外科と代謝・栄養
Online ISSN : 2187-5154
Print ISSN : 0389-5564
ISSN-L : 0389-5564
48 巻 , 1 号
選択された号の論文の14件中1~14を表示しています
会  告
J-STAGE導入のお知らせ
学会賞について
JPEN投稿推薦論文について
原  著
  • 山田 歩規代, 三木 新也, 日野 和夫, 大和 孝江, 阪下 雅基, 近藤 康得
    原稿種別: 原著
    2014 年 48 巻 1 号 p. 1-8
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/23
    ジャーナル フリー
    【目的】5‐フルオロウラシル(5‐FU)投与による消化管障害モデルに対して,GFOを投与し,消化管障害に与える影響を検討した.
    【方法】ラットに水(Normal群,5‐FU群),12%糖液 (Glucose群),GFO (GFO群)を9日間経口投与した.5日目からNormal群以外の群に5‐FUを経口投与した.10日目に解剖に供し,血液学的検査,血中DAO (Diamine oxidase)活性,回腸部絨毛長測定を行った.
    【結果】5‐FU群ではNormal群に比べ,白血球数,リンパ球数の低下および絨毛長の萎縮がみられた.Glucose群では5‐FU群に比べこれらの障害の軽減は認められなかった.一方,GFO群では5‐FU群に比して,白血球数,リンパ球数低下軽減,絨毛長の萎縮抑制が認められた.
    【結論】5‐FU投与による消化管障害および白血球の低下にGFOの事前投与が有用であることが示唆された.
  • 前川 昌平, 木村 浩基, 米倉 竹夫, 保木 昌徳, 朴 雅美, 森下 祐次, 八木 誠, 奥野 清隆
    原稿種別: 原著
    2014 年 48 巻 1 号 p. 9-20
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/23
    ジャーナル フリー
    【目的】シトルリンはアルギニンの前駆物質で,一酸化窒素(NO)の産生に関与する.そこで中心静脈栄養(TPN)に依存し低シトルリン血症を呈する短腸症候群へのシトルリン投与の有用性についてcitrulline‐NO cycleを中心に検討した.
    【方法】80%小腸切除ラットに,アラニン(Ala群), シトルリン(Cit群),アルギニン(Arg群)をそれぞれ2 g, 1 g, 1 g /kg/day添加TPNを7日間施行し,血漿アミノ酸,肝腎でのシトルリン代謝関連酵素のmRNAの発現を測定した.
    【結果】Cit群では血漿シトルリンは他の2群に比べ高値を示し,アルギニンとオルニチンはAla群に比べ高値を示した.Cit群の肝におけるアルギニノコハク酸シンターゼ,アルギニノコハク酸リアーゼは他群と比べ,またeNOSはArg群と比べmRNAの発現を有意に高く認めた.腎では差はなく,肝のアルギナーゼやオルニチントランスカルバミラーゼの発現も差はなかった.
    【結論】シトルリンの補充はcitrulline‐NO cycleの関連酵素の発現をもたらし,NO産生に有用と考えられた.
臨床研究
  • -悪液質の視点から-
    四十物 由香, 鴨志田 敏郎, 鈴木 俊一, 坂本 莉紗, 佐藤 渉, 齋藤 祥子, 青山 芳文, 丸山 常彦
    原稿種別: 臨床研究
    2014 年 48 巻 1 号 p. 21-27
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/23
    ジャーナル フリー
    【要旨】これまでに外来化学療法患者の栄養評価と介入後成績で大腸癌の改善率が他の癌種(乳癌および造血器腫瘍)と比べ低値であることを報告した.その原因として,がん悪液質に着目し評価すると大腸癌では悪液質が高頻度であることが判明した.そこで今回,消化器がんのうち胆管癌と膵癌についても同様の追加調査を行った.Malnutrition Universal Screening Tool 評価で栄養療法を必要とする High risk と Medium risk を合わせた患者は胆管癌8/14例(57.1%),膵癌11/13例(84.6%)であった.さらに,がん悪液質評価では modified Glasgow Prognostic Score で悪液質とされる D 群は乳癌6/78例(7.7%),造血器腫瘍7/63例(11.1%),大腸癌24/56例(42.9%),胆管癌9/14例(64.3%),膵癌11/13例(84.6%)であった.大腸癌はMUSTで栄養介入を必要としないとされる Low risk 群に modified Glasgow Prognostic Score で D 群患者が12/30例(40.0%),胆管癌3/6例(50.0%),膵癌1/2例(50.0%)と多いことが明らかとなった.消化器がんの栄養評価には悪液質の視点からの評価も必要であり,modified Glasgow Prognostic Score を使用することでより適切な時期で栄養介入が出来る可能性がある.
特  集
  • 鷲澤 尚宏, 名波 竜規, 土屋 勝, 船橋 公彦, 金子 弘真
    原稿種別: 特集
    2014 年 48 巻 1 号 p. 29-34
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/23
    ジャーナル フリー
      ESSENSE(ESsential Strategy for Early Normalization after Surgery with patient’s Excellent satisfaction)project の4つの中心的理念((1)生体侵襲反応の軽減,(2)身体活動性の早期自立,(3)栄養摂取の早期自立,(4)周術期不安軽減と回復意欲の励起)のすべてに対して術前オリエンテーションは大きく影響するが,特に(4)を目的とする場合,術前の十分な説明とコンサルテーションは術前に始まる不安とそれに続いて発症する身体的ストレスを軽減することが可能である.そして,目標への到達度を患者と家族,医療従事者が共有することは,疑念などが起こす不安を軽減し,回復意欲を励起することが期待される.しかし,これらを確立するための臨床研究は未だ不十分である.
記  録
巻  末
feedback
Top