(以下TIMSSと記す)の理科論述形式課題の成績がどのように変化したかを明らかにすることである。最新のTIMSS2003調査結果を含め,過去の調査との同一問題の回答形式別平均正答率の推移を調べることによって,論述形式課題が苦手とされる我が国の児童・生徒の実態を探った。
抄録全体を表示
-
松原 静郎, 猿田 祐嗣
原稿種別: 本文
セッションID: 3G2-C3
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
1989年度より小学校5年から高等学校3年までの児童生徒を対象に理科の成績等について追跡調査してきた。理科の学年間共通問題から、低学年での学習の結果や既有の知識が高学年での調査に与える影響(定着率)は一般に小さいが、定着率の度合いで3段階に分け、各問題の目標領域で分類した結果、定着率がより小さい問題には記憶中心の知識や実験の問題が、比較的大きい問題には理解や応用などに関する問題が多いことが認められた。
抄録全体を表示
-
坂田 尚子, 高垣 マユミ
原稿種別: 本文
セッションID: 3G2-C4
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
坂田・高垣(2004)は,小学校4学年「冬の生き物」の単元における「フィールド学習」において産出された子どもたちの発話や行動に関して,Your Child Learn Science(1992),FOSS-Program(1996),National Science Education Standards(1997),Head Start on Science(1997)等に示されている「科学的思考のプロセススキル(Science thinking process skills)」を参考に,その質的分析を行った結果,「調査・観察」「コミュニケート」「比較」「組織化」「推論」という5つのカテゴリーを見出した.本研究では,これらのカテゴリーを用いて,フィールド学習後の教室場面での「ふり返り学習」において産出された子どもたちの発話および行動を分析した。その結果,産出された発話・行動の出現頻度と内容は,「フィールド学習」とはいくつかの点で差異が見られることが明らかにされた.
抄録全体を表示
-
伊東 正貴, 中戸川 寛夫, 石内 久次
原稿種別: 本文
セッションID: 3G2-C5
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
我々の周囲に見られる現象の代表的な例として、ひとが吹き出す呼気の温度の問題があるが、この問題への理解を進めていくことを通して、学ぶ力と考える力(科学的な思考力)を育成するにはどうすればより良い方法であり得るのか、具体的に検討する。口を大きく開けて「ハー」と息を吐き出すとき、その温度は生暖かく感じ、他方、口をすぼめて「フー」と強く息を吹き出すとき、その温度はやや低く(涼しく)感じるのであるが、「実際には吐き出す息の温度はどちらも同じではないか」という捉え方をする意見が圧倒的に多い。このことについて幾つかの実験を行い、はたして温度が同じなのか、あるいは違うものなのか、明確にした。
抄録全体を表示
-
森 園子
原稿種別: 本文
セッションID: 3G2-C6
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
e-Japan重点計画による中等教育での情報教育が推し進められる現在,大学においては学生の入学時におけるIT活用能力の変化及び,その格差が甚だしい。本研究では,1996年以降の,学生の入学時のIT活用能力の推移を分析・考察し,併せて大学における惰報教育の在り方を考えるものである。
抄録全体を表示
-
大黒 孝文, 出口 明子, 山口 悦司, 舟生 日出男, 稲垣 成哲
原稿種別: 本文
セッションID: 3G2-D1
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
筆者らは、協同学習の5つの基本的構成要素を支援する目的で再構成型コンセプトマップ作成ソフトウェアを授業に導入し、理解度の向上と内発的動機付けの高まりを確認した.今回は本ソフトウェアの協同学習支援における有効性を,生徒の視点から確認するために,基本的構成要素の項目ごとに質問紙調査を行った.その結果、生徒は協同学習の支援における「あんどう君」の有効性を認めていることがわかった.
抄録全体を表示
-
三澤 尚久, 稲垣 成哲, 山口 悦司, 舟生 日出男, 出口 明子, 山本 智一
原稿種別: 本文
セッションID: 3G2-D2
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
筆者らは,「再構成型コンセプトマップ作成ソフトウェア」の開発に取り組んできている.ソフトウェアの最大の特徴である再生機能については,これまでにいくつかの実践的な評価を実施している本研究では,改めて再生機能の有効性を実践的に評価するために,ソフトウェアを新たな小学校理科の単元に導入し,授業に参加した小学生を対象に面接調査を実施した.その結果,再生機能は,自らの思考過程を振り返ったり,交流を行ったりする際に有効な機能であると評価されたことが明らかになった.
