獣医麻酔外科学雑誌
Online ISSN : 1349-7669
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25 巻, 4 号
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  • 伊藤 忍, 内山 孝志, 水野 豊香
    1994 年 25 巻 4 号 p. 87-94
    発行日: 1994/10/31
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    サラブレッド種競走用馬29頭の手術症例のイソフルレン麻酔において, 血圧管理を目的としてドブタミンを投与し, その有用性を検討した。アトロピンおよびキシラジンによる前処置後チオペンタールとグアイフェネシンにより導入・倒馬した。呼吸管理は間歇的陽圧換気法を用いた。横臥姿勢では平均0.30±0.08μg/kg/min仰臥姿勢では平均0.66±0.40μg/kg/minのドブタミソ投与によって目標とした平均動脈圧 (70mmHg) の維持が可能であった。ドブタミンの投与開始後, 一過性の心房および心室性期外収縮1例, 房室接合部性期外収縮1例が認められたが, その他の異常所見は観察されなかった。また, 全ての症例において起立および起立後の状態は良好であった。これらのことから, 馬のイソフルレン麻酔におけるドブタミンの高い有用性が示唆された。
  • 山下 和人, Shafiqul Hoque, 米澤 佳寿美, 阿部 純也, 泉澤 康晴, 小谷 忠生
    1994 年 25 巻 4 号 p. 95-100
    発行日: 1994/10/31
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    メデトミジンの馬における鎮静効果をキシラジンと比較した。臨床上健康なサラブレッド種成馬5頭を繰り返し用い, 3種類のメデトミジン投与量 (1, 5, および10μg/kg) , キシラジン1mg/kg, および生理食塩水5mlを静脈内投与した。メデトミジン10μg/kgではキシラジン1mg/kgより強い鎮静効果および運動失調を認め, 作用時間も延長した。メデトミジン5μg/kgではキシラジン1mg/kgと同様の作用時間であったが, 鎮静効果および運動失調の程度はやや少なかった。メデトミジン1μg, /kgでは鎮静効果および運動失調を認めなかった。以上の結果から, サラブレッド種において, 起立性で良好な鎮静状態を得られるメデトミジン至適投与量は5から10μg, /kgの間であると考えられた。また, 至適投与量におけるメデトミジン経済性はキシラジンより高かった。
  • 志雄 大一, 中川 洋治
    1994 年 25 巻 4 号 p. 101-103
    発行日: 1994/10/31
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
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