抄録全体を表示
-
望月 俊男, 鳩野 逸生, 橘 早苗, 藤本 雅司, 山本 智一
原稿種別: 本文
セッションID: 3G2-D3
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本稿では,パソコンとWebカメラを用いて実験・観察学習を支援するビデオクリップ自動作成システムを小学校の授業において利用し,児童の学習活動における情意面での影響および効果を検討した.その結果,Webカメラを利用した場合に,授業の充足感に多大な寄与がみられ,また観察活動に対して積極的な態度がみられることが分かった.
抄録全体を表示
-
高橋 庸哉, 新保 元康, 渡部 友子, 割石 隆浩, 土田 幹憲, 佐藤 裕三, 佐野 浩志, 坂田 一則, 小笠原 啓之, 神林 裕子, ...
原稿種別: 本文
セッションID: 3G2-D4
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
身近な雪を学ぶ児童・生徒と教員をサポートするために、様々な情報を提供するWebページを開発している。教員と研究者がプロジェクトを組み、教育現場に資するものを目指した。年間7万件弱のトップページへのアクセスを得、年間150件以上の質問に回答している。このページの普及を図るために教員向け研究会を開催し、ページを活用した授業例を示した。
抄録全体を表示
-
埴岡 靖司, 吉冨 友恭, 今井 亜湖, 前迫 孝憲
原稿種別: 本文
セッションID: 3G2-D5
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では,動画像デジタルコンテンツの児童の学習利用について考察した。今後,動画像デジタルコンテンツを作成するのにあたって,その内容が吟味される必要がある。そこで本研究では,河川をテーマにしたWeb教材での動画像の利用にっいて検討を行い,動画像デジタルコンテンツの在り方について考察する。
抄録全体を表示
-
横山 隆光, 服部 晃
原稿種別: 本文
セッションID: 3G2-D6
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
「楽しく学ぶ数学・数学」プロジェクトは,一人一人の児童生徒に応じたWeb教材の開発と支援の在り方について研究を行っている。本プロジェクトは,小中高等学校の算数・数学の学習の連続に配慮した小中高等学校を網羅するe-Learningの開発を行い,小学校の実証実験を開始した。また,新たに小中高等学校のドリル教材開発を行っている。
抄録全体を表示
-
田中 賢二
原稿種別: 本文
セッションID: 3G2-E1
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
ドイツ・バイエルン邦における初等科学教育は、科学教育を含む教科「郷土及び事象科」の「郷土及び事象教授」への変化、「子供志向」から「事象志向」とのバランスを取るということへの変化、「テーマ領域」から「学習分野」との2次元的な内容構成への変化の中で、再び、地歩を獲得してきていることを明らかにした。
抄録全体を表示
-
Raihan Jahir, Ozaki Koji
原稿種別: 本文
セッションID: 3G2-E2
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
-
山路 裕昭
原稿種別: 本文
セッションID: 3G2-E3
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
旧ソ連邦の理科教育において重視された「科学の基礎」は,基本的に,各分科科学の系統的な知識を意味していたと考えられる.1930年代に確立されたこのような「科学の基礎」観は,1960年代に開催された協議会「科学と教科」中の多くの意見においてその変更が提起されたが,大きく変更されることなく堅持された.これは,当時の社会主義的人間形成の「常識」が「科学の基礎」観を変更することに否定的な影響を与えたものと考えられる.
抄録全体を表示
-
佐藤 明子, 細矢 治夫
原稿種別: 本文
セッションID: 3G2-E4
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
高校での量子論の学習の実態調査として,アメリカの高校を訪問し,授業参観,教員の意見聞き取り,及び使用されている教科書を中心とする教科書の解析を行った。教員が問題と考えている点,授業・教科書での工夫に焦点をあてて考察を行った.量子論の学習内容をわかりやすくする工夫と同時に,教員支援が必要であろう.
抄録全体を表示
-
清水 誠, 渡邉 文代
原稿種別: 本文
セッションID: 3G2-H1
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は,小・中学生が認知過程を外化することの有用性についてどのように感じ,日常場面でどのように活用しているのか質問紙調査を行った.その結果,外化することのメリットを感じている児童・生徒は多いがその利用頻度は決して多くないということが明らかとなった.
抄録全体を表示
-
五島 政一
原稿種別: 本文
セッションID: 3G2-H2
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
アースシステム教育(ESE)の理念を日本の文脈で利用して、子どもが科学好きになる理科教育の開発に関する研究を2002年7月から2005年3月までの約4年間行ってきた。その成果として、小学校、中学校、高等学校、大学の教員養成、現職教育研修、幼児教育、不登校児教育でのESEのカリキュラムを開発した。また、それらの実践研究の教育成果を報告書2冊にまとめた。それらの成果を基として、今後、科学研究費補助金(基盤研究A)で「子どもが主体的に学び、科学を好きになる教育システムの開発に関する実証的な研究」を全国で展開する。
抄録全体を表示
-
須田 良子
原稿種別: 本文
セッションID: 3G2-H3
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
子ども達の問題解決過程における方略の評価・改善活動の有無は、その後の問題解決に影響するが、成績別によってもその傾向にあった。また、評価・改善した対象クラスは、規則性を抽出しようという活動そのものがその後の解決に転移している。下位群についても同様であった。また、比較クラスは、対象クラスよりさらに成績によって異なる傾向にあった。共通しているのは、方略の獲得が手がかりを見出せるかどうかのポイントになっている点である。
抄録全体を表示
-
成瀬 喜則
原稿種別: 本文
セッションID: 3G2-H4
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
高等専門学校では,コンピュータやネットワークなどのICT技術を有効に活用することも求められており,さまざまなデータの分析能力や評価方法に関する知識が必要である。本実践では,気象データを活用して,Excelによるデータ分析,グラフ表示などから現象の考察をする実践を行った。
抄録全体を表示
-
水落 芳明, 西川 純
原稿種別: 本文
セッションID: 3G2-H5
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
小学校6年理科「電磁石のはたらき」の実験場面において,相互作用を軸とした学び合いによって,学習者自身が実験の道具や方法等を考える実践研究を行った.その際,教師と学習者が共に学習をふり返り,評価規準を共通認識する活動を取り入れることで,学習者が見通しをもって主体的に実験に取り組むようになり,実験時間の短縮や,実験道具を取りに行く回数の減少等,実験の効率が向上することが明らかになった.
抄録全体を表示
-
小野村 リサ, 西川 純
原稿種別: 本文
セッションID: 3G2-I1
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では,生徒の自由な学び合いの場を保障した上で,生徒間の学び合いと成績の関係を調査し,生徒の成績に関わらず,学び合うことが個に応じた指導を具現化することを明らかにしてく。調査の結果,学び合いの場では,成績上位の生徒は成績中位や下位の生徒に対して教え手になるばかりではなく,学び手にもなりながら学校知を構築していく姿が見られた。
抄録全体を表示
-
内藤 誠一
原稿種別: 本文
セッションID: 3G2-I2
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本校生徒の多くが「重いものほど速く落ちる」と認識している。その認識が、従来行われている実験から得られたデータと、その実験に少し工夫した実験から得られたデータの二つを処理することにより、「重いものほど速く落ちるわけではない」と改められた。
抄録全体を表示
-
村上 祐, 高橋 治
原稿種別: 本文
セッションID: 3G2-I3
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は,中学2年生における「質量保存の法則」の学習を,小学校などそれまでに生徒が経験した実験を組み合わせることで学ばせる授業展開を構想・実践したものである。そのことにより,生徒は各実験について理由を持って予想し取り組むことができるようになった。また,その予想を比較分析することにより,生徒の持つ「子どもの概念」と,その変容が明らかになった。
抄録全体を表示
-
須田 知誠, 片平 克弘
原稿種別: 本文
セッションID: 3G2-I4
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
時間・空間スケールが巨大な地学分野の自然事象に対しては,生徒のみならず教師でさえも,その認識に困難を感じていることが多い。本研究では,そのような地学分野の自然事象について,イメージと言語表現の双方を科学的に再構成させることを目指した授業を構想し,その有効性を検証する。本発表では,生徒たちが既に保持しているイメージと言語表現の双方を科学的なものへと再構成することの意義,およびアンケート調査の結果を中心に論じる。
抄録全体を表示
-
出口 明子, 稲垣 成哲, 山口 悦司, 舟生 日出男
原稿種別: 本文
セッションID: 3G2-I5
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
筆者らは,コンピュータ上でコンセプトマップを作成するための「再構成型コンセプトマップ作成ソフトウェア」の開発と機能拡張に取り組んできている.本研究では,再生プロセスのブックマーク機能を実装したソフトウェアの実践的評価の一環として,本ソフトウェアを小学校第4学年の理科授業に導入し,「状態変化」の概念理解に関する調査を行った.その結果,ブックマーク機能を実装したソフトウェアを利用したクラスでは,ソフトウェアを利用しなかったクラスに比べ,物質の状態変化の概念についてより深い理解がなされていることがわかった.
抄録全体を表示
-
茅野 公穂
原稿種別: 本文
セッションID: 3G2-J1
発行日: 2005年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は,一斉授業の中でのグループ活動に着目し,図について展開された証明の一般性を中学校第3学年の生徒がどのように学習していくのかを分析した。その結果,証明中の根拠に基づきつつも当初は証明中に用いる図形の位置関係にとらわれるが,次第に「固有な性質」により具体的な対象をとらえるようになることが明らかになった。
抄録全体を表示